幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
41vs40と1点差にまで追い詰められる巫魔。しかし、美矢の説得を受けた優は、遂に覚悟を決め………?


第128話 僕はもう迷わない

ベンチへ戻ってきた優達。試合開始までは後3分に迫っていた。

 

ゆうか「やっと戻って来たわね。じゃあ、後半の方針を………」

 

優「待ってください。その前に僕から1ついいですか?」

 

ゆうかが作戦を伝えようとすると、優が手を挙げて話をしたがっていた。

 

ゆうか「え? ………まあ構わないけど」

 

ゆうかは少し驚きながらも優の話を優先した。

 

優「………皆に謝りたい事がある。今までダンクに拘っていたけど………僕は別にこれしか出来ないからって訳じゃない………これをする事で、僕自身を中学のトラウマから誤魔化し続ける為だったんだ………でも、それはもうやめる………そして宣言するよ。爆速戦に見せたスリーは奇跡なんかじゃない。僕の実力で決めたものだって」

 

優はそう言って、自分のシュート力が本来どのようなものかという事を証明するつもりだった。それを聞いた積牙達は驚いてこそいたが………

 

光一「分かった。お前を信じる。なんだかんだ、いつもチームを助けてもらってるしな」

 

光一の一言をきっかけに、他のメンバーも頷く様子を見せる。

 

ゆうか「そう………やる気なのね。分かった、なら私は何も言わない。後半は優くん本来のバスケをやって」

 

ゆうかは優が本来のプレイを隠す事をやめる決意を聞き、黙って見送る事にしたのだった………

 

 

 

そして試合後半。美矢と伊吹の2人をベンチに下げ、レイと優を投入する事に。

 

アリサ「あっ、戻ってきたね」

 

優が再び試合に戻ってきた事で、会場の雰囲気も上がり始める。

 

戦記「だが、まだ問題は解決していない。問題は滝川と月宮の2人をどうするかだ」

 

しかし、戦記の呟いた不安点はまだ解決していなかった。修也は黙って試合を見るばかりだった………

 

 

 

そして試合再開。巫魔ボールで第3Qが始まるが、やはり優には滝川と月宮のダブルチームで、徹底的にインサイドに入れようとしない。

 

優「(やっぱりこう来るよね………でも………!)………行くぞ、美矢!!」

 

優はそう言うと、なんとスリーポイントラインの外へ走った。

 

月宮「何っ!?」

 

優の奇行とも取れるプレイに目にし、滝川達は驚きのあまり動けなかった。しかし美矢は、そんな彼に迷わずパスを送った。

 

湯津「おいマジかよ! 優くんがあんな所でボール持ったって何も出来ねぇはずだろ!?」

 

力豪だけでなく、観客席も優に対し不安を見せる。しかし、優の様子から、戦記と修也の2人は不安な様子を見せない。

 

優「僕はもう迷わない………! 巫魔の皆と………全国に行くんだ!!」

 

優はスリーポイントラインの外に立つと同時にそう言い放つと、素早いクイックリリースでスリーポイントシュートを放つ。

 

滝川「入るわけが無い! リバウンド!!」

 

滝川達はリバウンドに走る。しかし………

 

戦記「………綺麗なシュートだ。惚れ惚れする………」

 

戦記は優のシュートが綺麗な狐を描いているのに注目していた。そして、優のシュートは綺麗にゴールリングへ沈んだ。

 

優「(決まった………!!)」

 

優がスリーを決めた事は会場に衝撃が走った。しかし、優は静かに右手を上げ、人差し指を天高く掲げるのだった………

 

 

 

覚悟を決めた優が試合へ戻ってきた。そして彼が放った綺麗なスリーポイントシュート。恐怖で力を隠し続けた巫魔のキャプテンは、最強のシューターとして復活を遂げたのだった………

To Be Continued………




次回予告
優がスリーを決めた事に一喜一憂する会場の観客達。しかし、優の快進撃は止まらない………!
次回「復活したんだ」
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