幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
24vs36と12点差でリードを維持する力豪。だが守城は、力豪3年生組のプレイングを見抜き始め………!?


第112話 簡単な事だ

審判「第3Q、始めます!!」

 

インターバルを経て、試合は後半戦に突入。両チームの選手がコートに立つと、山野が戦記にボールをパスする事で試合が開幕する。戦記は落ち着いた様子でドリブルし、ハーフコートをあっと言う間に突破。

 

戦記「さて………まず手をどうするか………」

 

戦記が頭を回していると、力豪PGの山田が立ちはだかる。

 

滝川「よし、いいぞ山田!」

 

山田の懸命なプレイを褒める滝川。

 

戦記「いい? ………甘いな滝川………!」

 

戦記はそう呟くと、山田の隙を突いてスリーを放ち、綺麗にゴールへと沈めた。

 

笹掛「なっ!?」

 

戦記「俺を止めたいならもっとぶつかってくるんだな」

 

開始から10秒も経たぬ内に決まった戦記のシュートに圧倒される力豪。力豪監督の由乃も驚く中、守城の監督夢流は………

 

夢流「始まったわね………戦記くんによる攻略………!」

 

ここから戦記の反撃が始まる事を予感した………

 

 

 

それから少しして、力豪ボール。山田が月宮にボールを渡すと、月宮の前に湯津が立ちはだかる。

 

月宮「ぐっ!? くそっ!!」

 

ゴールが少し遠く、得意のフックシュートに持ち込むには距離が足らない。

 

滝川「月宮!」

 

戦記とマッチアップする滝川が声をかけた。滝川を信じた月宮は、滝川へ鋭いパスを送る。

 

滝川「1年振りのマッチアップだな。前回はお前にコテンパンにされたが………これならどうだ!!」

 

滝川は助走をつけた上で、{炎のダンク(バーニングダンク)}を狙おうとする。しかし、滝川がジャンプをした瞬間、先にジャンプしていた戦記が、滝川の手からボールを落とした。

 

滝川「な、何っ………!?」

 

これにはコートも衝撃を受ける。零れたボールは湯津が拾い………

 

戦記「速攻!!」

 

この場面で守城は珍しく速攻をかける。そしてそれを見た優は守城の状況に気づいた。

 

優「………!! 8番がもうハーフコートラインに………!!」

 

守城のSF、井間が既にハーフコートラインの位置にいた。

 

湯津「井間、頼むぜ!!」

 

湯津は、既に走り出していた井間にボールをパス。滝川と月宮の2人が井間から離れた距離にいる状態となってしまう。慌てて山田が井間をおいかけ、ボールをスティールしようとするが、井間は追いつかれないように逃げ切り、レイアップを決めて更に2点詰め寄る。だが、1番の衝撃は、滝川を戦記が止めた事だった。戦記は滝川に近づき………

 

戦記「{炎のダンク}は初動でゴールへ向けた踏み込みをする。その影響でその一瞬はボールに対する力が弱くなる。とどのつまり撃たせなければいい。簡単な事だ………」

 

戦記は滝川に対しそう言い放つ。それを聞いた滝川は自分の技を破られたばかりか、一瞬の隙を見破られた事に驚きを隠せず………

 

滝川「(………やはり手強い男だな………戦記良太………!!)」

 

戦記の恐ろしさをまた1つ感じ取るのだった………

 

 

 

戦記vs滝川という対決は、戦記が滝川の必殺を止めてしまった。あっという間に5点を奪う守城の反撃が、力豪に大きく突き刺さるのだった………

To Be Continued………




次回予告
守城の堅実なディフェンス。更に遅れながらも湯津の本領が発揮され始め、試合の流れは守城有利へと傾き始めた………!
次回「流れがひっくりかえった」
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