幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
滝川を相手に優はダンクを狙う。滝川もこれに応戦するが、優が真に狙っていた滝川の4ファールにより、巫魔が大きく有利な展開に………


第134話 負けられねぇんだよ

優野フリースローから試合再開。以前までの優ならここで外していたが………

 

優「………ふっ!」

 

優は綺麗なシュートでフリースローを沈め、18点差に。

 

月宮「18点………こうなったら………笹掛!」

 

月宮はボールを拾い、試合再開の笛と主に笹掛へボールを渡した。

 

優「(笹掛さんのスリー狙いか………!?)春香!!」

 

春香「はい!」

 

笹掛が力豪唯一のスリーポイントシューターである事から、優は春香に対し、強い緊張感を持たせる。だが、笹掛にパスを出した月宮は、その後にゴールに向かって走り出した。

 

月宮「上がれ上がれ! 守るのも大事だが、攻めなきゃ勝てねぇぞ!!」

 

月宮は滝川程のリーダーシップこそ無いが、滝川の不在を埋めようと彼なりにキャプテンシーを見せる。それを見た優は………

 

優「………光一! 笹掛さん以外の誰かが撃ってくる可能性もある! そっちも警戒してくれ!」

 

笹掛以外のシュートもあると見て指示を飛ばす。

 

光一「おう!」

 

光一はゴール下で警戒する様子を見せる。そしてボールを持つ笹掛は春香とマッチアップするが、お互いに慎重なのか、笹掛はシュートを撃とうとしないし、春香もブロックに行かないで体を大きく広げたまま様子を見るばかり。

 

美矢「(今の状況でスリーが決まるとやばい………! 相手さんもそれを分かってっから時間かけてんだろうな………けど………!)」

 

だが、こんな膠着状態はいつまでも許されない。美矢が両者の駆け引きを軽く見ている間に力豪の攻撃に許された時間はたった5秒になった。これを見たベンチの滝川は………

 

滝川「あと5秒でバイオレーションになる! 笹掛! 勝負だ!!」

 

笹掛に対し勝負へ行くよう声をかける。しかし、春香の懸命なディフェンスを前に、笹掛はスリーへは行けない………4、3………最早バイオレーションがコールされると思ったその瞬間、月宮が光一の正面へと走り出した。

 

光一「なっ………!」

 

美矢「月宮!?」

 

巫魔の選手達は驚きを見せる。その隙を突いて、笹掛は月宮に鋭いパスを送る。

 

月宮「俺達は………負けられねぇんだよ!!」

 

月宮はボールを受け取ったと同時にレイアップシュートを狙う。

 

光一「くそおおっ!!」

 

光一は止めに行こうとするも、ボールには届かず月宮と接触。月宮は背中から倒れた。審判の笛と共にボールはゴールへと入り………

 

審判「プッシング! 黒17番! バスケットカウントワンスロー!!」

 

月宮と笹掛の土壇場で見せた連携。これが3点プレイに結びついた。

 

滝川「よし! 良いぞ! 月宮! 笹掛!」

 

これには滝川も賞賛の声を挙げた。そして、月宮達の連携を見た優は………

 

優「こりゃ、そう簡単には勝たせてもらえなさそうだ………」

 

と、まだ油断が出来る状態では無い事を予感する。そしてこの時、春香と美矢の息がかなり上がっており、光一もファールは2つ。巫魔は知らぬ所で消耗し切る寸前に追い込まれていたのだった………

 

 

 

月宮と笹掛は執念を見せて点を奪った。そして巫魔に見え始める危機の予感。第3Q残り37秒。この37秒の中で、巫魔を揺るがす大きな出来事がすぐそこにまで迫っていたのだった………

To Be Continued………




次回予告
巫魔は追加点を狙いに行くが、力豪による懸命なディフェンスが立ちはだかる。それでも春香がシュートを狙いに行くが、パワースリーポイントシュートを撃った春香は、スタミナ切れでそのまま立てなくなり………!?
次回「危機が始まったわ」
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