幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
美矢の策略により、春香は{パワースリーポイントシュート}を決め、チームファールを成立させる。結果、スコアは23vs21の2点リードとなり………!?


第190話 なんだ今のパスは

友力ボールで試合再開。ボールは身軽から芽衣にボールが渡る。

 

芽衣「反撃………行くよ!」

 

芽衣はそう言ってドリブルでボールを前線へと運ぶ。そしてフロントコートに到達した場面で優真とマッチアップする。

 

芽衣「(この子のディフェンス………まだ拙いところはあるけど………美矢さんが上手い具合にヘルプに入れる距離にいるからドライブで抜くのは危ないかも………)」

 

芽衣からすれば優真は格下でこそあるが、それを計算に入れた美矢の位置は、ギリギリヘルプをかけれる位置だった。

 

芽衣「(そうなると………)」

 

芽衣は右手でボールをバウンドさせる様子を見せる。

 

美矢「優真、このままディフェンス続けてくれ! 相手の動きを制限出来るだけ大きいぞ!!」

 

美矢は優真を鼓舞し、この均衡状態を維持出来る事を狙っていた。

 

芽衣「制限………? それはどうですかね………!」

 

芽衣はそう言うと、優真を見つめながらボールを右手で掴んで背の方へ持ってきた。そして………

 

優真「………あっ!?」

 

芽衣は背中からノールックでボールを打ち上げた。

 

伊吹「な、なんだ今のパスは!? でも打ち上げ過ぎだ!!」

 

芽衣のノールックパス。しかし、高く打ち上がったボールによって、誰もがパスミスと見なした。

 

修也「うおおおっ!」

 

………たった1人を除いて。

 

美矢「修坊………!?」

 

なんと修也はコート上の誰もが不意を突かれる形で大ジャンプ。そのまま空中でボールをキャッチし、ダンクを決めた。

 

積牙「あ、アリウープ………!?」

 

芽衣の放ったパスはミスでは無く、これを考えていた為だった。

 

光一「嘘だろ………あんな背の小さい子がこんなコンボを形成するなんて………!」

 

光一は芽衣の予想外の動きに驚きを隠せなかった。しかし、光一が芽衣の背を小さいと言った為、芽衣はまたしても露骨に頬を膨らませた。

 

光一「ええっ!? なんか怒ってる!?」

 

光一は芽衣がどうして怒ったのか分からない様子を見せた。

 

修也「芽衣は背の低さを指摘されるとキレるぞ。俺も昔弄って無茶苦茶キレられた………」

 

その理由を修也が説明。先程の観客の声からも分かるが、芽衣にとって背の低さはコンプレックスとなっているようだ。

 

アリサ「ユー程紳士じゃないもんね、シューヤは」

 

修也は過去の事をアリサに毒づかれた。

 

修也「勘弁してくれ………今試合だろ………」

 

修也はそう言って逃げるようにディフェンスへ戻った。芽衣もディフェンスに戻りながら………

 

芽衣「紳士………か」

 

そう呟いて過去の優との会話を思い出すのだった………

 

 

 

芽衣の思わぬ奇襲により、23vs23とまたしても同点の展開へ。第1Q残り2分。乱打戦の続く第1Qを制するのは果たしてどちらのチームか………!?

To Be Continued………




※次回の投稿は2024年1月4日です。また、次回から『幻想籠球録』は7:30からの公開となります。

次回予告
過去に芽衣は、優に自身の背が低い事を相談していた。しかし、優はそれを貶す事無く、寧ろ褒める様子を見せ………?
次回「君の武器さ」
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