幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
昨年全国ベスト8の強豪、奥泉高校との試合。優と春香を抜いた巫魔は、初っ端から強豪の力を見せつけられ………!?


第158話 貴方達の特権じゃないわ

美矢「なめやがって………積牙、こっちだ!」

 

美矢は開始早々の奇襲に多少イラつきながらも、積牙にパスを要求。

 

積牙「は、はい!」

 

積牙が美矢にボールをパスして試合再開。

 

優「(速攻か………!)」

 

美矢は素早い動きでフロントコートに入る。そこへ朱桜が立ちはだかるが………

 

美矢「積牙!」

 

ボールを積牙へパス。積牙の前には伏谷がおり、積牙のボールをスティールしようと手を伸ばす。

 

積牙「(今だ………!)」

 

しかし、積牙はその隙を突いて伏谷を右側からかわし、そのままジャンプシュートを放つ。積牙が放ったシュートはリングの上を数秒回った後、リングの中へ吸い込まれた。

 

光一「よーし! {ソニックジャンパー}!!」

 

積牙が点を取り返し、点差は1点に。

 

琴乃「必殺技ね………三玖ちゃん、氷ちゃん。見せつけてやりなさい!」

 

巫魔の必殺技を目にした琴乃は、朱桜と伏谷の2人に指示を飛ばすと、朱桜に向けてボールをパスする。

 

春香「三玖さんと氷さんの攻撃………! 皆さん、気を付けて!!」

 

春香は朱桜と伏谷の2人の恐ろしさを知っているのか、警告を促す。

 

美矢「(春香は何を恐れているんだ………? まあいいか、こんな相手、私達が止めてやらあ!!)」

 

春香の警告に首を傾げながら、朱桜のボールをスティールしようとする。しかし、朱桜は突然地面にボールを強く叩きつけ、その反動でボールを高くあげた。

 

美矢「なんだと………!?」

 

突然の事態に困惑する美矢。そこからノーバウンドで美矢を飛び越すボール。朱桜は呆然とする美矢をかわし、落下してきたボールのバウンドを一度挟んだ後、再びドリブルを再開する。

 

優「({バイバウンドリブル}………!! 普段よりも強くボールをバウンドさせて、それによる反動で生じた高さでボールが相手をかわし、自身も相手をかわすことで完成するドリブルだ………!)」

 

優はそれが朱桜の必殺技である事を知っていたようだ。

 

朱桜「氷ちゃん!」

 

朱桜は伏谷にボールをパス。ボールを受けた伏谷はインサイドへ切り込み、ボールを持ってジャンプ。

 

光一「くそっ! 撃たせるか!!」

 

光一は高く飛び上がる。しかし、伏谷はボールを右手で掴むと、ボールにスピンをかけながら、ボールを浮かせるように高く放り投げた。

 

春香「ティアドロップ………!!」

 

遥かに身長差があるとは思えない程の伏谷のシュートは、光一のジャンプによる高さを超えてしまった。

 

積牙「まだだ!!」

 

しかし、戻ってきていた積牙がボールの軌道を捉えた。そこからボールを叩き落とそうとするが、ボールは突如急降下してゴールに入ってしまった。

 

積牙「なあっ!?」

 

積牙が手を振り下ろした時に、既にボールはゴールの中だった。

 

優「(やっぱり………!! {スピニングティアドロップ}だったか………!)」

 

優は伏谷の必殺技についても知っていたようだった。

 

春香「スピニングティアドロップ………! 高く放り投げて相手をかわした後の二段構え対策として予め掛けておいたスピンが時間差でゴールに突き刺さる必殺技………!」

 

春香もこれを知っていたのか、必殺技の詳細について口にする。

 

光一「ちょっと待てよ………奥泉って必殺技持ちが3人もいるのかよ!?」

 

そんな中、光一は必殺技持ちが3人もいる事に困惑する様子を見せた。

 

琴乃「勘違いなさっているようだけど………必殺技は別に貴方達の特権じゃないわ。全国にはゴロゴロいるわよ、必殺技持ちなんて………!」

 

そんな彼に対し、琴乃は全国における現実を叩きつけるのだった………

 

 

 

琴乃の他にも朱桜と伏谷の2人が必殺技を持つ強敵奥泉高校。果たして、巫魔はこの苦しい相手を前にどこまでくらいつけるのか………!?

To Be Continued………




次回予告
巫魔も必殺技を駆使して挑むが、対策を講じられてしまい、思うようにプレイができない。同時に、優と春香がいない事による問題点が浮き彫りになり………!?
次回「隙が見えてきましたわよ」
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