俺の激似姉妹はこんなに血迷うほど可愛いわけがない 作:騎士見習い
ジリジリ照りつけるものすごくドSな太陽さん。あれだな、太陽サンサンキュアサニー出てくるんじゃない?アカンベエ倒してくれるんじゃない?
とまぁ、暑さにやられてるのを自覚しながら歩く。もちろん妹とだよ。
「剣兄行こっか」
彼方ちゃんにグイと袖を引っ張られながら歩く。最高シチュエーション。略して最シュ!
今回は夏コミに同人誌を売り出す彼方ちゃんのお手伝いで来ました。パチパチ!残念ながら加奈子ちゃんはこういうオタク系のとこはNGらしく家でお留守番してます。お土産はもちろん、兄妹ものの同人誌ですけど何か?
「今年もたくさんいるねぇ」
「年に二回しかないからね」
俺も冬コミに一回行っているのであまり驚かなかった。そして、同人誌を売り出したりする関係者は普通の客と違い、関係者専用の道で会場に入るのでこんなクソ暑い中を何時間も待たないで済むのだ。
Myオアシスの彼方ちゃんを見ながら涼んでいると女子二人がPSPでモンハンをしていた。
(楽しそうだなぁ)
それを見ていると
「あれ?剣一じゃん!?おーーい」
あはは、暑さのせいで幻聴が聞こえるぞ。熱中症になる前に早く中に入る俺でした。
*
「剣兄これ置いといて」
「あいや!まかされた!」
同人誌の入ったダンボールを机の下に置き一息つきつつ、彼方ちゃんをガン見する。えっちらおっちら働いてる彼方ちゃんは激カワゆす!
とまぁ、無事に荷物置きと挨拶周りも終わりましたよ。
そして、アナウンスが入り今日の夏コミが始まった!
人気作家だけあって次から次へと売れていく。それはもう気持ちいいほどに。
「ラスト一箱だよ彼方ちゃん」
いくつもあったダンボールの箱は消えるが金は増える。
「ありがとうございました!」
ラスト一冊を売りさばきった。
「「うーーん!!イエェ〜〜イ!!」
完売の喜びをハイタッチで表現しました。それはもうよかったよ。………マジで。
「剣兄そろっと手を離してほしいんだけど」
ハイタッチしたまま手をキャッチしたことがバレてしまったか。でもさ、キャッチしたものをリリースするのはよくないと思うんだ。だから答えは
「ヤダ」
「離して」
「ヤダったらヤダ」
「剣……兄…….だから…恥ず…かしいよ。みんな…見て……るんだし……」
目を潤ませ、頬を赤らめながらもじもじとする彼方ちゃん。何これ?妹って暗殺道具なの触手先生を殺すには妹が一番使えるんじゃね!
こんな可愛い妹を他にやるわけにはいかん!だから!
「彼方ちゃんいや彼方!剣兄と!けっこ「彼方氏〜〜!」
クソ!俺のプロポーズを邪魔するのは誰だこんちくしょう!
「お久しぶりです。彼方氏」
「バジーナちゃん久しぶりだね」
Oh……。バジーナ殿でしたか。
「おやおや。もしかして剣一殿ではありませんか!お久しぶりです」
「バジーナちゃん久しぶり。それと…隣にいるのは桐乃ちゃんだね。久しぶり」
バジーナちゃんの隣にいるのは高坂京介の妹の高坂桐乃ちゃん。そしてこの兄妹の特徴は似てない兎にも角にも似てない。ほんとうにに、似ていないんだからね!
「あっ!加奈子を襲った変態キモシスコン剣一だ!」
ふぅ、近頃の子供は教育がなってないね。ここは一つ教育を
「桐乃ちゃん。僕はね。変態キモシスコン剣一じゃないよ。僕は………シスコン剣一だ!!」
「キ、キ、キメェ〜」
おいおいドン引きですよドン引き。それはもう綺麗なG難易度の引きっぷりでしたよ。はい。
「剣兄がシスコンなのは置いといて。どうしたのバジーナちゃん?」
「いやはや。きりりん氏が彼方氏の描いたメルル本を気に入りまして。それで、作者の彼方氏に合わせたかった所存ですよ」
「そうなんだ!よろしくねきりりん氏」
「よ、よろしくお願いします」
女の子どうしの交流というのはほのぼのするな。
「剣兄飲み物買ってくるね」
「了解。いってらっしゃい」
むさ苦しい中を突き進む。まるで蒸し風呂。
「ねぇねぇそこのかっこいいお兄さん」
かっこいいお兄さん………。俺しかいないよな〜。
「こんにちわ!かっこいいお兄さんです」
声の本人はメイドコスプレのお姉さんでした。そのまま自然な動作で自分をモデルにしたと思われる緊縛メイドエロ同人誌を買わされました。とりあえず高坂の下駄箱に入れとくか。それがいい。
飲み物を買って帰るとどうやら女子会は終わってるらしく彼方ちゃんは後片付けをしていた。
「彼方ちゃんお疲れ様」
自然な動作でポカリを渡す俺。青春ドラマのマネージャー役ができるかもしれないな。
「ありがと剣兄」
ちびちびと飲む彼方ちゃんは毎回俺の理性の壁を壊しにくるよ。まさに進撃の彼方。
そんなしょうもないことを考えながら同人誌を入れていたダンボールを縄で縛りまとめていく。
2人だから時間がかかったものの全てが片付いた頃には日が暮れる時刻になっていた。
「剣兄帰ろっか?」
「そうだね。彼方ちゃん」
両手にダンボールを持ち駅に向かい歩き出すがコミケ会場を出てすぐに雨が降ってきた。
「あちゃー。降ってきたねどうしよっか?」
傘も持ってきてないし。バスも満席。打つてなし。
「とりあえず雨宿りかな」
バス停のすぐそばで雨宿りしてると。あやせちゃんと桐乃ちゃん、そして高坂がいた。
何やら揉めているらしく言い争っている。ってあ〜あ紙袋破けちゃったよ。どうしようと悩んでいるすきに桐乃ちゃんと高坂は駅の方に消えていき。あやせちゃんは車に乗り込んで行った。
ほんとなんだったのかな?
ブルルッとメールが来た
『さっきの桐乃とのことを加奈子に言ったら』
文面がこれで切れていた。
こえぇぇ!!!なんなのあの子ヤンデレ超えてますよ。
あやせ様に怯えていると袖が引っ張られた。
「どうしたの彼方ちゃん?」
「剣兄ダンボール貸して」
「いいけど。どうするの?」
「いいから」
彼方ちゃんは俺から右側に担いであるダンボールを取り、頭の上に片手で支え傘変わりにしていた。
「頭良いね彼方ちゃんは。便乗しよっと」
まさにペアアンブレラ!
「剣兄手だして」
「はいどうぞ」
手相でも見てくれるのかな?と思ったけど。手には柔らかいものが触れてきた。言っとくが断じておっぱいではないぞ!
「彼方ちゃんいきなり手を握ってどうしたの?」
嬉しいよ。彼方ちゃん。
「いや、その、コミケの時は人が多かったけどね。今は人少ないから……手つないでも……いいかなって。ダメかな?」
「ダメじゃないダメじゃない!むしろ最高です!俺は俺は嬉しいよーー彼方ちゃんーー!!」
「よかった。たまにはこういうのもいいよね」
「そうだね」
そのまま手をつないだまま家に帰りました。
その手は一生洗いません!
そうそう、加奈子ちゃんのお土産に兄妹ものの同人誌を渡した結果。中身を見て赤面した加奈子ちゃんは俺を殺す勢いでイスをぶつけ続けましたとさ。おしまい。
あっ、でも、加奈子ちゃん意外と初心と知りました。
どうも騎士見習いです。
彼方ちゃんのデレっぷりはもう死にそうです。
これからは不定期更新になると思いますが早く書けるよう頑張りたいと思います。
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