幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
優がオフェンスでもディフェンスでも活躍出来ない苦しい展開に。だが、光一と美矢のコンビが大活躍し、巫魔はリードを奪っていた………


第123話 今は試合を見ていて

試合開始から5分。

 

美矢「そこだ!」

 

美矢はスリーポイントシュートを放つ。弧を描く綺麗なシュートは見事に決まり、スコアは19vs10。王者相手に9点差とリードを奪っていた。

 

結衣「光一先輩と美矢さんが活躍しているお陰で9点リードですね!」

 

マネージャーの結衣は、嬉しそうに監督のゆうかに対しそう呟いた。

 

ゆうか「そうね………でも………」

 

ゆうかは優へ視線を向ける。優はダブルチームをされっぱなしな為、スタミナはまだまだ残っているが、得点もリバウンドも0。珍しく全く機能していなかった。

 

ゆうか「(優くんが珍しく動けないわね………今の段階だと9点差は大きいし………一旦下げるべきかしら………?)」

 

ゆうかは早いうちに優を引っ込める事を考えていた。すると………

 

審判「イリーガルユースオブハンズ! 黒10番!!」

 

積牙が1つ目のファールを犯してしまう。

 

伊吹「あーあ、今日もか」

 

ファールのコールに、伊吹がまたやったなと言いたげな表情を見せていると………

 

ゆうか「伊吹ちゃん、優くんと交代」

 

試合が止まった今のタイミングで伊吹との交代を決める。

 

伊吹「えっ? お、おう! (優の交代がいつもより早いな………)」

 

伊吹は困惑しつつも、軽く運動し………

 

審判「交代です!」

 

交代でコートに入る事に。

 

伊吹「優!」

 

伊吹の声を聞いた優は早い交代に驚くが、納得してベンチの方へ向かった。

 

湯津「ありゃ? もう交代か………」

 

優が出場した試合の中では最速の交代に湯津は首を傾げる。

 

戦記「まあ仕方ないな。優はインサイドに入って真価を発揮する選手だ。ここで無駄に消耗させるより、後半まで休ませた方が良い。俺が監督でもそうする」

 

戦記は優を下げたゆうかの意図を悟り、納得する。だが、修也は納得していなかった。ただ、彼が納得していないのは、優の交代などではなく、今のプレイスタイルだった。

 

修也「(お前が完全に抑えられるなんて有り得ねぇ………昔のお前ならあんなダブルチームでも攻略できただろ………! ………何がお前にひたすらダンクするプレイスタイルに拘らせてんだよ………!!)」

 

ミドレーユ時代の優のプレイスタイルを知っている修也からすれば、今のダンクに拘る戦術は全く理解が出来なかった。修也がそう考えているとは知らぬ優は何も言わぬままベンチへ座った。

 

ゆうか「こんな序盤で下げて申し訳ないけど………優くんには後半で頑張って欲しいの。だから今は試合を見ていて………!」

 

ゆうかは優に対しそう声をかける。優はゆうかの言葉に黙って頷き、試合を見る事に専念するのだった………

 

 

 

前半で上手くリード出来ている展開の為、優は早くも後半に備えて下げられる事に。果たして、巫魔は優抜きの中で前半戦を戦い抜けるのか………!?

To Be Continued………




次回予告
リードのまま逃げようとする巫魔だが、優が抜けた事で滝川と月宮が本領発揮。何としてもリードを維持したい巫魔は、ここでスーパーサブの優真を投入する………!
次回「絶対に逃げ切るのよ」
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