第1Q残り時間わずかの場面。優の無謀に思えるかのようなプレイングによって、なんとか2桁差に終わらせる事が出来たのだった………
第1Q終了後。巫魔ベンチでは、最後に魅せた優の会心のプレイを喜んでいた。
伊吹「やっぱ優のシュート力には恐れ入るわ。あんな場面で放ったシュートが入るって相当のシュート力だな!」
伊吹はそう言って優の左肩を強く叩く。
優「痛ってえ!! ………まあ、たまたまだよ」
優は謙遜する様子を見せながらそう返す。チームが2桁差の有利に喜んでいると………
ゆうか「はいはい。まあでも、ここで一旦優くんは交代よ」
巫魔監督、ゆうかの指示で一時的に優を下げる事に。
優「分かりました」
優は交代を受けいれ、静かに頷いた。
ゆうか「優くんの代わりに入るのは、あかりちゃんよ。いいわね?」
代わりに入るのはあかりに決まり、自然と美矢が優のポジションに入る事が決まった。
優「皆、2桁差あるとはいえ基本的には油断しないように頼むぞ!」
優は有利な状況においても油断しないように呼びかけるのだった………
その一方、蜜柑高校ベンチでは珍しく押される形で四分の一が終わった事に小さく動揺していた。
冬野「………驚いた。まさかあんなに善戦してくるとはね………」
冬野は巫魔が思った以上に健闘してきた事に対し、そう呟いた。
風夏「そうですね。でも、こちらだって全ての手を出し尽くした訳じゃないですから」
風夏は余裕を見せながらそう呟く。
夜々「………まさか、アレを使うんですか?」
それを聞いた夜々は何かを察したようである。
風夏「………そうです。アレを解禁するしかないですね」
夜々の察知は当たっており、風夏にはまだ奥の手が隠れているようである。
風夏「正直、{蛇のシュート(スネークシュート)}は見せすぎたと考えています。ここで優さんに見抜かれるという事態に陥りましたからね………でも、まだ私は全てを使い尽くした訳じゃありません………!」
風夏はそう言って強い自信を見せる。そして、第2Qが始まろうとする中、優がベンチに深く腰かけている様子を目にし………
風夏「(巫魔高校は優さんを一時的に下げるみたいですね………)」
巫魔が優をベンチに下げるつもりである事を見抜いた。
風夏「そんな余裕を噛ましている暇はそうそう長くありませんよ。まあ、今のうちに少しでもスタミナを稼いでおくといいですけどね………」
それを見た風夏は、独り言を呟くように、巫魔に対して挑発の言葉を口にするのだった………
11点差のリードで第2Qに入る巫魔だが、押されているはずの蜜柑高校にはまだ策が残っていた。果たして、風夏が余裕を見せ続ける理由である奥の手とはいったい………?
To Be Continued………
次回予告
第2Qに突入する試合。再び風夏にボールが渡り、彼女の{蛇のシュート(スネークシュート)}を警戒する巫魔。しかし、彼女が出したのは奥の手であり………!?
次回「これが私の切り札です」