幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
優以外の主力を失った巫魔は攻めでも守りでも苦戦を強いられる。また、力豪監督の由乃は滝川を再投入する事に決め………!?


第138話 勝つ事を優先するさ

滝川と由乃の2人が会話をしていると、ボールがコートの外に出た。

 

審判「アウト・オブ・バウンズ! 白ボール!!」

 

ボールが外に出たのを見た由乃は………

 

審判「交代です!!」

 

このときを待っていたと言わんばかりに交代を決めた。

 

由乃「滝川くん、出番よ! ただし優くんと下手に戦うのは禁止! 貴方が退場したらどうしようもないからね!!」

 

投入するのは勿論滝川。しかし、4ファールである為、優と対峙するのは固く禁じる。

 

滝川「分かりました!!」

 

滝川は由乃の言いつけを頷き、コートへ戻るのだった………

 

 

 

そして試合は再び力豪のオフェンス。

 

優「(滝川さんが戻ってきた………! 幾ら4ファールだからって油断はしないようにしないと………!!)」

 

優は滝川が4ファールである事を考慮しても危機を持つよう考えていた。そんな考えをしているうちに、山田から滝川にボールが渡る。

 

優「(来た………!!)」

 

優は姿勢を低くし、滝川の前へ立ちはだかる。監督の由乃から優との対決を固く禁止されている滝川は、無理に攻めに行こうとはせずに、冷静に様子を伺う。

 

由乃「頼むわよ、滝川くん………!」

 

由乃は静かに様子を見ながら、逆転の兆しを待っていた。

 

滝川「(まだだ………今は耐えるんだ………!!)」

 

滝川は静かに時を待つ。そして優もまた、はやらずに守り続ける。そうこうしているうちに、力豪の残り時間は迫っていき、5秒を切った。

 

光一「あと5秒でバイオレーション! 守れよ!!」

 

光一は残りの時間、シュートを撃たせずに守りきるようゆう達に呼びかける。

 

優「(言われなくともそのつもりさ………!!)」

 

優は心の中でそう考えながら、守備を続ける。

 

笹掛「滝川………!!」

 

笹掛は不安な様子を見せる。しかし、この時の滝川は酷く冷静だった。

 

優「(………いつもの滝川さんならこの場面ともなれば攻めてくるだろう………しかし不思議だ………今の滝川さんからは………猪突猛進さをまるで感じはしない………!!)」

 

優は冷静な滝川に違和感をかんじる。そして、残り3秒を切った時、滝川は優の一瞬の隙を突き、月宮に向けて鋭いパスを送った。

 

優「何っ!?」

 

優達は一瞬の隙に起きた出来事へ驚きを隠せない。そして月宮はそのままレイアップ。ボールをゴールの中へ沈め、その点差を11点へ抑えていく。

 

月宮「よっしゃ!! これで11点差だぜ!!」

 

月宮は点差が縮まった事を喜ぶ。そして、優は滝川がチームの勝利を優先した事に驚きを隠せなかった。

 

滝川「………本当は俺が決めたかったんだけどさ………そうも行かねぇんだわ………ここはまあ………勝つ事を優先するさ」

 

滝川はそう言うと、自陣へと戻った。

 

優「………やってくれる………!!」

 

優はそう言って、思わず笑ってしまう………

 

 

 

滝川がここに来て復活し、主力が優しか残っていない巫魔は絶体絶命の危機に陥る。果たして、この11点差は埋まってしまうのか………!?

To Be Continued………




次回予告
力豪の3年生トリオを相手に1人で耐えるのは流石の優でも困難だった。これにより、点差はどんどん縮まっていき………!?
次回「1人では無理がある」
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