鈴川の雰囲気は最早最悪であり、天野宮と種馬に至っては口論を始めてしまう始末。鈴川のチームとしての体裁は最早形だけであり………!?
天野宮と種馬が口論を続ける中、タイムアウトが終了。天野宮達は試合へ戻るものの、相変わらず雰囲気は最悪であり、これでは試合どころではない。巫魔は今のメンバーのままで行く事になるが、ベンチに座る優はスポーツドリンクを飲みながら考え事をしていた。
優「(………修也達との件が僕にもあったから、美矢の気持ちは物凄いわかる。でもあの時と違って今の僕には何も出来やしない………出来るとすれば君しかいないんだ、美矢………)」
どうやら優は内心美矢に同情していたものの、自身は鈴川のメンバーとは何も関わりがない。その為に敢えて突き放す答えをするしか彼には出来なかったようである。そして、試合再開と共に、天野宮へボールが渡り、彼がドリブルで攻めていくと、美矢と対峙する。
美矢「………さっきの喧嘩、こっちにまで届いていたぜ」
美矢は天野宮に対しそう問いかける。
天野宮「………それはこっちの問題だ。美矢はほっといてくれ………!」
天野宮はそう言って美矢を抜こうとするが………
美矢「………ふざけんな!」
美矢はそう言って天野宮からボールをスティールする。
天野宮「美矢………!?」
これには天野宮も驚きを隠せず、思わず足が止まる。
美矢「別にお前らの関係なんざ今の私にはどうでもいい事さ………でもな、それをこの場で持ち込むなよ!」
美矢はそう言うと、再びドリブルを行う。
美矢「今は試合中だぞ………! 私達はお前達の喧嘩を見に来たんじゃない! お前達と勝ち負けを争いに来てんだ!!」
美矢はそう言うと、1人速攻でゴール下まで走り、ボールを片手に持ち替えて大きく飛び上がる。
美矢「だから………試合中に争うなよ!!」
美矢はそう言ってレイアップを決めた。
天野宮「美矢………」
天野宮は動揺していた。そして、美矢は振り向くと………
美矢「浩二! 種馬! お前達の仲は知らねぇ! だが、そんな喧嘩に夢中になってたらこっちが絶対勝つぜ!」
天野宮と種馬に向けてそう言い放つ。それを聞いた2人は言葉を失った。
審判「………12番! さっき警告しただろう!? ………次やったら問答無用でテクニカル取るよ!!」
審判は笛を鳴らして再び美矢へ暴言に近い私語を警告。しかも次注意する際はテクニカルファールを取ると警告する。
美矢「………へいへい」
美矢はやれやれと言った様子で軽い返事をするのだった………
最悪だった鈴川の雰囲気は、美矢の言葉で空気に変化を与えた。果たして、美矢の言葉は天野宮と種馬へどのように届いたのか………!?
To Be Continued………
次回予告
美矢の言葉を聞いた天野宮と種馬は、仲が悪いままだが、一時的に喧嘩をしない事を約束。すると2人は意外な連携を見せ………!?
次回「喧嘩は後だ」