幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
2点差の危機に対し、優が攻撃を狙う。その攻撃で優は秋山を5ファールの退場に追い込み………!?


第226話 俺がやる

奄美「参った事になったな………直ぐにCを出さないといけないとは………」

 

奄美は困った様子を見せていた。

 

奄美「(順当に行けば天原を出すべきだろうが………天原では白宮優や相田………下手をすれば天野美矢すら止められない………唯一対抗出来るとすれば………)」

 

奄美は浩太に目を向ける。しかし………

 

奄美「(林川は4ファール………ただでさえファールの可能性が高いのにこの場面で採用するのはとてもリスキーだ………)」

 

浩太のファール率の高さは友力では強く知れ渡っていた。後3分も無いならまだ投入する意味も見えてきそうだが、試合はまだ8分も残っており、安定性に欠ける浩太を出すのは余程のギャンブル行為と言っても過言じゃない。誰を出すべきか悩む奄美に対し………

 

浩太「監督、俺を使ってください………!!」

 

なんと浩太は4ファールである事を理解しつつも、自らを使う事を訴えてきた。

 

奄美「林川………!? 正気か………?」

 

これには奄美も浩太の正気を問いかけてきた。

 

浩太「大真面目です………!」

 

浩太は本気の様子を見せる。そこにはこれまで見せてきたどこか横暴な性格を見せていた人物と同一人物には思えないものだった。

 

奄美「………林川、お前は残る8分で役に立つのか?」

 

奄美は浩太に対し、試すように問いかける様子を見せる。

 

浩太「………役に立ちます。俺、やっと分かったんだ………なんで修也達がアイツの事を強く信頼していたのか………どうして俺はアイツらに嫌われてしまったのか………ここで何も出来ず退場するようなら………俺は正真正銘の大馬鹿者………レギュラーから外されたって文句は言いません………! だから俺がやる………! やらなきゃならないんだ!!」

 

浩太はこの試合の中で優と修也達の信頼関係について本当の意味で理解した。その上で今自分が何をすべきか理解した浩太。今自分に課せられているのは何か。4ファールで追い詰められている自分だからこそ出来る事は無いのか。それを理解した浩太は恐ろしいくらいに落ち着いており………同時に勝利への強い意志を持っていた。

 

奄美「………分かった、お前も何かを掴んだようだしな………」

 

浩太の内心を汲み取った奄美は席を立ち………

 

審判「友力、交代です!!」

 

とうとう交代の意思を見せた。

 

奄美「………出番だ、林川。お前にもこの試合の勝敗の手網を握ってもらうぞ………!」

 

奄美はそう言って浩太に出場を促す。

 

浩太「………はい!」

 

浩太はシャツを脱ぎ捨てると、9番のユニフォームが姿を見せ………

 

浩太「行くぞぉぉ!!」

 

浩太は雄叫びを上げながらコートへ戻るのだった………

 

 

 

秋山の5ファールで絶体絶命の危機に陥る友力。しかし、浩太は退場のリスクを抱えてコートに戻ってきた。果たして、このリスクを背負った浩太は逆転のきっかけを作る事が出来るのか………!?

To Be Continued………




次回予告
危機的状況で戻ってきた浩太。彼に対する不信感を隠せない修也達だが、彼はプレイで自身の気持ちを伝え………!?
次回「これが俺の誠意だ」
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