光一達が優とゆうかに合宿をするよう提案。ゆうかは自らが行き先を決めるという条件でこれを快諾したが、昨年の合宿を経験した優以外の部員達の空気は明らかに暗くなるのだった………
合宿をする事が決まってから数日。優達はイワテにやってきた。
ゆうか「着いたわ」
そして、ゆうかの案内で優達が向かったのは、イワテの奥泉(おういずみ)高校だった。
美矢「奥泉ってかなり名門校じゃないか。今年も全国行くとは聞いていたが、そんな凄い学校に知り合いでもいるのか、監督?」
美矢は興味本位でそう問いかける。
ゆうか「全日本時代の知り合い。あまり頼りたくはないんだけど………」
ゆうかがそう呟くと………
??「誰が頼りたくないだって?」
ゆうかのぼやきについてドスの効いた声で問いかける女性の声が聞こえた。ゆうかが恐る恐る後ろを振り向くとそこには………
ゆうか「げえっ!? 沙美!?」
ゆうかの知り合いと思われる女性が立っていた。
優「………お久しぶりです、姪原監督」
ゆうかが驚く中、優は普通に声をかけた。
沙美「あら、白宮優くん。1年ぶりね」
沙美は優に対しては優しく答えを返した。
光一「ええっ!? 知り合いなのか!?」
光一は優達の会話に驚いていた。
春香「言ってませんでしたっけ………去年の合宿はこちらでやったんですよ?」
春香達は2人の普通の会話について理由を述べる。どうやら去年の合宿はこの奥泉高校で行っていたようだ。優と沙美の2人が再会の挨拶をしていると………
??「ようこそ、巫魔高校の皆さん」
お嬢様のようなロール型の髪型をした女性を始め、3人の女性が優達の元へやってきた。
優「お久しぶりです、山吹さん、朱桜さん、伏谷さん」
優はその3人も知っているようだった。先程のロール型の髪型をした女性が山吹琴乃、ポニーテールに髪を束ねているのが朱桜三玖、ショートカットの女性が伏谷氷である。
琴乃「もう、琴乃でいいって言ったじゃない、優くん」
そのリーダー格である琴乃は優に対しそう言った。
優「キャプテンとはいえまだ自分は2年ですから………」
優はあくまで琴乃達より年下なのもあってか、どこが遠慮していた。
春香「琴乃さん、お久しぶりです」
次に琴乃へ声をかけたのは春香だった。
琴乃「お久しぶり、春香ちゃん。SGとしてはかなり腕を上げたみたいね。イバラキの県大会で行われた試合、春香ちゃんのシュートフォームとかしつこく見てたわ」
琴乃は春香とも良好な関係だった。実は琴乃もSGであり、同ポジション故にライバルであると共に仲が良かった。
琴乃「そういえば優くん、今回のチームはスタメンがガラッと変わったみたいね」
そんな中、琴乃は優に対しスタメンが変わった事を問いかける。
優「はい。今年に入ってから強力な仲間達が加わったんです」
優はそう言って積牙達の方を向く。
琴乃「ふーん。でも、私達に及ぶレベルかしらね?」
しかし、琴乃は積牙達のレベルを自分達よりは無いと見ていた。
光一「な、なんだと!?」
光一は挑発に乗っかるようにそう返答する。
琴乃「優くんや春香ちゃんの2人は去年一緒にやった時から全国クラスの資質が見えたけど………その新メンバー達のレベルはいかなるものかしらね」
琴乃は積牙達を計るように問いかける。
光一「この女があ!!」
だが、光一があっさり挑発に乗った為に殴りかかろうとしていた。それを阻止しまいと積牙と美矢が必死に押さえる。そして………
優「馬鹿な真似すんなよ」
優は呆れるように光一を軽く蹴飛ばした。
優「………すみません。このバカ、結構挑発に乗りやすいんです。勘弁してやってください」
優は申し訳なさそうに頭を下げる。
琴乃「貴方も苦労しているわね………まあでも、そういうキャプテンシーは大事よ。問題児なら尚更ね」
琴乃は優に同情すると共にそう言って校舎の方へ歩き出した。
光一「なんだとテメー! このやろー!!」
光一がまだ琴乃に対し喚き散らかす為………
優「いい加減にしろ!」
流石の優も怒りのあまり光一にゲンコツをした。
光一「痛ってえ!?」
光一は頭を抱えながらのたうち回っていた。そして優は………
優「(こりゃ地獄だ………色んな意味で)」
この先の合宿に対する不安を見せるのだった………
全国大会にも出るイワテの強豪、奥泉高校へやってきた優達。所々で悪い空気が見え、優は不安な様子を見せるのだった………
To Be Continued………
次回予告
奥泉高校の体育館で軽いウォームアップを済ませた後、巫魔と奥泉は練習試合をする事に。しかし、琴乃は巫魔に対し優と春香抜きで試合をしろと言ってきて………?
次回「計ってさしあげますわ」