幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
シュガーの手紙に書いていたPGとしてのプレイスタイルを確立させようとする優。その際に偶然戦記と遭遇し………?


第152話 お前のバスケを探せ

戦記「成程………そんなに凄いアメリカ人だったのか。1度手合わせしたかったものだ」

 

戦記にようやくシュガーの説明が済み、話は本題へ。

 

戦記「お前がPGのプレイスタイルを覚えるというのは有りだろうな。インサイド主体ながら異様にパスが上手い選手がいる例も多い。それにお前は外からもシュートが撃てる。尚更活用すべき事だ」

 

戦記は優がPGのスキルを身につける事に賛同してくれた。

 

優「でも、僕はどうすればいいのかなって。戦記さんみたいに堅実なスタイルをすべきなのか、優真や芽衣みたいにパスに重点を置いたスタイルをすべきなのか、美矢や速野さんみたいに自分から積極的に攻めるスタイルをすべきなのか………参考に出来そうな選手が多いぶん、かなり悩まされます」

 

優はそう言って、自身が参考に出来そうなPG達を挙げる。優が挙げた選手達はそれぞれ得意な点を活かした選手達揃いであり、優もそのプレイスタイルを尊敬していた。

 

戦記「そうだな………」

 

戦記は優の選手としての強さを頭に浮かべて考える。

 

戦記「………別に無理に他選手をリスペクトする必要は無いと思うが?」

 

そうして出た結論は、別に他選手の真似事をする必要は無いとのものだった。

 

優「え………?」

 

この返答には優も驚いていた。戦記はベンチにおいてあったバスケットボールを手にするとコートに立つ………

 

戦記「お前が挙げた選手達は確かに強力なPGなのは間違いない。俺も速野や天野美矢のようなプレイスタイルは認めているつもりだからな。しかし、お前はそいつらのようなプレイスタイルに合わせる必要は無い。どの選手にも得手不得手はあるからな」

 

戦記はそう言うと、正確なスリーポイントシュートを放ち、これをゴールに決めた。

 

戦記「俺は湯津や速野からニホントップクラスのPGなどと持て囃されているのは分かっている。しかし、俺はインサイドプレイが苦手だ。ダンクは勿論リバウンドすらそこまで上手くない。だからそういうのは湯津達に任せて俺は基本的にパス、時にはスリーで突き放すスタイルを取っている」

 

戦記は自身のプレイスタイルが形成された理由を語りながらゴール下へと歩き、落ちたボールを拾い上げる。

 

戦記「………だがお前は俺にないインサイドで戦えるテクニックを持っている。それにアウトサイドでも幾らか戦えて天野美矢に近いパス技術だって持っているんだ………それに、巫魔の主力達の強みだってお前には引き出せる」

 

戦記は優の良い点を語りながら彼にボールをパスする。

 

戦記「………全国大会は1ヶ月後。その1ヶ月の間に、お前のバスケを探せ」

 

戦記はそう言うと、優の元へ近づいて彼の右肩を優しく叩く。

 

戦記「………俺が教えられるのはここまでだ。全国大会、期待しているぞ」

 

戦記は優しい声でそう言うと、体育館を後にした。

 

優「戦記さん………」

 

優はそんな戦記の背中を見送る。そして、手に持ったボールに目を向け………

 

優「自分のバスケ………か」

 

そう言って戦記から受けた言葉を胸に刻むのだった………

 

 

 

戦記からのヒントを得た優は、全国大会開催までに自らの答えを探す事を決める。猶予は1ヶ月。その間に優が己を貫けるバスケスタイルは見つかるのか………?

To Be Continued………




次回予告
全国大会に向けた特訓をする為に、積牙達は追試に臨むことに。果たして、追試の行方は………!?
次回「追試の結果は」
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