家庭教師ヒットマンREBORN-ウルトラロマンンティック-   作:薔薇餓鬼

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かぐや様の再ブームが来たので今度はかぐや様とリボーンのクロスオーバーです。よろしくお願いします!


標的(ターゲット)1 沢田綱吉は転校する

 

 

 

 

 

 

虹の代理戦争から2年が経過。世界最強のマフィアの次期ボス候補である(さわ)()綱吉(つなよし)ことツナは高校2年生になった。

 そして現在ツナは、

 

「並盛高校から転校して来た沢田綱吉です。よろしくお願いします」

 

 なんと超がつく程のエリート校、秀知院学園に転校していた。

 

(ほ、本当に入学できちゃったよ……)

 

 生徒たちが拍手を送る中、ツナの脳裏には去年の出来事が浮かんでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は9ヵ月前。沢田家。ツナの部屋。

 

「ツナ。お前には来年から秀知院学園に通ってもらう」

 

「はぁ!?」

 

 黒い帽子に黒いスーツに身を纏い、帽子にカメレオンを乗せ、胸に黄色いおしゃぶりを携えた赤ん坊の発言を

聞いてツナは驚きの声を上げた。

 この男の名はリボーン。ツナの家庭教師(かてきょー)であると同時に殺し屋である。殺し屋としての腕は

世界最強。ボンゴレファミリーの現ボス、ボンゴレⅨ世(ノーノ)が最も信頼する殺し屋である。

 

「どういうことだよリボーン!! 秀知院ってあのエリート学校だろ!?」

 

 秀知院学園。かつて貴族や士族を教育する機関として創立され、200年の歴史を持つ由緒正しい名門校。貴族制が廃止された今もなお、富豪名家に生まれ、将来国を背負うであろう人材が数多く就学しており、偏差値77という超エリート校。ツナが現在、通っている並盛高校は全国的に見ても平均的な偏差値の学校。そんな高校に入学するのですら苦戦したツナが入れるような高校ではない。

 

「簡単な話だ。お前はあのバミューダに勝つだけの強さを持ってるが(こっち)の方は全然だからな。マフィアのボスたるもの腕っぷしだけじゃダメだからな」

 

「俺はマフィアのボスにならないって言ってるだろ!!」

 

 ボンゴレファミリーの次期ボス候補であるツナであるが当の本人は継ぐ気はない。

 

「とにかくだ。今から3月まで死ぬ気で勉強してもらうぞ」

 

 そう言うとリボーンは懐から愛銃を取り出すと、銃口をツナの額に定めた。

 

「ま、待ってて!! 俺はまだやるなんて一言も!!」

 

「いっぺん死んでこい」

 

ズガァン!!

 

 リボーンはツナの意思を無視しツナの額におもいっきり弾丸をぶち込んだ。撃たれたツナはゆっくりと倒れていく。

 

(俺……死ぬんだな……もったいないな……死ぬ気で勉強すれば秀知院に入れたかもしれないのに……死ぬ気で勉強すればよかった……)

 

 薄れゆく意識の中でツナは後悔する。そしてツナは床に倒れ、動かなくなってしまう。

 するとツナの目がカッと開き、額にオレンジ色の炎が灯った。そして着ていた服が破れてパンツ一丁となる。

 

復活(リ・ボーン)!! 死ぬ気で勉強するーーーー!!」

 

「イッツ。死ぬ気タイム」

 

 先程まで勉強を嫌がっていたツナであるが自ら参考書を手に取って問題を解いていく。

 今、リボーンがツナに撃ったのは死ぬ気弾。ボンゴレに伝わる特殊弾である。死ぬ気弾を額に撃たれた者は一度、死んで死ぬ気になって甦る。死ぬ気になる内容は死ぬ前に後悔したことである。逆に言えば死ぬ前に後悔していなければそのまま死んでしまうというリスクが高過ぎる弾でもある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして勉強開始から8ヵ月間、死ぬ気で勉強させられたツナは秀知院学園の編入試験に合格するという偉業を達成。

 だが

 

(これからどうすればいいのー!?)

 

 秀知院学園の生徒の大半は幼等部から大学までの一貫校。故にほとんどの生徒が幼馴染。しかし編入して来たツナに知り合いなどいる訳もない。しかも秀知院学園の生徒のほとんどは金持ちの息子もしくは令嬢。ツナのような生徒は全体の1%しかいない。ツナはどうしていいかわからず頭を抱えてしまっていた。

 

「相変わらずのダメツナだな。自分から話かけなきゃ友達はできねぇだろうが」

 

「え?」

 

 頭を抱え下を向いていたツナであったが自分の名前を呼ぶ声がした為、前を向いた。そこにはツナの机の上に当たり前のように佇んでいるリボーンがいた。

 

「ちゃおっす」

 

「何でここにいるんだよリボーン!?」

 

「何言ってんだ。俺はお前の家庭教師(かてきょー)だぞ。生徒の様子を見に来るのは当然だろうが」

 

家庭教師(かてきょー)は学校じゃなくて家に来るものだろ!!」

 

 先程までお先真っ暗な状態なツナであったが、リボーンのせいでいつものようにツッコミを入れざる負えない状況に陥ってしまっていた。どこからともなく現れた謎の赤ん坊の存在に生徒たちは戸惑いを隠せないでいた。

 

「しゃ、喋る赤ん坊……?」

 

「幼等部の子が迷い込んだんでしょうか……?」

 

 目つきの悪い金髪の青年と桃色の髪の少女がリボーンのことを見ていた。

 金髪の青年の名は白銀(しろがね)()(ゆき)。秀知院学園の生徒会長である。白銀もツナと同じく一般家庭の生まれで高校から秀知院学園に入学した人物である。

 桃色の少女の名は藤原(ふじわら)千花(ちか)。秀知院学園の生徒会書記である。曽祖父が元総理大臣、叔父が現職の省大臣という血統の持ち主である。

 

「それにボンゴレに入る奴がいねぇかと思ってな」

 

「そっちの方がメインだろ!!」

 

「ここにいる奴らの99%は金持ちだからな。こいつら全がボンゴレの傘下に入りゃ金もたんまり入る。金さえありぁ賄賂に武器の製造や密輸、殺し屋への依頼金やファミリーの買収。何でもできるからな」

 

「何とんでもないこと考えてんだよ!!」

 

「つー訳だ。今からスカウトしてこい」

 

「何がつー訳だよ!! する訳ないだろ!!」

 

「うるせぇぞ」

 

「ゴフッ!?」

 

 往生際の悪いツナの顎にリボーンが上段蹴りを喰らわせる。リボーンの上段蹴りによってツナは宙を舞い、おもいっきり地面に叩きつけられた。

 

「何すんだよリボーン!!」

 

「俺に逆らったお前が悪い」

 

「どう考えてもお前のせいだろ!!」

 

「生徒の分際でこの俺に逆らってんじゃねぇ」

 

「グフッ!?」

 

 リボーンは机の上からジャンプするとツナの腹部に飛び蹴りを喰らわせる。蹴りを喰らったツナはおもいっきり後ろに飛ばされ教室の壁に激突する。

 しかし教室にいた者は赤ん坊にこんな真似ができると思っておらずツナが勝手に吹き飛んだものだと思っていた。

 

 

 

 

入学して早々に生徒から変な目で見られるツナであった。

 

 

 

 

本日の勝敗。ツナの敗北

 

 

 




次回からツナと生徒会メンバーとの絡みが始まります。


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ツナと誰が結ばれて欲しい?

  • 早坂愛
  • 白銀圭
  • 龍珠桃
  • 小野寺麗
  • 不知火ころも

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