幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
巫魔は優、美矢に優真を加えた超速攻戦術で蜜柑を翻弄。その新戦術の名は{音速の双翼パス(マッハダブルウイングパス)}というものであり………!?


第290話 耐えますよ

その後も巫魔はスタミナ枯渇を惜しまない{音速の双翼パス}で次々と点を稼いでいく。

 

冬野「はあっ………思ったよりハードでスタミナ持ってかれる………」

 

そして、蜜柑高校にもスタミナでのダメージをきっちり与えていた。

 

芽衣「巫魔の強みがはっきりと出始めたね。お陰で巫魔にとってはいいペースだよ」

 

観客席の芽衣もこれには良いペースだと頷いていた。

 

修也「これならミドレーユ達も相手を突き離せそうだな」

 

修也が続けてそう呟いた。だがその直後………

 

風夏「皆さん!」

 

突如、蜜柑キャプテンの風夏が声を上げた。

 

風夏「無理に攻めてもこちらのスタミナと点差がやられるだけ………今は耐えますよ!!」

 

なんと風夏はここで守りに重点を起き始めた。

 

芽衣「なっ!? まさかこの数プレイだけでその判断をしてくるの………!?」

 

これには芽衣も想定外であった。

 

アリサ「………何かマズいの?」

 

アリサには何が何やらと首を傾げていたが………

 

琴乃「巫魔の消耗を待ってそこを突くって事よ」

 

近くに座っていた琴乃が解説を挟む。それを聞いた修也は………

 

修也「今は無理しないで守りを主軸とし、後で点差を埋めに行く反撃狙いって事ですか?」

 

自分の思い立った考えを琴乃に問いかける。

 

琴乃「分かりやすくいえばそうね。ある意味、ベストメンバーで無かったのは偶然にも助かったと言うべきかしらね………?」

 

琴乃は頷くと共に、偶然にもベストメンバーでは無かった事にどこか安堵するような事を口にするのだった………

 

 

 

そして、そこから蜜柑高校は攻撃は軽く流して、守りに重点を起き始めた。音速の双翼パスの特性上、守りに重点を置かれた程度では得点力が下がる事は無いのだが………

 

優「(やられたな………相手さんは無理に同じ土俵で攻めてもしょうがない事に気付いて、自分達が戦える時を待ち始めた………そしてこっちはスタミナをそこそこ持ってかれている………とてもじゃないが引き下がれる状況ではない………!)」

 

優が幾らかスタミナを失っているこの状況こそ問題だった。今更{音速の双翼パス}戦術をやめても中途半端な攻撃に落ちるだけ。巫魔からすれば嫌でも攻めるしか無い。

 

優「(こりゃ、気が抜けないぜ………)」

 

優は気の抜けない状況から、肝を冷やす様子を見せたのだった………

 

 

 

巫魔の超速攻戦術に対し、無理をしない戦術を見せる蜜柑高校。一筋縄ではいかない相手を前に、{音速の双翼パス}のデメリットはどこまで影響するのか………!?

To Be Continued………




次回予告
第1Q残り5秒で8点差を得ながらも、思ったよりも点が取れない巫魔。優の消耗が激しい中、優は何としても2桁差で終わらせようと考え………?
次回「絶対に2桁差にする」
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