幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
視野を広く持つ為の春香の特訓が始まる。優との1on1から琴乃にパスするという単純にして難しい特訓に春香は大苦戦し………!?


第165話 広く見えます

それから数時間、夜が更けるまで特訓を続けるが………

 

優「はあっ!」

 

結果として春香が琴乃にパスすることは1度たりと出来なかった。

 

優「ふう………」

 

理由は言うまでもなく、優が春香のボールを全てスティールして見せたからだ。

 

春香「はあっ、はあっ………」

 

春香は苦しそうに息をあげる。

 

琴乃「じゃあ、今日はここまでにしましょう。夜ももう遅いしね」

 

琴乃の言葉で、この日は終わりにすることに。

 

春香「はあっ、はあっ………」

 

春香は疲れのあまり立てずにいたが………

 

優「………大丈夫か?」

 

優は春香に手を伸ばした。

 

春香「ありがとうございます………!」

 

春香は優の手を掴んで立った。

 

琴乃「近所にいいお風呂屋さんがあるの。今日はそこで汗を流しておくといいわ」

 

琴乃は近所に銭湯がある事を教えた。

 

優「銭湯か………たまにはいいかもね」

 

優は久しぶりの銭湯を楽しそうにしていた。

 

春香「………あら?」

 

そんな中、春香は何か視線を感じた。

 

優「うん? どうしたんだ、春香?」

 

優は首を傾げる。春香は視線を感じた方に歩き出す。するとそこには………

 

春香「あっ! 美矢ちゃんが無くしたって言ってたタオル! よかった、ここに落ちてたのね………」

 

美矢のタオルが落ちていた。置いてあったのは体育館の端にあった為、優達も気づいていなかった。

 

優「よく分かったな………僕は気づけなかったよ」

 

優は、春香が美矢のタオルを発見したことを褒める。

 

琴乃「でも、普通は気づけないところにおいてあったじゃない。なんで分かったの?」

 

琴乃はそう言って問いかける。

 

春香「なんというか………広く見えます。この体育館の中が………」

 

春香の返答は、視野が広くなったというものだった。それを聞いた琴乃は………

 

琴乃「………特訓は大成功ってことね」

 

特訓の成功を認めた。

 

春香「せ、成功………なんですか!?」

 

春香は思わぬ形での特訓成功に驚いていた。

 

優「成程………あの特訓の成功の有無は正直どうでもよかったと………本当の目的は春香に広い視野を持たせること………そうですよね、琴乃さん?」

 

優は琴乃が課した特訓の真意を問いかける。それを聞いた琴乃は頷き………

 

琴乃「SGはPGみたいに長くボールを持つわけじゃないしね。本当に必要なのは、実践の中で視野の広さを活かしてどのようにチームに貢献するかが必要なのよ。まあそれは春香ちゃん次第だけどね」

 

SGの在り方を春香に伝授するのだった………

 

 

 

特訓の課題を達成する事は出来なかったものの、春香は広い視野を手に入れた。果たして、この広い視野を活かせる日はいつ来るのか………?

To Be Continued………




次回予告
翌日、ミニゲームを行う優達。その中で春香の視野の広さが活きてきて………!?
次回「こりゃ驚きだ」
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