全国大会2日前まで特訓をする優達。そして全国大会前日、優達は友力学園前までやって来た………!
第174話 最悪そうな雰囲気だ
優達は駅を出ると、友力学園の門へやってきた。
優「懐かしいな………同時に苦しい思い出だ」
優は門の前に立ち、懐かしい思い出と苦しい思い出を同時に頭に浮かべていた。
??「………ミドレーユか?」
するとそこへ、優にとっては聞き慣れた声が聞こえた。
優「修也………!!」
そこに立っていたのは、現在休憩中の修也だった。
修也「まさかこんな形でお前が戻ってくるなんてな………でも、来てくれて良かった。明日はいい試合にしようぜ」
修也はそう言うと、優に向けて手を伸ばす。
優「ああ、楽しみにしてるよ」
優は修也と握手をする。
光一「なあ、折角だから高校の中見て行かねえか?」
そんな中、光一は学校の中を見たいと言い出した。
修也「………いいけど、何も面白くないぞ?」
だが、修也は途端に表情が暗くなっていった。
美矢「それでもいいだろ。修坊の学校見るのは私も初めてだし」
美矢も練習風景を見たがっていた。
修也「………好きにしてくれ。美矢姉とか2mのお前とか文句言うなよ」
修也は呆れた様子で、優達を高等部の体育館へ連れて行くのだった………
友力高校バスケ部は層が厚い分、巫魔と同等クラスの過酷な練習があった。しかし、それ以上に巫魔とは違う問題点があった。
浩太「おーい! パスくれよ! 芽衣!!」
友力バスケ部の問題児、浩太はゲームの中で芽衣へパスを要求。しかし、芽衣は先の巫魔との練習試合が原因で、明らかにフリーな浩太をガン無視し、アリサに回した。
アリサ「えっ!? うーん………よっと!」
アリサは困惑こそしたが、なんとかスリーを決めた。しかし、芽衣の様子がおかしい事には前々から気付いていたのか………
アリサ「ねえ、最近どうしたの? さっきだってアイツが思いっきりフリーだったじゃん」
アリサは芽衣に声をかける。
芽衣「………アリサちゃんなら決めてくれると信じただけだもん」
芽衣はそれっぽい理由こそ口にしたが、まだ先の件を根に持っているのか、怒りを隠せずにいた。
優「………最悪そうな雰囲気だ。芽衣が怒ってるってあからさまに分かる………」
体育館の外からこっそり見ていた優は、チームの険悪さを悟っていた。
修也「キャプテンが放任主義なのもあって、最近の芽衣は浩太にパスをしない事が半ば黙認されちまってるし………なあ、ミドレーユ。もしお前がこの学校のキャプテンだったらどうする?」
修也は、険悪過ぎる今の友力に対し、現役キャプテンである優の意見を問う。
優「身軽さんのやり方を否定する気はないさ。でも、チームが険悪じゃ纏まるものも纏まらない………僕だったら、チームの不破を何とかしたいと思う………」
優は友力キャプテンの身軽太一のやり方を理解しつつも、自分だったらチームの不破を何とかしたいと答えた。
修也「………相変わらず優しいな、ミドレーユは」
修也は優の優しさを改めて悟っていた。すると、ゲームをしていたメンバーの中で、最初にアリサが優達の姿を目にし………
アリサ「ああっ! ユー!?」
優を指差して声を上げた。
芽衣「み………優くん!?」
先程まで静かな怒りを露わにしていた芽衣も、この時ばかりは驚くと共にどこか安堵していた。
優「ひ、久しぶり………」
優はどう言葉を返していいか分からなかった。だがその際、優の登場を見た林川浩太は優を見るなり………
浩太「て、てめぇ………!!」
優の元へ駆け出し、彼の胸倉を掴んだ。
春香「ゆ、優さん!!」
再び訪れた一触即発の空気。しかし、優は恐ろしい程に冷静な表情を見せるのだった………
全国大会前日、巫魔高校は全国の舞台である東京へやってきた。しかし、その過程で訪れた友力高校ではチームの険悪さが見られ、更に優に因縁を付ける林川浩太によって一触即発の空気が訪れる。果たして、この最悪の事態はどのような結末となるのか………!?
To Be Continued………
次回予告
修也達と険悪な仲になった事について優を責める浩太。優は冷静な様子で言葉を返す。浩太が優の言葉を受けて殴りかかろうとした時、放任主義の身軽が珍しく動き………?
次回「そこまでにしなよ」