春香のスリーを皮切りに巫魔は川今高校を圧倒。そして、最終的に128vs32というクアトロスコアで勝利を掴んだ。しかし、積牙はいい所無しの結果に悔しそうな様子を見せた………
続く2回戦。巫魔が激突したのは杉上高校だった。序盤、杉上高校はキャプテンにしてスコアラーの関空汰、8番にしてリバウンドを得意とする沢野伸一の2人によってインサイドで苦戦を強いられた。しかし、巫魔を舐めていた関の隙を突いた明日香が関を驚かせるシュートを連発し大活躍。澤野についても、伊吹よりリバウンドを得意とするPF、ほのかの懸命なリバウンドで徐々にペースを掴む。その後、のぞみを起点とした、春香、光一のシュートでペースを完全に支配。この試合においても優は終始出場せず、最終的に104vs48という、ダブルスコアで勝利を収めた………そして、積牙の戦績は………
審判「ファール! 白10番!!」
積牙「ええっ!?」
ゆうか「………交代。」
第1Q、7分の段階で4ファール。またしてもスコア0のまま、4ファールで交代させられたのだった………
その日の夜、積牙は体育館で懸命にシュート練習をしていた。
積牙「………はあっ。」
しかし、同時にあからさまに落ち込んでいた。
積牙「今日も第1Q持たずに4ファールか………懸命にプレイしてるだけなのに………これが高校レベルの厳しさなのか………いや、もしかしたら………」
積牙は嫌な事を考えていた。それは………
積牙「俺って役立たずなのか………?」
自分が役立たずでは無いのか………そんな懸念だった。するとそこへ、優と春香の2人が入ってきた。
積牙「キャプテン………! 春香先輩………!」
優「珍しいじゃないか、こんな時間に積牙がいるなんて。」
優はそう言うと、近くに置いてあった籠からボールを手に取る。
積牙「はい………今日もいいとこ無しだったので………」
優「そっか………まあでも、1年生ならまだそんなもんさ。それに、今後の試合になれば積牙の力も必要になってくるさ。」
優はそう言うと、ゴールに向けてジャンプシュートを放つ。しかし、ボールはリングに弾かれた。
優「ありゃっ!?」
優は地面に着地すると、頭をポリポリとかいていた。
積牙「そういえば………キャプテンも俺と同じFなのに、なんでファールにならないんですか?」
優「そうだねぇ………まあ、強いて言うなら、僕は相手をかわしてシュートを決めるプレイスタイルを取ってるから………かな。」
優はそう言ってボールを拾うと………
優「ちょっと相手になってよ。僕のシュートが入らなかったら君の勝ちだ。極端な話、ファールして止めてもいいから。」
積牙「は、はい!」
積牙はそう言うと、優と対峙する事に………
積牙「(キャプテンが1on1でゴールを決められるのはダンクだけ………変な決め方もあったけど、それができるだけの勢いは無い………なら、インサイドに入らせなきゃいい………!)」
積牙はそう考えると、優をインサイドに入らせないようにマークする。すると優は、ゴール下から少し離れた位置にて………
優「はあっ!」
ダンクを狙いに行った。
積牙「何っ!? (そこからダンク!? どんな跳躍力してるんだこの人………! まあでも、こんな強引なダンク、最悪ファールでも止められる………!)」
積牙はそう言うと、遅れながらもジャンプ。優のダンクコースを防いだ………かと思われたが、次の瞬間、優は空中で右に動き、ギリギリ当たらない形で積牙をかわした。
積牙「ダブルクラッチっ!?」
優はそのままボールをリングに叩きつけた。
積牙「………!!」
積牙は地面に着地した時、驚きのあまり言葉を失っていた。
優「まあ、こういうこと。とにかく相手をかわしてゴールを決めまくる。それが僕のオフェンススタイルだ。」
積牙「(す、凄い………というか、この人のオフェンス力、本当に高校生か………!? 高校生っていう枠を超えている………!!)」
積牙から見た優は高校生とは思えない超人的なものだった。優は積牙の肩をポンと叩くと………
優「君も見つかるさ。自分だけの武器が………」
そう言って、近くに落ちていたボールを手にし、シュート練習を始める。
積牙「俺だけの武器………」
積牙は掌を眺める。しかし、そう簡単には思い浮かばないもので、自分の武器と言われても中々答えは出なかった。
積牙「(………まあ、すぐには出てこないよな………こうなったら………試行錯誤あるのみだ………!)」
積牙はそう考えると、籠のボールを手にし、ひたすらシュート練習に打ち込むのだった………
今の積牙に出来ること………それは練習を繰り返す………ただそれだけだった。続く3回戦。果たして積牙は爪痕を残せるのか………!?
To Be Continued………
次回予告
続く3回戦は因縁の相手、条北高校だった。前年ベスト8の強豪を前に、監督のゆうかは、遂に優をスタメン出場させる事に決め………!?
次回「リベンジの時だ」