幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
何としても点を取りたい巫魔。パスを繋げるも、上手い具合にシュートが打てない。そこで優は修也の思考と彼の状況を利用した1発限りの作戦でなんとか点を奪うのだった………


第238話 最後の勝負だ

修也「まだまだ! 残り5秒! 最後の勝負だ!!」

 

残り5秒しかない中でも友力は諦めない。そう、まだ3点差である事から友力には延長戦を選ぶ選択肢も残っている。

 

優「ディフェンス! アリサと芽衣にマーク!! 絶対スリーを撃たせるな!!」

 

しかし、優はすぐにそれを悟り、友力でスリーが撃てるアリサと芽衣にマークをするよう指示。最早2点取られても問題無いこの状況で、積牙と光一も加わって、春香、優真との連携でアリサと芽衣にそれぞれダブルチームに着いた。

 

修也「ふっ、まだ甘いぜ!!」

 

しかし、修也は気にせず、身軽にボールをパスした。身軽は素早いドリブルでフロントコートに入り、残り2秒でスリーポイントラインの外側から飛んだ。

 

積牙「なっ、スリー!?」

 

ここまでロクにシュートへ行かなかった身軽がここでスリーを狙っている事に驚きを隠せなかった。

 

奄美「(相手が身軽をノーマークにしてくれて助かった………そうだ、普段シュートを撃たない身軽だが………奴にも5割程の成功率を持つスリーがある。賭けではあるが、今の状況では充分………!!)………でかした!!」

 

身軽をよく知る友力監督の奄美は思わず喜びの声を漏らした。そう、身軽にはアリサと芽衣には劣るものの、スリーを撃てる腕があった。

 

湯津「おおっ!? 延長戦にもつれ込むのか!?」

 

観客席で見ていた湯津は大きく驚いていた。しかし………

 

優「読んでいた………こうなる可能性も!!」

 

なんと大急ぎで戻ってきた優が身軽の後ろから先に飛んでおり、身軽がシュートを撃つ前にファールスレスレながら初動でボールを叩き落とした。

 

身軽「っ!?」

 

この時、身軽はこの試合初めての動揺を見せた。そして、修也も驚きの声をかすかに漏らしたが、声は上がらなかった。ボールが地面で無常にバウンドし………ブザービーターが鳴り響いた。

 

優「はあっ、はあっ………」

 

試合が終わった直後、優は疲労が限界に達したのか、勝利の余韻に浸る事よりも、苦しそうに呼吸を続けていたが………

 

春香「優さん!!」

 

嬉しそうな笑顔で真っ先に春香が優へ抱きついた。

 

優「うおっ!?」

 

優はそのまま押し倒されてしまう。しかし………

 

優「………勝ったのか」

 

優はボソッとそう呟く。そして、積牙達が喜ぶ姿、巫魔ベンチの喜びの声から優は勝利を実感し………

 

優「………やったな、春香」

 

そう言って、掌を広げる。

 

春香「………はい!!」

 

春香は優の掌を叩き、ハイタッチを交わすのだった………

 

 

 

巫魔vs友力の極限の死闘。長きに渡ったこの対決は、112vs109でとうとう幕を閉じたのだった………

To Be Continued………




次回予告
勝負に敗れた友力。しかし、修也達は優達の勝利を素直に認め、褒めの言葉を口にするのだった………
次回「お前達の勝ちだ」
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