遂に始まる巫魔vs条北の試合。最初に得点を決めたのは、意外にも条北の流れを掴ませまいとする巫魔だった………
優の初得点をキッカケに、その後も巫魔の攻撃は止まらなかった。
のぞみ「優!!」
のぞみのパスを受けた優はまたしてもダンクを狙う。
浜野「打たすかよ!!」
浜野が大きくジャンプし、優のダンク阻止を狙う。しかし、優はダンクと見せかけて、後ろから走ってきた積牙にパスをした。
浜野「な、なんだと!?」
浜野は驚きを隠せなかった。そして、パスを受けた積牙は走ってきた勢いをそのままにレイアップを放ち、ゴールを決めた。
伊吹「いいぞー積牙!! またポカやってファール重ねるなよー!!」
これには伊吹も絶賛と同時に、冗談半分でヤジを飛ばした。
積牙「か、勘弁してくださいよ伊吹先輩………」
積牙は絶賛こそ嬉しかったが、後半のヤジに少し落ち込んでいた………
そして、1分後、また巫魔の攻撃チャンス。のぞみのパスで、再びボールは優に。だがそこへ浜野と、8番のSF清和が2人がかりでディフェンスを行ってきた。
優「春香!!」
だが、そんな事など織り込み済みとばかりに優は、スリーポイントラインの外にいる春香へパス。春香はそのままスリーへ。
黒枡「撃たせるかああ!!」
春香のマークをしていた黒枡も飛び上がるが、これを見越してやや前に飛んでいた春香に接触してしまう。無論、審判の笛が吹くが、春香は体勢を崩しながらもシュートを放ち、ボールをリングの中へ沈めた。
審判「………バスケットカウント、ワンスロー!!」
判定は当然の如くバスケットカウントワンスロー。3点と同時に春香にはフリースローが与えられた。
美咲「やった!!」
これには巫魔ベンチでも喜びの声が上がった。一方、条北ベンチでこれまでの攻撃に、大体優が絡んでいるのを見ていた監督の加賀美は………
加賀美「………彼の入った巫魔は強い………1、2回戦とは動きもチームの流れも違う………」
優の入った巫魔の強さを無意識に理解した。そして、ベンチを立ち上がり………
審判「………タイムアウト、条北高校!!」
悪い流れを断つ為にタイムアウトを選択した………
開始から8分。18vs4と巫魔のオフェンスが爆発し、巫魔ベンチでは喜びの声が上がっていた。
明日香「思ったよりも良いペースだね。積牙のファールもまだ1個だし」
オマケに普段はファールを重ねる積牙が、まだ1個しかファールになっていない事は、高さがある彼に1秒でも長くいて欲しい巫魔にとってはかなりいいペースだった。だが、優だけはタオルで汗を拭きながら、条北ベンチを目にすると………
優「(………あちらさんが去年と同じままなんて無いはずだ………一体、どんな作戦を取ってくるのかな………?)」
条北が今後どう動いてくるか、注目する様子を見せた………
一方、条北ベンチでは………
加賀美「………はっきり言うわ。今の貴方達は間違いなく白宮優を中心にして掻き乱されている。このままでは勝ち目など無いと言っても過言じゃないわ」
監督の加賀美が、優を中心とした戦術に圧倒されている事を指摘する。
松田「承知はしています。しかし、あの10番のSFよりも小さい体格で我々をあそこまで圧倒するとは………流石に侮っていたかもしれません」
キャプテンの松田も現在の状況は理解している。しかし、優が自身よりも小さい体格の選手である事から、無意識に慢心があった事を考えていた。
加賀美「………しかし、これは逆に言えば白宮優すら締め出せばいい話よ」
そんな状況の中、加賀美は現在優勢である巫魔の策の穴も見出していた。
松田「と、言いますと………?」
松田は加賀美に問いかける。
加賀美「白宮優は40分フルであんなパワープレイは出来ない。彼のプレイにスタミナが追いつかないのよ」
そして加賀美は答えた。策の最大の穴とも言える優の決定的な弱点を………
巫魔高校は序盤、優勢な流れを掴む。しかし、条北監督の加賀美はあっさりと優の弱点を読んでしまった。果たして、これを知った条北高校の対策は………!?
To Be Continued………
次回予告
条北の選手は常に優へダブルチームをしかけ、彼にボールを回させないと同時に、スタミナを削らせる作戦に打って出る。優が抑えられた事で、巫魔の流れが弱まり始め………!?
次回「白宮優潰しよ」