俺の激似姉妹はこんなに血迷うほど可愛いわけがない 作:騎士見習い
『オタク』その言葉で思い浮かぶのは大抵がデブで汗をかき、シャツをズボンにINしてリュックを背負い二次元に生きるというイメージを持っているだろう。
俺も前まではそうだったが今は違う。
あいつらは自分の好きなものを堂々とさらけ出すイカした連中である。
言葉で語るのは誰にでも出来る。だが、行動に移すとなると話は別であり、中々難しいものであるが『オタク』はそれ余裕でこなす戦闘種族である。
★
秋葉原、二次元の聖地であり、アニメ、ラノベ、その他もろもろ好きになら一度は行ってみたい場所だ。
周りを見ればメイドやデカデカと貼られているアニメキャラのポスターと充実している。
「剣兄こっちでござるよ」
天使が語りかけてくる。あっ彼方ちゃんか、てっきり天から舞い降りてきたかと思った。
彼方ちゃんに連れられて歩く。
他の人から見れば俺と彼方ちゃんは恋人同士に見えるのかな?デートしてるように見えるのかな?
ま、全部合ってるんだけどね。俺の中では。
今日は休日を利用して、彼方ちゃんの買い物の手伝いに来ました。
何を買うかって?彼方ちゃんの描いている漫画に必要な風景、建物の資料を買います。
週刊誌の漫画家はちゃんと現地に行くんだろうが、時間的にも金銭的にも余裕のない彼方ちゃんは背景、建物の写真集を使ってる。
とまぁ、そういう買い物で何回も来ているので、どこに行くかは分かるんだけどね。
そういえば、駅を出たら女の子が大きな声で『あっきはぁばらぁ〜』と叫んでいた。たぶん誰かの妹である。俺の妹センサーがビンビン反応していたからな。
「何回も買い物に付き合ってくれてありがとね。剣兄」
「気にしないでいいよ。妹のために尽くすのが兄の生きる理由だから」
「いつかお礼するね」
お礼だったらスク水で背中を流して欲しいな。と心で思わず、口に出しました。
クイクイと袖を引っ張られ、可愛過ぎて悶えるのを耐えながら指を指している方向をむく。
「あの人怪しい」
メイド喫茶の前でウロウロして入ろうか入らないかの葛藤で迷っている青年がいた。
分かるぞその気持ち、本屋でラノベがある棚に人がいると行ったり来たりするよな。俺も始めはそうだったから。
今は知らない人に好きなラノベを語るレベル。まぁ、しないけどね。
怪しい男がこちらを見てきた。
「あれ?剣一じゃん!おーい」
怪しい人に声をかけられた!?110番しなきゃ。
「剣兄呼ばれてるよ?」
やっぱり現実から目を背けちゃいけないんだね。
「クラスメイトだ」
「そうなんだ。じゃあ、後は私一人でも大丈夫だから二人で遊んでていいよ」
俺に何も言わせずタタッと離れて行く。
「高坂………殺す」
俺の楽しみを奪った代償、命で償ってもらうぞ!!
距離を一気に詰めて拳を固める。
「ちょっ!待てって!今、妹………が」
高坂の顔スレスレに俺の拳が突き放たれた。
ふぅ、妹という言葉がなかったらデンプシーロールを立て続けに食らわしていたところだった。
「妹がどうしたんだ?」
★
店の中は木造っぽく造られており、良い感じだった。
「「「おかえりなさいませご主人様」」」
元気な声が店中に響き渡る。
スムーズにカウンター席に移動するとメイドが注文を聞きにこちらにくる。
「ご主人呼び方はどのようにしましょうか?」
呼び方?と高坂が疑問顏になり、すぐにメイドさんが説明する。
説明を聞いた高坂はおまかせすると言い、結果俺らはお兄ちゃんと呼ばれることになった。
「じゃあお兄ちゃん何食べる?」
またもや高坂が迷っているとメイドが一番高いものを押してきた。
「じゃあそれで」
次に俺の方に来る。
「お兄ちゃんにもこれをたべt……「超神水で!!」
俺の妹は彼方ちゃんと加奈子ちゃんしかいない!こんなどこぞの骨とも知らない奴にお兄ちゃんなんて言われたくないわ!!!正直ヘドがでるぜ!
そして超神水を待っている。
「いつ来るんだ?そのオフ会の連中たちは?」
「そろっとだ」
高坂の言う通りすぐにカランコロンと音を響かせ女性たちが入ってくる。
「お前の妹はどれ?」
「あの。垢抜けているやつ」
加奈子ちゃん彼方ちゃんには劣るが十分可愛い容姿をしていた。
それにしても似てねぇーわ。
一人一人を見ながら超神水を飲む。オッスおら悟空。
「予約をしていた沙織バジーナでごさるが」
その瞬間、高坂が盛大に水を噴き出し虹ができる。
メイドさんに叱られながら、俺に目で訴えてくる。
典型的なオタクファションに身を包んだ長身の女性には俺もビビッタが彼方ちゃんも同じ格好してるから今では愛くるしいぐらいだ。
それからは見てられなかった。
一人だけ浮き過ぎていた。 プレゼント交換で誰かがふざけて持ってきただろう、ハサムやつをガシャガシャ動かしていた。
妹だったら、抱きしめて秋葉の街に一緒に消えたいレベル。
ようやく終わり、各々が二次会やら虎の穴やらに向かっていった。一人だけ残された桐乃ちゃんは大丈夫かな?と見たら、沙織バジーナと名乗っていた長身の女性に何やら話しかけられていた。
近づくと
「京介氏、そちらの男性は?」
「ああ、知り合いだ」
ふむと納得したように頷く。
「拙者の名は沙織バジーナでごさる」
「来栖 剣一よろしくなバジーナちゃん」
バジーナちゃんはどうやら、さっきあまり話せなかった人を集めてこれから二次会をするらしい、その人数バジーナちゃんを含め四人だそうで。
「剣一氏もご一緒にどうでござるか?」
彼方ちゃんのお迎えまで多少時間があるのでお言葉に甘えて行くことにした。
二次会の場所となったのはマクドナルド通称マック。ちなみに大阪の人はマクドって言うんやで。
二次会の場に居たのはすんごいゴスロリ衣装に身を包んだ日本人形みたいに美しい女性だった。
まさにギャップ萌え、俺は妹にしか萌えませんけどね。
そして、バジーナちゃん提案の自己紹介質問タイムが始まった。
まずは拙者からと名乗ったのはいいが質問タイムが酷かった。桐乃ちゃん、黒猫ちゃんの嵐のような罵詈雑言を浴びせられていたが気にした風もなく次の人にバトンが渡る。
「俺が次いくわ。俺の名前は来栖 剣一高校二年生のピチピチの22歳。好きなものは妹、嫌いなものは姉萌え系全般。以上!」
「おやおや、22歳で高校二年生ですかな?」
「色々あって留年したんだよね」
そうでござるかと口をω←こんな風にしていた。
「あなたの性癖なんて別に知りたくないんだけど。よく公共の場で言えるわね」
黒猫ちゃん毒舌過ぎて気持ち良くなってきたよ。俺の何かが目覚めそうで怖いわ。
「妹萌えっていうのは分かるけど、自分でピチピチを付けるってキモすぎ」
こっちもですか。こうなったら………帰って加奈子ちゃんに毒舌吐いてもらうからな!
次は高坂で……何もなく終わった。
桐乃ちゃんは緊張して自己アピールのカケラもない自己紹介をしてしまった。
ラストは黒猫ちゃん。だけどね、桐乃ちゃんをバカにしまくりでそれを聞いて桐乃ちゃんも大激怒、マックの中は美少女二人の言い合いをバジーナちゃんは仲が良くなったと満足している。
何はともあれ、オフ会は成功したのかな?
★
高坂たちと別れて、彼方ちゃんをお迎えに行き、家に帰った。
家で加奈子ちゃんに毒舌を吐いてくれ!って言ったら、強烈な痛みが心に刺さりまくったよ。
やっぱりああいうのは妹以外にやらせるのが良いだね。
毒舌をシャワーのように浴びたその夜、俺は枕を濡らした………。
どうもです。最初に言っておきます私はMではありませんよ。マジマジ。
一応原作通りに進む予定なのでよろしくお願いします。
では、あらためてまして読んでくださってありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
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