幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
優のダンクは光一のダンクを上回る威力を持っていた。その理由は、優の体幹や筋肉の使い方などが影響しているようで………?


第170話 3つ目のスリーにしたいんです

その日の夜。優は例のツーハンドダンクを必殺技に昇華するために、壊れたゴールを相手に、勢い高く飛んではツーハンドダンクの練習をしていた。

 

優「うおおおっ!!」

 

尤も、リングが無いため優はそのまま真っ逆さまに落下してしまうのだが、優のダンクの際に、ゴール板にボールがぶつかり、未だゴール板が揺れている事から、その威力は確かにあるのだろう。

 

優「(威力があるのは確かなんだろう………しかし、今までろくに意識したことなかったな………ツーハンドダンクをやったらどうなるのかって………)」

 

優はこれまでとにかくゴールに入れる事を優先していた為、ワンハンドダンクを多用していた。その為、ツーハンドダンクの出る幕が無かったのだが、このツーハンドダンクも間違いなく優の武器に成りうる存在だった。

 

優「(………とにかく、これを必殺技に昇華してみよう。試行錯誤あるのみ!!)」

 

優は地道な反復練習でしか技は生まれないと考え、とにかく練習あるのみとして、練習を再開しようとする。すると………

 

優「………うわっ!?」

 

突如、優の後ろから、大きなボールの落下音が聞こえた。

 

優「す、凄い音したな………」

 

優は慌てて後ろを振り向く。するとそこには、スリーの練習をする春香の姿があった。

 

春香「はあっ、はあっ………」

 

春香は疲れる様子を見せながらも自分の疲れを顧みずにシュート練習をしていたのだ。

 

優「す、凄い音したけど………今日はなんの練習をしてるのかな?」

 

優は春香に対し、今日の特訓内容を問いかける。

 

春香「………今日のゲーム、覚えていますか?」

 

春香はこの日のゲームの事を口にした。

 

優「そりゃ勿論」

 

優は頷く様子を見せる。

 

春香「その際、私が苦し紛れに撃ったスリーを覚えていますよね?」

 

春香はその中で、苦し紛れに撃ったスリーの事を口にした。

 

優「ああ、あの時の………」

 

その際のシュートは、優にとっても奇想天外だったため、よく覚えていた。

 

春香「私はあのシュートに希望を見出したんです。あのシュートを………3つ目のスリーにしたいんです!!」

 

春香はそのスリーを目にし、{パワースリーポイントシュート}、{フェイダウェイスリーポイントシュート}。この2つに加わった3つ目のスリーとして、今の超高度スリーポイントシュートを開発しようとしていた。それを聞いた優は春香の努力を感心する。

 

優「凄いや、春香! そのスリーがあれば、どんな敵が現れても百人力………」

 

優は春香を褒めていたが、この際、頭の中でふと、春香が敵だった場合の事を考えていた。

 

優「………君が味方でよかったよ、本当に………」

 

優は春香に対し、思わずそう言葉を返した。この時の春香には、優の言葉の意味が伝わらず、首を傾げる様子を見せたのだった………

 

 

 

優と春香は、全国大会に向けて必殺技を開発しようとしていた。果たして、全国大会までに2人の必殺技は完成するのか………?

To Be Continued………




次回予告
合宿最終日、優は夜の自主練で磨いていた強力なツーハンドダンクを見事必殺技に昇華させた。その威力はディフェンスを吹き飛ばす程の威力で………!?
次回「これが僕の必殺技だ」
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