芽衣のスティールから速攻。光一との1on1も、背の低さを利用した奇襲のアシストを見せ、スコアは23vs25の友力2点リードとなったのだった………
そして、巫魔ベンチ。正気を取り戻した優は体を起こし、スコアボードを見た。
優「(第1Q残り1分44秒で2点負けてる………! )」
優は試合状況を瞬時に把握した。それと同時に………
芽衣「はあっ!」
芽衣がまたしても美矢のパスをスティールした。
観客1「おおっ! また8番のスティールだ!!」
観客2「さっきから目立ってるな8番。いいぞー!!」
芽衣の低身長を感じさせないプレイングは、観客すら味方にしてしまうほどだった。
美矢「おっと、今度は私が相手だぜ!!」
ここまで芽衣にしてやられると、美矢も動かざるを得なかった。芽衣は再びボールを背に持っていく。
美矢「(また修坊とのアリウープか………!?)させるか!!」
美矢は修也とのアリウープと踏んで、先にジャンプした。しかし、芽衣は上ではなく真左のアリサにパスをした。
春香「アリサちゃんへのパス!?」
突然のアリサへのパスを目にし、春香は反射的に前へ飛んでしまう。アリサはそれを利用し、前に飛んで春香と接触。姿勢を崩しながらも見事にスリーを決めて見せ………
審判「プッシング! 白5番! バスケットカウント、ワンスロー!!」
必殺の{パワースリーポイントシュート}を完成させ、4点プレイを形成した。これにはベンチで試合を見ていた優も………
優「(やられた………芽衣は確かに派手な選手では無いけど、サポートなら戦記さんに劣らない強さだ………!)」
心の中で芽衣にしてやられた事を実感した。そして、試合の流れを見ていた監督のゆうかは………
ゆうか「優くん、あの6番ちゃんがフリースロー打ったら優真ちゃんと交代よ」
次のフリースロー後、優を再出場させる事に決めた。
優「分かりました。結衣ちゃん、スポドリくれ!」
優はそう言って頷くと、スポーツドリンクの入った缶を結衣から受け取り、勢いよく飲み始めた。それを見た修也は………
修也「おっ、次で戻る気だな………!」
かつての相棒にして戦友が戻ってくる事を嬉しそうにしていた。そして、アリサのフリースロー。春香の技を自己流に覚えているだけあって、フリースローは安定して沈めて見せた。
審判「巫魔、メンバーチェンジ!」
審判の言葉で、優はコートに戻ってきた。
優「優真、交代だ!」
巫魔は、優真の余力があるうちに一度優を出し、途中でまた出られるように対策する事となった。
優真「お願いします」
優真は優とハイタッチをかわす。
優「おう、任せろ!」
優はそう返すと、小走りでコートへと入った。
美矢「キャプテン、顔は大丈夫なのか?」
美矢は心配そうに優を見る。
優「大丈夫。軽くショックを貰ったようなもんさ」
優は平然とした態度でそう言い返す。そして、美矢や駆けつけてきた春香の肩を優しく叩くと、2人の耳元で………
優「………流れを変えるよ。第1Qを離されないようにする為に………!!」
そう言うと反撃の流れを生み出す為の策を考え始めるのだった………
芽衣の{奇襲のパス(サプライズアタックパス)}からのアリサの{パワースリーポイントシュート}で4点プレイが形成され、23vs29と一気に6点リードを得た友力。しかし、ここから優による反撃が始まろうとしていた。試合時間残り1分30秒、果たして、優の作戦は………!?
To Be Continued………
次回予告
巫魔は、優が攻撃の起点としてボールを持ったドリブルを見せる。友力はそれを「優PG作戦」と考えたが、なんと優は本気でPGを務めており………!?
次回「PG白宮優だ」