2回戦もダブルスコアで勝利を収めた巫魔だが、積牙はまたしても4ファール交代でいい所無し。落ち込む積牙だが、優との1on1を経て、自らの武器を模索し始める………
2回戦から日が経ち、優達巫魔は3回戦に挑む事に。
ゆうか「3回戦の相手は因縁の条北高校。前やった時は52vs112のダブルスコアでボコボコにされたからね。今回こそは勝つわよ!」
優達「はい!」
ゆうかの言葉を前に返事をする優達。彼らの気合いは充分だった。
ゆうか「そして、今回のスタメンだけど………光一くん、のぞみちゃん、春香ちゃん、積牙くん………そして、優くん。この5人で行くわ」
そして今回のスターティングメンバーの中に、いよいよ優が入った。
伊吹「とうとう優がスタメンか………!!」
これには伊吹が思わずそう呟き………
優「いやあ、待ちくたびれましたよ」
そして、優もまたようやくスタメン出場となった事に心を踊らせた………
強豪条北高校を前に出し惜しみする気は無い監督ゆうか。彼女は遂に優をスタメン起用。果たして、これがどう影響するのか………?
しばらくしてコートに足を踏み入れた優達。すると、既に条北のメンバーがベンチでスタンバっていた。しかし、彼等が向けてきた視線は、強豪の目ではなく、対抗意識を燃やす目だった。
優「ありゃりゃ、めっちゃ睨まれてる………」
優は半分白々しい様子を見せる。
伊吹「そりゃ、お前があれだけ派手にやったからなぁ………」
伊吹は優にそんな事をボヤいた。優達がそんな会話をしていると、条北高校の4番のユニフォーム、そして、7番のユニフォームを着た2人の選手が優達の前にやってきた。
??「よう、白宮優くん」
最初に声をかけてきたのは4番の方の男だった。
優「貴方は………松田さん」
優に声をかけたのは条北高校主将、松田千という人物である。ポジションはCで、身長201cm、体重95kgの巨漢である。
伊吹「(あ、改めて見てもでけぇ………本当に高校生かよ、この人………)」
伊吹が驚く様子を見せていると………
??「おい、白宮優! 俺の事を覚えているか!?」
7番のユニフォームを着た選手が声をかけてくる。
優「えっと………誰だっけ?」
しかし、優は目を点にしながらそう返答した。
??「なんだとー!? 俺は浜野鋼牙だ! ほら! 去年13番の………!!」
7番の男は怒りながらヒントを出す。
優「13番………ああ、思い出した」
優は7番のユニフォームを着た浜野鋼牙の事を思い出したようだ。
積牙「その人………去年キャプテンと何かあったんですか?」
積牙は光一に過去の事を問いかける。
光一「去年、優が条北を掻き乱したのは覚えてるだろ? その時にマッチアップしてた相手だよ、確か」
光一は半分曖昧だが、浜野の事を語った。
積牙「そうだったんですね………」
積牙は浜野の体格を目にする。浜野は身長187cm、体重78kgと、大型なPFの選手なのだが、以前、20cm近く差のある優に圧倒され、屈辱を感じていた。
松田「これまでの試合見せてもらったよ。今回も試合に出ないなんて事はないだろうな?」
松田は半ば煽るようにそう問いかける。
優「まさか。貴方達の事を警戒しないわけないじゃないですか」
それに対し優はそう言って、試合に出る事を遠回しに宣言するのだった。
審判「試合、5分前!」
そんな会話をしているうちに、試合5分前に。
ゆうか「集合ー!!」
ゆうかの号令により、ゆう達は巫魔ベンチに向かい………
???「集合!」
条北の監督、加賀美優亜が、条北のメンバーを集合させるのだった………
巫魔ベンチ………
ゆうか「スタメンはさっき言った通りよ。そして………この試合、これまで以上に苦しいものになるはずよ。でも、決して諦めないように。じゃあ、優くん。号令をお願い!」
ゆうかの説明が終わった後、優に号令を指示する。
優「はい!」
優は立ち上がると、チームで円陣を組み………
優「今の僕達は去年までとは別物だ。チームの力を信じて………この試合に勝とう! リベンジの時だ! 行くぞ!!」
春香達「おおー!!」
優の言葉から、チームとしての気合を入れる。
一方、条北ベンチでは………
加賀美「巫魔高校は去年までとメンバーがかなり変わってるわ。それに、これまでの試合も大量得点で相手を破ってるし、決して油断しないようにね。よーし、行ってきなさい!!」
松田達「おう!」
条北の監督加賀美がチームを鼓舞し、選手達を試合へと送り出した。そして、ベンチに座ると、巫魔ベンチのゆうかに視線を向け………
加賀美「(ゆうか………今年も勝たせてもらうわよ………!!)」
対抗意識を見せる。それに気づいたゆうかは………
ゆうか「(今年こそは巫魔が勝つわ………! 見てなさい………!!)」
ゆうかも負けじと対抗意識を見せる。どうやら、2人の間柄はライバルのようだ。
積牙「あの………監督同士の空気がピリついてません………?」
積牙はコートから2人の様子を目にし、首を傾げる。
のぞみ「学生時代からの因縁だそうよ」
のぞみは2人の事を知っているのか、その理由を積牙に教える。
積牙「マジですか………!?」
積牙は意外であるかのような素振りでそう呟くのだった………
そして試合開幕。今回のスタメンは以下の通りである。
巫魔高校(白)
4番 白宮優(PF)
5番 白宮春香(SG)
9番 時乃のぞみ(PG)
10番 江野積牙(SF)
17番 相田光一(C)
条北高校(青)
4番 松田 千(C)
5番 秋葉原 裕二郎(PG)
6番 黒枡鈴(G)
7番 浜野鋼牙(PF)
8番 清和志乃(SF)
両チームのCが、センターサークルに立つと、審判の笛が鳴り響き、審判の手にあったボールは大きく打ち上げられたのだった………
因縁の3回戦。果たして、また条北が勝利を掴むのか、それとも、巫魔が勝利を掴むのか………!?
To Be Continued………
次回予告
試合が開始し、最初に流れをつかもうとしていたのは条北だった。しかし、優はそうはさせまいと序盤から攻める………!!
次回「流れを掴ませるかよ」