春香の活躍に圧倒される鯱高校。春香の才を天才と評する大原の言葉から、春香はそれを否定するような様子を見せ………?
これは、春香が中学2年生の時である。優に憧れてバスケの世界に入った春香だが、彼女は練習試合を経験する度に苦悩していた。
春香「28vs92………またトリプルスコアでボロ負けですね………」
白宮中学バスケ部で副キャプテンをしていた椿との会話時、春香は大敗に悩んでいた。
椿「難しいものですね………バスケ部に入ってくれた皆さんもバスケ初心者だらけですから………」
椿は春香の苦悩を理解していたが、彼女もバスケ初心者だったらしく、解決策が分からなかった。
春香「せっかく憧れて入ったのに………私に才能なんてない………ないからこんなに苦しむ事になってしまっているんだわ………」
春香が才能に劣等感を有していたのは、この中学時代が大きく影響していたようだ。
椿「………春香様、一旦、今週のバスケ雑誌を読んで休憩しませんか? 今週はミドレーユ様が取材されているらしいですから………!!」
解決策が分からない椿はせめて励まそうと、優が採り上げられていたバスケ雑誌を渡す。春香は暗い表情が崩せないまま読んでいた。だが、春香の表情は、優のインタビューページで驚きのものになる。
「………天才だから上手いなんて事はありませんよ。僕より上手い人なんてこの世に沢山いる。僕はそんな人達を見る度に思うんですよ。なら僕はそれ以上に努力して、自分だけの武器を見つけてやるってね。そりゃ、必ず超えられるとは限りませんけど、上手くなるには理不尽クラスに上手い天才を目標に超えてやるって気持ちで努力を続ける。まずこれが1番目に必要な気がしますね」
天才だからバスケが上手いわけじゃない。寧ろ、天才を超えてやるって気持ちで努力する事が最初に必要だと考えていたようだ。
春香「(ミドレーユさん………)」
優の言葉を見た春香は雑誌を閉じると………
春香「椿さん、今日の放課後も練習しましょう………! 天才じゃなくても………天才に追いついてやる………そんな気持ちで頑張りますから………!!」
立ち直ったのか、練習に力を入れる事を決めた。それを聞いた椿は驚きこそしたが………
椿「………はい!」
再び特訓する事に同意するのだった………
それから春香は優を目標にただ追いかける形で練習を続けた。優を天才と定め、自分を凡人だと考える思考のせいで、自身のレベルを全然理解していないものになってしまったのだが………これが春香の必殺技誕生に繋がったとの事である………
才能を持たない側の人間だと考えていた春香。彼女の成長は果てしない苦悩の先に成り立っていたのだった………
To Be Continued………
次回予告
春香が自身を天才と考えない思考は巫魔メンバーから総ツッコミを受ける。しかし、そんな思考が優の強さを体感出来ていない鯱高校を翻弄する………!?
次回「基準おかしいだろ」