力豪の執念の守りにより、15点差で第3Qを終える巫魔。しかし、優以外の主力はボロボロの危険状態に陥っており………!?
第4Q前のインターバル。巫魔ベンチでは………
ゆうか「………春香ちゃんの交代は止むなしとして………美矢ちゃんにも一度下がってもらうわ」
ゆうかが選手交代を決めた。
美矢「ま、待ってくれ! 今の状況で私が抜けたらチームのレベルが大きく下がってしまう………!!」
美矢も薄々主力が半壊している事に気づいていたのか、交代を嫌がる様子を魅せるが………
ゆうか「本当の意味で主力が尽きたらお手上げよ。それに、貴女のスタミナだって危うい。15点リードの今、休んでおくべきなのよ」
美矢が倒れる事態を避けたいのか、交代すると譲らない。それを聞いた美矢は………
美矢「………分かったよ」
諦めて交代を受けいれた。
ゆうか「のぞみちゃんとあかりちゃん。2人をコートに入れるわ。何とか耐え抜いて………!」
交代で入るのはのぞみとあかり。2人も下手では無いが、春香や美矢達と比較するとレベルは下回っている為、巫魔に迫る危機は大きいままだった………
そして始まる第4Q。巫魔側が2人交代を入れて来たのを見た由乃は………
由乃「月宮くん、笹掛ちゃん、ちょっと」
コートに出ようとしていた月宮と笹掛を手招きすると、2人の耳元で小さく呟いた。
由乃「17番の光一くんにもう1個ファールを積ませて。そうすれば、幾ら優くんがいてもインサイドの防御力はガクンと落ちるだろうから………」
由乃は巫魔のインサイドを戦力的に崩そうとしていた。2人はそれを巫魔に聞かれぬようにか、黙って頷くのだった………
改めて第4Q開幕。力豪ボールで試合は始まり、ボールは山田に渡る。
のぞみ「止める………!」
のぞみは山田の持つボールへ手を伸ばすが………
山田「笹掛さん!」
山田はのぞみとの対決もスルーし笹掛にパス。しかし、笹掛はまだスリーポイントラインからは幾らか遠く、あかりがマークしている為にスリーは狙えない。
笹掛「………いい判断よ、山田くん。今はスリーを狙う場面じゃないからね」
しかし、真の狙いがある笹掛は今の山田のプレイを褒めると………
笹掛「月宮!」
インサイドへ走り込む月宮にパスを送った。
優「マズイ!」
優は月宮のマークへ走ろうとする。すると、鈴木と安元の2人がダブルチームで優を近づかせない。代わりにレイが月宮のボールをスティールしようとするが、月宮はドリブルであっさりかわして見せた。
レイ「なっ………!?」
優「(レイが抜かれちまった………!!)………光一! 頼む!!」
優達は嫌でも光一を頼るしか無くなった。この状況を待っていた月宮は大きく飛び上がる。
光一「(フックシュートか………!? )撃たせねぇぞ!!」
光一は手を広げ、月宮のボールを叩き落とそうとする。だが、月宮は一足早くボールをゴールへ向けて放った。その直後に現れた光一の手は、月宮の手を思いっきり叩いてしまい、審判の笛が鳴る。月宮が放ったボールはゴールリングの上で2、3秒程回っていたが、リングの中へと吸い込まれ………
審判「イリーガルユースオブハンズ! 黒17番! バスケットカウントワンスロー!!」
月宮にフリースローが1本与えられ、更に………
光一「………!!」
4ファールの宣告が与えられた。
積牙「コウさんまで4ファール………!!」
これには巫魔ベンチ陣も動揺。そして監督のゆうかは頭を抱え………
ゆうか「もう、限界か………」
止むなしと言わんばかりに交代を決める。
審判「交代です!」
光一の代わりに入るのは伊吹。しかし、この場面ではどう考えてもチームレベルは主力によるフルメンバー時と比べてガクンと落ちてしまっていた。
湯津「おいおいおい、主力がもう優くんしかいねえじゃねえか………!!」
これには湯津も驚愕。そして戦記は………
戦記「………幾ら優が残っているとしても、巫魔に主力はもういない。13点差など最早意味を失ったも同然だ………!」
今の巫魔の戦力と力豪の戦力差から、大量リードの意味は遂に失われてしまった事を語るのだった………
光一まで4ファールによって交代し、主力は優を残して遂に崩壊。開始から12秒しか経っていないにも関わらず、巫魔は絶望的な事態へと落ち込んでしまったのだった………
To Be Continued………
次回予告
攻撃力・防御力が落ちてしまった巫魔は、月宮達に翻弄されてしまう。更に由乃は、4ファール状態の滝川を再投入しようと考えており………!?
次回「逆転のチャンスは今よ」