幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
ディフェンス面では苦戦を強いられる巫魔。しかし、点差を縮められないようオフェンスでは優真を起点に奮闘する様子を見せ………!?


第126話 悪くは無いんだけど

第1Qでは積牙がまたファールを犯し、3ファールとなりながらも、第1Qは27vs18と9点差のリード。

 

伊吹「よーし! いいぞいいぞ!!」

 

有利な展開を前に、チームの雰囲気が上がる。しかし、優はベンチに腰かけたまま考え事をしていた。

 

優「(皆のプレイ、悪くは無いんだけど………何だこの不安は………? まるで、まだ滝川さん達には奥の手があるとでも言いたげな様子を見せているように感じる………)」

 

優には、滝川達力豪が追い詰められるようにはまだ見えず、寧ろ苦しいのはここからでは無いかと考えていた。そしてその嫌な予感は現実となる………

 

 

 

第2Qに入ってから3分程。ボールは力豪の山田から………

 

山田「キャプテン!」

 

滝川に渡ってしまった。

 

滝川「このままもらうぜ!!」

 

滝川はそのままダンクを狙う。

 

積牙「絶対に止める!!」

 

積牙が必死に止めようとジャンプ。しかし、積牙はこの場面でも滝川にぶつかってしまい、審判の笛が鳴る。だが滝川は特に体勢を崩さないままダンクを決めてしまい………!?

 

審判「プッシング! 黒10番! バスケットカウントワンスロー!!」

 

審判のコールで滝川はフリースローを獲得。だが、問題はそこでは無い………

 

結衣「積牙くんがファール4つ………!!」

 

積牙がいつものように4ファールになった点が大きな問題だった。となれば、積牙を使い続ける事は難しく………

 

審判「交代です!」

 

再び伊吹をコートへ戻す事になった。

 

積牙「すみません、お願いします………!」

 

積牙は申し訳なさそうに頭を下げながら後を託す様子を見せる。

 

伊吹「後は任せな!」

 

伊吹はそう言うとコートへ入る。しかし、積牙は自分の弱点の大きさに悔しがる様子を見せる。

 

優「積牙………」

 

流石の優も、すぐには積牙を褒める言葉が見つからなかった………

 

 

 

その後、積牙が抜けた事でインサイドが完全に弱体化した巫魔。その隙を突くように滝川、月宮の2人がガンガン点を入れ、開いていた点差が縮まり始める。

 

優「まずい………!!」

 

優は握りこぶしを作りながら焦るように試合を見ていた。しかし………

 

あかり「でも相手はスリーポイントシュートを撃ってこないわね………」

 

鈴香「………あの6番以外撃てないんだと思う………たぶん」

 

同時に力豪は笹掛さえ上手く潰せれば、スリーが狙えないのではという話になった。だが、結局試合が苦しい事に変わりは無かった。

 

優「(………試合に出たい………ダンク以外のシュート手段は僕にはいくらでも………!!)」

 

優は心の中で、ミドレーユ時代に普通に使っていたシュート達の事を思い返す。しかし、ハッと我に返ると、首をブンブンと横に振る。

 

優「(ダメだ………! またそれをやってチームから引かれたりしたら………孤立したら………!!)」

 

しかし、優にはミドレーユ時代のトラウマが頭を離れないのか、未だ出来る自信がなかった。美矢はコートを見回している際に、偶然頭を抱える優を目にする。

 

美矢「キャプテン………」

 

美矢は優に対し、心配する様子を見せたのだった………

 

 

 

第1Qを有利に逃げ切る巫魔。しかし第2Qに入り、積牙の4ファールをきっかけに力豪の反撃が始まった。その中で葛藤する優。そんな彼を見た美矢は何を思っているのか………?

To Be Continued………




次回予告
積牙が抜けた代償で高さが弱体化し、第2Qは滝川と月宮のコンビが全く止められないまま。辛うじて1点差で第2Qを逃げ切る巫魔だったが、このままでは負けると考えた美矢はインターバルにて苦悩する優を連れ出し………?
次回「隠すのはもうやめろよ」
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