何としても点を取りたい巫魔。パスを繋げるも、上手い具合にシュートが打てない。そこで優は修也の思考と彼の状況を利用した1発限りの作戦でなんとか点を奪うのだった………
修也「まだまだ! 残り5秒! 最後の勝負だ!!」
残り5秒しかない中でも友力は諦めない。そう、まだ3点差である事から友力には延長戦を選ぶ選択肢も残っている。
優「ディフェンス! アリサと芽衣にマーク!! 絶対スリーを撃たせるな!!」
しかし、優はすぐにそれを悟り、友力でスリーが撃てるアリサと芽衣にマークをするよう指示。最早2点取られても問題無いこの状況で、積牙と光一も加わって、春香、優真との連携でアリサと芽衣にそれぞれダブルチームに着いた。
修也「ふっ、まだ甘いぜ!!」
しかし、修也は気にせず、身軽にボールをパスした。身軽は素早いドリブルでフロントコートに入り、残り2秒でスリーポイントラインの外側から飛んだ。
積牙「なっ、スリー!?」
ここまでロクにシュートへ行かなかった身軽がここでスリーを狙っている事に驚きを隠せなかった。
奄美「(相手が身軽をノーマークにしてくれて助かった………そうだ、普段シュートを撃たない身軽だが………奴にも5割程の成功率を持つスリーがある。賭けではあるが、今の状況では充分………!!)………でかした!!」
身軽をよく知る友力監督の奄美は思わず喜びの声を漏らした。そう、身軽にはアリサと芽衣には劣るものの、スリーを撃てる腕があった。
湯津「おおっ!? 延長戦にもつれ込むのか!?」
観客席で見ていた湯津は大きく驚いていた。しかし………
優「読んでいた………こうなる可能性も!!」
なんと大急ぎで戻ってきた優が身軽の後ろから先に飛んでおり、身軽がシュートを撃つ前にファールスレスレながら初動でボールを叩き落とした。
身軽「っ!?」
この時、身軽はこの試合初めての動揺を見せた。そして、修也も驚きの声をかすかに漏らしたが、声は上がらなかった。ボールが地面で無常にバウンドし………ブザービーターが鳴り響いた。
優「はあっ、はあっ………」
試合が終わった直後、優は疲労が限界に達したのか、勝利の余韻に浸る事よりも、苦しそうに呼吸を続けていたが………
春香「優さん!!」
嬉しそうな笑顔で真っ先に春香が優へ抱きついた。
優「うおっ!?」
優はそのまま押し倒されてしまう。しかし………
優「………勝ったのか」
優はボソッとそう呟く。そして、積牙達が喜ぶ姿、巫魔ベンチの喜びの声から優は勝利を実感し………
優「………やったな、春香」
そう言って、掌を広げる。
春香「………はい!!」
春香は優の掌を叩き、ハイタッチを交わすのだった………
巫魔vs友力の極限の死闘。長きに渡ったこの対決は、112vs109でとうとう幕を閉じたのだった………
To Be Continued………
次回予告
勝負に敗れた友力。しかし、修也達は優達の勝利を素直に認め、褒めの言葉を口にするのだった………
次回「お前達の勝ちだ」