幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
2回戦もダブルスコアで勝利を収めた巫魔だが、積牙はまたしても4ファール交代でいい所無し。落ち込む積牙だが、優との1on1を経て、自らの武器を模索し始める………


第21話 リベンジの時だ

2回戦から日が経ち、優達巫魔は3回戦に挑む事に。

 

ゆうか「3回戦の相手は因縁の条北高校。前やった時は52vs112のダブルスコアでボコボコにされたからね。今回こそは勝つわよ!」

 

優達「はい!」

 

ゆうかの言葉を前に返事をする優達。彼らの気合いは充分だった。

 

ゆうか「そして、今回のスタメンだけど………光一くん、のぞみちゃん、春香ちゃん、積牙くん………そして、優くん。この5人で行くわ」

 

そして今回のスターティングメンバーの中に、いよいよ優が入った。

 

伊吹「とうとう優がスタメンか………!!」

 

これには伊吹が思わずそう呟き………

 

優「いやあ、待ちくたびれましたよ」

 

そして、優もまたようやくスタメン出場となった事に心を踊らせた………

 

 

 

強豪条北高校を前に出し惜しみする気は無い監督ゆうか。彼女は遂に優をスタメン起用。果たして、これがどう影響するのか………?

 

 

 

しばらくしてコートに足を踏み入れた優達。すると、既に条北のメンバーがベンチでスタンバっていた。しかし、彼等が向けてきた視線は、強豪の目ではなく、対抗意識を燃やす目だった。

 

優「ありゃりゃ、めっちゃ睨まれてる………」

 

優は半分白々しい様子を見せる。

 

伊吹「そりゃ、お前があれだけ派手にやったからなぁ………」

 

伊吹は優にそんな事をボヤいた。優達がそんな会話をしていると、条北高校の4番のユニフォーム、そして、7番のユニフォームを着た2人の選手が優達の前にやってきた。

 

??「よう、白宮優くん」

 

最初に声をかけてきたのは4番の方の男だった。

 

優「貴方は………松田さん」

 

優に声をかけたのは条北高校主将、松田千という人物である。ポジションはCで、身長201cm、体重95kgの巨漢である。

 

伊吹「(あ、改めて見てもでけぇ………本当に高校生かよ、この人………)」

 

伊吹が驚く様子を見せていると………

 

??「おい、白宮優! 俺の事を覚えているか!?」

 

7番のユニフォームを着た選手が声をかけてくる。

 

優「えっと………誰だっけ?」

 

しかし、優は目を点にしながらそう返答した。

 

??「なんだとー!? 俺は浜野鋼牙だ! ほら! 去年13番の………!!」

 

7番の男は怒りながらヒントを出す。

 

優「13番………ああ、思い出した」

 

優は7番のユニフォームを着た浜野鋼牙の事を思い出したようだ。

 

積牙「その人………去年キャプテンと何かあったんですか?」

 

積牙は光一に過去の事を問いかける。

 

光一「去年、優が条北を掻き乱したのは覚えてるだろ? その時にマッチアップしてた相手だよ、確か」

 

光一は半分曖昧だが、浜野の事を語った。

 

積牙「そうだったんですね………」

 

積牙は浜野の体格を目にする。浜野は身長187cm、体重78kgと、大型なPFの選手なのだが、以前、20cm近く差のある優に圧倒され、屈辱を感じていた。

 

松田「これまでの試合見せてもらったよ。今回も試合に出ないなんて事はないだろうな?」

 

松田は半ば煽るようにそう問いかける。

 

優「まさか。貴方達の事を警戒しないわけないじゃないですか」

 

それに対し優はそう言って、試合に出る事を遠回しに宣言するのだった。

 

審判「試合、5分前!」

 

そんな会話をしているうちに、試合5分前に。

 

ゆうか「集合ー!!」

 

ゆうかの号令により、ゆう達は巫魔ベンチに向かい………

 

???「集合!」

 

条北の監督、加賀美優亜が、条北のメンバーを集合させるのだった………

 

 

巫魔ベンチ………

 

ゆうか「スタメンはさっき言った通りよ。そして………この試合、これまで以上に苦しいものになるはずよ。でも、決して諦めないように。じゃあ、優くん。号令をお願い!」

 

ゆうかの説明が終わった後、優に号令を指示する。

 

優「はい!」

 

優は立ち上がると、チームで円陣を組み………

 

優「今の僕達は去年までとは別物だ。チームの力を信じて………この試合に勝とう! リベンジの時だ! 行くぞ!!」

 

春香達「おおー!!」

 

優の言葉から、チームとしての気合を入れる。

 

 

 

一方、条北ベンチでは………

 

加賀美「巫魔高校は去年までとメンバーがかなり変わってるわ。それに、これまでの試合も大量得点で相手を破ってるし、決して油断しないようにね。よーし、行ってきなさい!!」

 

松田達「おう!」

 

条北の監督加賀美がチームを鼓舞し、選手達を試合へと送り出した。そして、ベンチに座ると、巫魔ベンチのゆうかに視線を向け………

 

加賀美「(ゆうか………今年も勝たせてもらうわよ………!!)」

 

対抗意識を見せる。それに気づいたゆうかは………

 

ゆうか「(今年こそは巫魔が勝つわ………! 見てなさい………!!)」

 

ゆうかも負けじと対抗意識を見せる。どうやら、2人の間柄はライバルのようだ。

 

積牙「あの………監督同士の空気がピリついてません………?」

 

積牙はコートから2人の様子を目にし、首を傾げる。

 

のぞみ「学生時代からの因縁だそうよ」

 

のぞみは2人の事を知っているのか、その理由を積牙に教える。

 

積牙「マジですか………!?」

 

積牙は意外であるかのような素振りでそう呟くのだった………

 

 

そして試合開幕。今回のスタメンは以下の通りである。

 

巫魔高校(白)

4番 白宮優(PF)

5番 白宮春香(SG)

9番 時乃のぞみ(PG)

10番 江野積牙(SF)

17番 相田光一(C)

 

条北高校(青)

4番 松田 千(C)

5番 秋葉原 裕二郎(PG)

6番 黒枡鈴(G)

7番 浜野鋼牙(PF)

8番 清和志乃(SF)

 

 

 

両チームのCが、センターサークルに立つと、審判の笛が鳴り響き、審判の手にあったボールは大きく打ち上げられたのだった………

 

 

 

因縁の3回戦。果たして、また条北が勝利を掴むのか、それとも、巫魔が勝利を掴むのか………!?

To Be Continued………




次回予告
試合が開始し、最初に流れをつかもうとしていたのは条北だった。しかし、優はそうはさせまいと序盤から攻める………!!
次回「流れを掴ませるかよ」
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