幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
一進一退の攻防が続く終盤戦。疲労が落ち着いた春香をはじめとする声援を聞いた優達は、力豪を相手に何とか点差を離していき………!?


第145話 これが最後だ

その後も一進一退の攻防は続く。力豪が点差を詰めよれば、巫魔が近寄らせまいと点差を突き放す。そんな攻防は3分程続き、残り30秒。78vs75と点差は巫魔が3点有利の展開に。しかし油断は出来ない。延長を戦う余力の無い巫魔にとっては同点となる失点もまた敗北同然。巫魔は同点にならないよう上手く逃げ切るしかない。そんな場面の中………

 

山田「笹掛先輩!!」

 

山田から笹掛にボールが渡る。笹掛は同点に詰め寄る為にスリーを放つ。

 

美矢「決めさせる訳ねーだろ!!」

 

美矢が懸命にジャンプ。何とか美矢の中指がかすり、笹掛のシュートは微妙に高さを失う。

 

美矢「シュートは狂わせた! リバウンド頼む!!」

 

美矢は後を優達に託す。優、積牙、光一は、滝川達3人を相手にリバウンド勝負。しかし、優は滝川にスクリーンアウトをされてしまい、望みが薄まる。

 

優「ぐうっ………!!」

 

そんな状況の中、笹掛のシュートは弾かれた。

 

滝川「もらった!!」

 

ボールを1番にキャッチ出来そうなのは滝川だった。

 

光一「させるか!!」

 

しかし光一はキャッチを諦め、リバウンドボールを地面に向けて叩き落とした。

 

光一「おっし………!!」

 

光一は安堵する様子を見せる。しかし、そこに地面へ着地した月宮が、落とされたボールを拾い、すぐにフックシュートを狙いに来た。

 

光一「嘘だろ!?」

 

この時の光一は落下中でどうしても月宮のシュートを防ぐ事は間に合わなかった。

 

月宮「もらったぜ!!」

 

月宮はフックシュートを狙う………

 

積牙「決めさせるもんか!!」

 

しかしそこへ積牙が駆けつける。月宮が放ったフックシュートを何とか初動で防ぐ事に成功。しかし………

 

滝川「まだだ!!」

 

なんとこの場面で滝川が零れ玉を奪取。これは巫魔にとって最悪の事態だった。

 

滝川「これが最後だ!!」

 

滝川はこの場面で{炎のダンク(バーニングダンク)}を狙いに来た。

 

美矢「嘘だろおい………!!」

 

巫魔メンバーもこれには絶望を感じる。

 

戦記「滝川………」

 

そして観客席の戦記も、滝川の執念に驚かされる。だが………

 

優「うあああっ!!」

 

それ以上に会場を驚かせる事があった。なんとこんな絶望的な場面の中で、優が見事に滝川の{炎のダンク}に追いつけたのだ………!

 

滝川「なあっ!?」

 

優「負ける………もんか!!」

 

優は横からボールを叩き、滝川の{炎のダンク}を止めた。この時、残り時間は既に10秒を切っていた。零れたボールは優真が拾い………

 

優「よし! そのまま上がる!!」

 

優は残る体力を振り絞り、一足早くフロントコートへ走った。

 

滝川「まずい! 戻れ!!」

 

滝川達は慌てて戻るが、とても優には追いつけない。

 

優真「キャプテン!!」

 

優真は素早いパスで優にボールを回した。優はこれを受けとると、勢いよく飛び上がり………

 

優「はああああっ!!」

 

彼にしては珍しいツーハンドダンクでボールをゴールへと叩き込んだ。優が決めた豪快なダンクはゴールのリングを破壊する程の威力で、優がリングを破壊した事で、背中から地面に激突。その直後、試合終了のブザーが鳴り響くのだった………

 

 

 

永遠に続くと思われ試合はいよいよ終わりを迎えた。果たして、終わりを知った選手達の心境は………?

To Be Continued………




次回予告
試合終了し、巫魔は全国への切符を得た。その閉会式を持って、長かった県大会は遂に終わりを迎えるのだった………
次回「県大会は終わりだね」
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