幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
奥泉との試合にボロ負けしてしまう巫魔。優にとって、この試合は巫魔が全国の厳しさを知るきっかけとする為に黙って受けたものであり………!?


第161話 負ける気がしない

奥泉との試合で全国の厳しさを知った巫魔。これによって練習に一層熱が入る。

 

光一「うおおっ!!」

 

光一も真面目にレイアップの練習など、基礎をするようになった。目立ちたがり屋の彼の以外な変化に優は驚いていた。

 

琴乃「巫魔は1つ成長したわね」

 

琴乃は、優にそう声をかける。

 

優「まだまだですよ。昨日の練習試合はあくまでチームの精神を成長させただけ。次は実力を伸ばさないとって感じです………僕含めて」

 

優はそう言って、自分も含めてチームのレベルアップを考えていた。彼の向上心を見た琴乃は………

 

琴乃「優くんのレベルアップか………ならちょっと1on1に付き合ってよ。うちにとって、優くんは強敵なんだよね」

 

優に対し1on1の対決を依頼。

 

優「分かりました」

 

優はそれを快く受け入れた………

 

 

 

美矢「はっ!」

 

その頃、春香が主体となってシュート練習を繰り返していた。

 

春香「(光一くんが珍しく文句無しでやってくれているのは助かるわね………)」

 

副キャプテンからしても、光一の地道な練習は負担が減って助かるようだ。

 

光一「ああっー!!」

 

しかし、光一はすぐに別の方向を指差した。

 

春香「(………前言撤回かしら)」

 

春香は内心その安堵を撤回しかけた。しかし、光一の指差す方を見ると、春香達の注目は自然と変わった。春香達が見たのは、優と朱桜が1on1をしている光景だった。

 

朱桜「(マークが手堅い………!)」

 

朱桜は巫魔戦で見せた強気の攻めが嘘のように慎重だった。

 

朱桜「(こうなれば………!)」

 

朱桜は強くボールを打ち付け、高いバウンドでゆうの上からボールをかわさせる{ハイバウンドリブル}を発動………

 

優「そう来るのを待っていたんだ!!」

 

しかし、優は持ち前の高い跳躍力で高く打ち上がったボールをキャッチしてしまった。

 

朱桜「ああっ!?」

 

これにより、朱桜の必殺技は軽く防がれてしまった。

 

美矢「私が止められなかったドリブルをいとも容易く………!?」

 

美矢は優の跳躍力に驚きを隠せなかった………

 

 

 

更に続く優と伏谷の1on1。伏谷は上手くインサイドに入り込むと………

 

伏谷「決める!」

 

伏谷は高く飛び上がり、右手でスピンをかけたティアドロップを放つ。

 

積牙「{スピニングティアドロップ}………!!」

 

光一と積牙の2人がかりでも止められなかった伏谷の必殺技。しかし、ゆうはこれに対しても持ち前の跳躍で高く飛び上がるとボールをキャッチ。そこからスピンがかかるものの、優は力をかけるのみでそれを止めて見せた。

 

伏谷「くっ………!」

 

自慢の必殺技が止められ、伏谷は悔しそうだった。

 

光一「嘘だろ!?」

 

一方の積牙や光一達も、優の実力に驚いていた。

 

 

 

そして優と琴乃の1on1。琴乃は優からボールを受け取ると………

 

琴乃「(初っ端から行きますわ!)」

 

スリーポイントラインの外に琴乃は奇襲のように高いスリーポイントシュートを放つ。

 

春香「{アドバンスハイスリーポイントシュート}………!」

 

あかりがまるで取れなかった琴乃のスリーポイントシュート。

 

優「目の前で見ると確かに凄いシュートだ。でも、不思議と負ける気がしない!!」

 

しかし、フリースローラインに立っていた優はその場からジャンプ。なんと、これでも圧倒的なジャンプ力でボールの高さに届いて見せた。

 

美矢「嘘だろマジかよ………!?」

 

ここまで来ると最早春香以外の巫魔の選手達ですら理解出来ない境地だった。優はボールをキャッチし、これを上手く止めて見せた。

 

琴乃「くうっ………! 参りましたわ!」

 

これには流石の琴乃も敗北を認めた。

 

優真「凄い人だとは思っていましたけど………まさかここまでなんて………」

 

そして、巫魔の選手達も驚いていた。優の強さが抜きん出ていたのは理解していたが、その強さは全国ベスト8相手にも引けを取らないものだった。

 

春香「優さんは中学時代までの経験、そしてこのバスケ部に入った時の必死な特訓であの実力を身に付けて………巫魔のエースとして全国でも遜色ない強さを手に入れたのよ」

 

優の理解者である春香は、優の全国区の強さをそのように評した。しかし、これを聞いた巫魔メンバーは………

 

積牙達「(貴女もスリーポイントシュートに限ってはおかしいだろ………)」

 

春香のスリーポイントシュートの異次元さから、優だけ強そうに語る春香の語りに、どこか納得のいっていない様子を見せたのだった………

 

 

 

優の実力が思わぬ形で今の積牙達に明らかとなった。果たして、これを知った積牙達の目標はどのようなものとなるのか………?

To Be Continued………




次回予告
練習を終えた後、巫魔の選手達は寝室代わりの校舎で睡眠をとっていた。しかし、そんな中で優と春香の2人は、自主練習をしていた。そこへ琴乃が駆け付け………?
次回「練習熱心ね」
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