第1Qを9点差で終わらせるが、第2Qにて積牙のファールが4つとなりやむなく交代。だがこれにより高さを失った巫魔は苦戦。チームのピンチを救いたい優も、過去のトラウマが足を引っ張り、打開策になり得る昔の戦術を出来る自信がなかったのだった………
第2Qは滝川と月宮の2人から大量に点を奪われてしまった。しかし、決めるべき点ではしっかりと点を決めるなど巫魔も死に物狂いで食らいつき、第2Qは41vs40の1点リードで逃げ切ったのだった………
巫魔ベンチ………
第2Qを1点差で逃げ切る巫魔だが、その代償は大きかった。光一と伊吹はまだスタミナに余裕があるものの、春香、美矢、優真の3人は大きく削られていた。特に優真は疲れ切った様子であり、誰の目から見てもプレイ続行は不可能に近かった。
ゆうか「(なんとか1点差で逃げきれたけど、春香ちゃん達3人がかなりスタミナを失ったわね………特に優真ちゃんはもう厳しそうだし………)」
ゆうかは打開策を考える。そんな中、スポーツドリンクを飲んでいた美矢は………
美矢「はあっ………足らねぇ。キャプテン、一緒に買いに行かないか?」
優を誘って近くの自販機に行こうとしていた。
優「ああ、いいよ」
美矢がかなり疲れているのを理解している優は着いていく事に。
ゆうか「第3Qが始まるまでには戻るのよ!」
ゆうかは2人に対しそう声をかける。そして、優達の背を見る春香は心配そうな表情を浮かべていた………
会場の廊下、自販機前にて美矢はスポーツドリンクを2つ購入し………
美矢「ほら、キャプテン」
優に手渡した。
優「ありがとう」
優はスポーツドリンクを受け取った。美矢はスポーツドリンクを一口飲むと、その直後に………
美矢「なあ、キャプテン。もう隠すのはやめろよ」
突如として、優に対しそう言い放った。
優「え………? な、なんの事かな?」
優は首を傾げる様子を見せた。
美矢「アンタの秘密を早いうちから知っていた私だから確信している事だが………アンタ、別にレイアップもジャンプシュートも………なんならスリーだって出来るはずだろ?」
美矢は優に対し、ダンク以外のシュートが出来るのでは無いかと問いかけてきた。
優「………無理なんだ。前の爆速戦は負けたくなかったから思わずやって出来ただけだし、修也達や春香みたいに僕のプレイを認めてくれる人もいるのは分かっている………それでも、自分のプレイで周りの人がいなくなったら嫌だなって………前に友力でそうなったから………」
優は友力中学の時のトラウマを語る。しかし美矢は優に詰め寄り………
美矢「………それは修坊達以外のバカに見る目が無かっただけの話だ。でもな、私達は巫魔高校なんだ。アンタに憧れる事はあっても、それを妬むなんて事は無い! 寧ろアンタの本来の姿があって、巫魔は全国でも戦えるチームになるはずだ!」
優が出来る本来のプレイこそ、巫魔に必要だと言い切った。それを聞いた優は美矢に対し驚く様子を見せる。そして、右手を軽く震わせると………
優「………信じていいんだね………?」
震えた声でそう問いかける。
美矢「ああ! ………もし間違いなら、私は責任取ってバスケ部を辞める。そして別の方向でチームへ償う方法を見つける」
美矢は間違っていた際に責任を取る事も決めた。それを聞いた優は少し考え………
優「………分かった。やるよ………チームを信じて………ね」
本来のプレイをすると決めた。そして………
優「………隠れてんだろ、春香。もう出てきてくれよ」
優は気配を察知していたのかそう呟く。すると、春香が曲がり角の方から出てきた。
春香「すみません………心配になってしまいまして………」
どうやら春香は、優達2人が心配になって追いかけてきたようだ。
優「それはごめん………まあでも、僕は決めたさ」
優はスポーツドリンクのプルタブを空けると、一気にスポーツドリンクを飲み干した。
優「よし、行こうか!」
優はそう言うと、コートの方へ歩き出す。彼を前向きにした。その事に春香は驚きつつも、美矢へ近づき………
春香「ありがとう、美矢ちゃん」
と、感謝を告げるのだった………
第2Qで1点差に詰め寄られ、追い詰められる巫魔だったが、美矢の言葉で優は覚悟を決めた。追い詰められた局面の中、優はこの状況を乗り越えられるのか………!?
To Be Continued………
次回予告
優はチームに対し、自分本来の戦い方をすると告げる。そして始まる第3Q。またしてもダブルチームを取る力豪を前に、優の反撃が始まる………!
次回「僕はもう迷わない」