幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
遂に巫魔高校と蜜柑高校の試合が始まろうとしていた。両チームのキャプテン同士では普通に会話しつつも、火花を散らす様子を見せ………!?


第283話 春香ちゃんは温存よ

そして巫魔はベンチ内でスタメンを発表していた。

 

ゆうか「今回のスタメンは………美矢ちゃん、光一くん、積牙くん、あかりちゃん。そして………優くんよ」

 

今回のスタメンは美矢、光一、積牙、あかり、そして久々にスタメンとして出場する優だった。

 

光一「ここに来て優をスタメンで出すのか」

 

光一は優が久々にスタメン出場する事についてそう呟いた。

 

積牙「でも………春香先輩はスタメンじゃないんですか?」

 

しかし、ここで春香を出さない事に積牙は首を傾げた。

 

ゆうか「春香ちゃんは温存よ。正直、あっちにいるGの8番ちゃんが、今の春香ちゃんにとって天敵になり得そうなのよね………」

 

ゆうかは、蜜柑高校の8番にしてGの冬野佳代の存在が目に止まっていた。もしや春香対策のGではないか。そう考えたのか、スタメンから出すのはリスキーと考えて出さないようだ。

 

優「春香対策ならどこの学校もやってるとは思うけど………まあ、詳細がはっきりしてないんだ。理にかなってはいる」

 

優はゆうかの策に賛成し、春香を下げたまま試合に挑む事に覚悟を決めていた。

 

春香「優さん、それでも私はこの試合、必ず途中で出ると思いますよ?」

 

春香は優に対し、自分は必ず出る事を宣言する。

 

優「………知ってる。だから、準備して待っていなよ」

 

優はそう言うと、春香の前で、蜜柑ベンチの冬野を指さした。春香は一瞬のうちに彼の意図を察し、にこやかな表情の中、静かに頷くのだった………

 

 

 

一方、蜜柑高校のベンチでは、優が出てくるという事で小さくざわついていた。

 

風夏「どうやら今回は初めから出てくれるらしいですね、優さん」

 

風夏は嬉しさを隠せない様子でそう呟いた。

 

冬野「でも、あの白髪のスリーポイントシューターが出ないんじゃ、結局フルメンバーではないじゃん」

 

その一方、冬野は春香が出場しない事に不満を見せていた。

 

風夏「どうやら巫魔の監督は恐ろしいくらいの慎重派みたいですからね。どうやら春香さんを引っ張り出したかったら、実力で引っ張り出すしかないようですね………」

 

風夏はゆうかの性格をそう認識すると、実力で春香を引っ張り出す事を決め、強かな表情を見せながらそう呟く。それを見た冬野は………

 

冬野「………風夏のそういうとこ、たまに怖いなって思うよ」

 

風夏に対して抱いていた恐怖の感情を、思わず覗かせるのだった………

 

 

 

今回の試合では優が出る代わりに春香が下がる為、結局ベストメンバーでは無い巫魔。果たして、蜜柑高校の実力とは………!?

To Be Continued………




次回予告
いよいよ開幕する巫魔vs蜜柑の対決。インサイドにおいては強い巫魔は先制点を奪う事が出来たが、それによって風夏がいきなり必殺技で反撃を行い………!?
次回「手を抜く気はないですから」
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