幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

105 / 650
前回までのあらすじ
苦戦を強いられる中、シュガーの戦略を見抜いた春香。だが、シュガーの機転を効かせた回避によって、攻略はならず………?


第105話 賭けに出ましょう

そして、いよいよ練習最終日。普段の巫魔は、試合前日ではあまり体力を使う練習はしない。しかし、この日の春香達は未だシュガー攻略に時間を費やしていた。

 

結衣「あ、あの………まだやるんですか?」

 

結衣はゆうかに対し、シュガー攻略をまだ続けるのかを問いかける。

 

ゆうか「………私がやめろと言ってもやめないわよ。皆、強くなりたいんだから」

 

ゆうかはそう呟く。事実、春香達は全くやめようとせず、シュガー攻略に時間を費やしていた。そして、日が進む度にシュガーの汗が落ちる時間は速くなっていた。

 

シュガー「(皆のレベルが上がっている………私に引っ掻き回され続けたからかな………?)」

 

シュガーは5人の成長を実感させられる。というより、優抜きでここまでやれている事に驚く。だが、未だシュガーのボールをスティール出来ていない事に、積牙達は焦りを見せる。

 

光一「はあっ、はあっ………シュートを止めるのは無理だ………パターン化出来ねぇ………」

 

光一は弱音を吐く。しかし、春香は諦めず………

 

春香「皆さん、賭けに出ましょう!」

 

何か作戦を思いついたのか、積牙達に作戦を説明する。

 

シュガー「何考えているんだろう………あ、ソフトクリームの雲………」

 

その間、シュガーは体育館の外の雲を見ていた………

 

 

 

春香「………作戦は決まりました。シュガーちゃん、もう一本お願いします!!」

 

それから数十分。春香は勝負再会を続行。シュガーはそれを耳にし………

 

シュガー「じゃあ、始めようか………」

 

シュガーはそう呟くと、素早い動きで走り出す。直後、優真と美矢の2人がダブルチームで走ってくる。

 

シュガー「(ダブルチーム………悪くないけど、小さい子の方は完全にスタミナ切れ………かわせる!)」

 

シュガーはスタミナ切れを起こしている優真を狙ってかわす。

 

優真「(私のスタミナなんてどうせとうの昔に切れています………だから………!)」

 

優真はそんな事などとうに想定していた。というか、分かっていた。

 

積牙「そこだ………!」

 

その為、すぐさまヘルプに入る。シュガーは、先日春香をかわしたスキルで避けようとするが、そうはさせまいと、光一がヘルプに入る。

 

シュガー「(………! 上にあげてかわせない………! だったら………!!)」

 

シュガーはボールにスピンをかけながら、積牙と光一の真横に放る。シュガーはボールと逆の方向に走ると、積牙達をかわす。そして、スピンがかかっていたボールは、シュガーの方にバウンド。一人ワンツーの応用で、2人まとめて抜こうというという作戦だった。

 

伊吹「ど、どんなかわし方だよ!?」

 

伊吹はシュガーのとんでもプレイに圧倒される。シュガーもこれでシュートへ繋げようとした………しかし………

 

春香「今です!!」

 

光一の陰に隠れていた春香が突如飛び出し、ボールをコートの外まで弾いた。

 

シュガー「………!?」

 

光一の陰に隠れていた春香。それを見落としていた事に、シュガーは驚いた。ボールはコードの外を出た後、体育館の壁に思いっきり直撃。その音に気づいた走り込み中の優は………

 

優「おおっ!? や、やったのかい………?」

 

優は靴を脱いで体育館の中へ入ると、春香が優の方を向いて、軽いガッツポーズを見せた。

 

優「………!! やったね、春香! 皆!!」

 

優は春香達が一本取れた事に喜んだ………だが、その直後、春香達5人は糸が切れたようにバタバタと倒れた。

 

優「ふえっ!? 春香!? 皆!? しっかりして!!」

 

優は大慌てで5人に駆け寄る。その光景を見たシュガーは………

 

シュガー「………第2ステップ………合格だよ」

 

優しい声でそう呟くのだった………

 

 

 

ようやくシュガーからボールをスティールし、春香達は第2のステップをクリア。だが、シュガーの様子からまだステップはある模様。果たして、それは………?

To Be Continued………




次回予告
試合当日。シュガーは手紙を使う形式で最後のステップを伝える。それは、優抜きで次の相手、利毛に勝つというもので………!?
次回「次が最後のステップだよ」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。