幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
背の低さにコンプレックスを持っていた中学時代。そんな彼女が今のプレイスタイルを形成したのは、優から受けた言葉が理由のようで………?


第192話 背の低さは武器だよ

美矢「ドンマイドンマイ! 取り返すぞ!」

 

ボールが美矢に渡って試合再開。そして………

 

美矢「優真!!」

 

美矢が再び優真にボールをパスした時、芽衣が上手い形で手を伸ばし、パスを弾いた。

 

積牙「スティール!?」

 

この時の巫魔にとって、このスティールはだいぶ不味かった。何故なら、この時点でバックコートにいたのは光一だけだったのだから。

 

美矢「も、戻れ!!」

 

美矢が慌てて後退を指示するが………

 

芽衣「………速攻!!」

 

芽衣はこの場面で速攻をかける。芽衣は零れ玉を拾うと、単独でドリブル速攻。素早いドリブルで光一の前に立った。

 

春香「こ、光一くんと芽衣ちゃんの1on1………!」

 

これにより、光一vs芽衣の1on1に。しかし………

 

観客1「おい! あの2人の身長差、めっちゃあるぞ!?」

 

観客2「ミスマッチってレベルじゃねえ!!」

 

その差は高校バスケではまず見ない約60cm。どう考えても光一有利の展開であり、普通に考えたらミスマッチもいい所である。

 

美矢「(身長差は光一の方が圧倒的に上だ………! 何考えてやがる、あの8番………!)」

 

芽衣の動きに戸惑う美矢。しかし、芽衣は恐ろしい程に冷静だった。

 

光一「あんまり小さい子相手に背の高さで勝つのは好きじゃないが………まあ悪く思わないでくれよ?」

 

光一はそう言って芽衣を見下ろしながら、彼女の背の低さを突く。

 

芽衣「………また私の背の事バカにしたね」

 

芽衣はまた頬を膨らませる。しかし………

 

芽衣「でも、背の低さは武器だよ。それに気づかないなんて、何時かの修也くんみたいで滑稽だ………ね!!」

 

芽衣はそう言うと同時に、再びノールックパス。しかも今度は真後ろへ高く打ち上げる。

 

光一「(またノールックパス!?)」

 

光一は驚きを隠せなかった。その直後、芽衣の真後ろへ天高く打ち上がったボールは、修也が再びアリウープでねじ込んだ。

 

優「っ………!?」

 

このアリウープの時、偶然かは分からないが、目を回していた優は正気を取り戻したと言う。

 

観客「うおおっ!! 2連続アリウープ!!」

 

芽衣のファインプレイから、再び奇襲のパスによる攻撃。これを見た光一は………

 

光一「き、{奇襲のパス(サプライズアタックパス)}………!」

 

また勝手に必殺技名を付けて驚いていた。

 

芽衣「{奇襲のパス}か………ある意味そうかもしれないね」

 

芽衣はしてやったりと言わんばかりの表情で喜んでいた。

 

積牙「こ、コウさんが出し抜かれた………でもどうして………!?」

 

積牙は、光一が芽衣を相手に出し抜かれてしまった事に驚きを隠せなかった。

 

美矢「身長のミスマッチだよ………光一はあの8番を見るのに視線を下げた………彼女はそれを利用し、光一から見て恰も奇襲されたように見せつけたんだ………!」

 

美矢は、芽衣が光一に見せた奇襲のトリックを説明する。しかし、光一が対処出来た可能性を述べても、それは結果論に過ぎない為、芽衣のバスケIQの高さが伺える上手いプレイだった。

 

美矢「(名前は確か月渡芽衣だったっけ………守城の戦記や爆速の速野とは違う意味で厄介なPGだぞ、彼女は………!!)」

 

このプレイングから美矢は、イバラキ屈指のPGである戦記や速野とは異なる強さを持つのが芽衣だと認めざるを得ない程に恐ろしい選手と認識させられたのだった………

 

 

 

芽衣の奇襲アシストにより、スコアは23vs25。友力2点リードとなり、巫魔はまたしても苦しい状況へと追い込まれるのだった………

To Be Continued………




次回予告
芽衣の奇襲アシストはまだまだ続き、今度はアリサの{パワースリーポイントシュート}による4点プレイを献上してしまう。だが、この場面で正気を取り戻した優がコートに戻ってきて………?
次回「流れを変えるよ」
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