転生してもサラリーマン   作:J-2

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性懲りもなく妄想を書いたよ。
他の小説も続きかけよど阿呆(自戒)


プロローグ

しがないサラリーマンだった俺は転生した。

 

昨今流行りの異世界転生だ。

 

ただ、トラックに轢かれなかったし、誰かに電車のホームに突き落とされたりもしなかった。ましてや乙女ゲーのやりすぎで過労で死ぬなんてこともなかった。

死因は急性心不全だ。

 

30手前で同僚と酒を飲みながら

「俺らもそろそろ30かー」

とか笑いながら話していたことが実現せずに人生終了である。

 

人間の心臓には鼓動の回数の上限があるらしいから、達したのかもしれない。

 

現世に未練タラタラ残したまま異世界転生したのだ。

 

神を名乗る人物にも出会わないし、存在Xもいない。

記憶にあるゲームの世界に転生したわけでもない。

 

なぜ異世界転生したことがわかるかだって?

 

この世界の状況を見れば少なくとも21世紀初頭の地球ではないのがわかる。

 

「目標確認!レールカノンを使うぞ!」

 

「馬鹿野郎!!その距離なら魔導剣を使え!燃費が悪い!!」

 

「俺は近接戦が苦手なんだよ!!」

 

巨大ロボが戦隊ヒーローみたいな連中とタッグを組んで巨大トカゲを討伐している。

しかも、巨大ロボには魔法陣が描かれた巨大剣が装備されてる。

 

「まったくあの2人は野蛮でしょうがないですね。少しは貴方みたいに理知的な振る舞いをしてほしいです」

 

そしてその状況を眺めてる俺の隣には、長身で金髪碧眼の尖った耳を持つイケメン、ファンタジー作品でよくいるエルフがそんな事を言っていた。

 

転生した俺は今、再びサラリーマンをしている。

害獣駆除企業に勤めるしがないサラリーマンだ。

異世界転生したから今度こそスローライフを!とか、世界を救ってやるぜ!

とかにはならなかった。

というか、そんな夢を抱く世界じゃない。

この世界良くも悪くも現代社会に近すぎる。

 

整備された社会インフラ、発達した公共交通、様々な公共サービス…

 

まんま現代社会なのだ。

異世界転生したことがわかったのは、幼い頃に外に出て町中を歩く人を見たときだ。

町中には獣人、エルフ、ドワーフ、ゴブリン、オークとファンタジー作品における亜人種が当たり前のごとく闊歩していた。

 

幼心に転生を自覚していた俺は

(あぁ、異世界転生したんだ…)

と思った。

 

その事実に気づいた俺が何か特別な事をしようとはしなかった。

 

文部省管轄になる幼稚園に通い、公立の小学校、中学校に進学。

少しだけ頭のいい高校から中堅大学へ進学。

就職先も第一志望は片っ端から落とされ(おのれ学歴社会…)と恨み節を唱えながら、今の会社にいる。

 

今年で入社から早くも6年目

後輩もある程度出来て、仕事にも慣れてきた

部署内の班で班長を任せられるようにもなった

 

今日の仕事は農業プラントを荒らす巨大トカゲことイワハダバジリスクの討伐

 

それももう終わりそうだ

あっレールカノンぶっ放した

 

レールカノンの弾はイワハダバジリスクの頭から尻尾までをたやすく貫き、獲物を絶命へと至らせた

 

俺は通信機を使い獲物の近くのスーパー戦隊っぽい衣装を纏う班員に連絡をする

 

「こちらからイワハダバジリスクの討伐を確認した。死骸の移送要請をかける。ポイントのマーキング及び移送機の誘導を頼む」

 

「了解。何分ぐらいで到着できます?」

 

スマートフォン型の端末で要請をかけると30分以内との文字が表示された。

 

「30分以内と出てるがあんまり期待するなよ」

 

「へーい」

 

俺は通信機を切って、ふぅと息を吐く。

 

「お疲れさまでした。今日も見事な指示でした」

 

隣のイケメンが労いの言葉をかけてくれる。

(これが美女だったら言うことないんだけどなぁ…)

とか、思いつつもイケメンから労われるのも存外悪い気はしない

 

「そっちもお疲れ。サポート助かったよ」

 

「いえいえ、そんなことは。まだ班長の足元にも及ばないですよ」

 

隣のエルフは慌てた様子で返事をする。

…頬を赤らめるな。コイツもしやその気があるのか?

俺はノーマルだからどんなに高感度が高くなっても親友程度で収めてほしいんだが

そんなことより事務所戻ったあとの仕事だ

 

「帰ったら報告書を纏めて、次の現場の役所への申請書類…見積もりの作成も残ってるな…」

 

「締切はいつまででしたっけ?」

 

「今週末に役所へ提出、見積は来週半ばまで」

 

「手伝いますか?」

 

「頼むよ、あっちの2人にはもっと簡単な雑務処理を頼んどく」

 

「賢明な判断ですね」

 

このエルフ2人にエライ辛辣だな

俺も人のことを言える立場じゃないが

 

ダラダラ話していると通信機から呼び出し音が鳴った

 

「どうした?」

 

「移送機が2km先に見えた。誘導を開始する」

 

「了解。移送機への積込を確認した後、こちらに集合。事務所に戻るぞ」

 

「了解、やっと終わるー」

 

「気を抜くなよ」

 

「わかってまーす」

 

通信機を切ってすぐに移送機が視認できた。

誘導と積込を確認した後、向こうの2人がこちらに来た。

 

「班長ー、帰りは誰があれに乗るんですか?」

 

アレというのは巨大ロボのことだった

ロボはぶっちゃけると乗り心地が悪い

古い型落ちの軽自動車レベルの乗り心地だ

 

「…ジャンケンするか」

 

結果、俺が負けて俺が乗って帰るハメになった。

腰が痛い…




これは続く流れ!?(なお…)
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