幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
監督のゆうかは、鬼ヶ島の策に気付き、慌てて優を下げた。会話の中で優は策にハマっていた事に漸く気付き………?


第315話 不覚だよ

監督のゆうかはベンチに深く腰掛けると………

 

ゆうか「………優くん。あの守りの甘さは優くんにスタミナを消費させる為のものだったのよ」

 

ゆうかはそう言って、鬼ヶ島の策について優に話し始める。

 

ゆうか「ほら、あの甘い守り」

 

ゆうかはそう言って、先の戦術の事を話す。

 

優「甘い守り………もしかしなくてもあれの事です?」

 

優はそう言って、例の戦術を思い出していた。

 

ゆうか「そう。あれ絶妙に優くんを攻めさせる為に調整されていたのよ」

 

ゆうかはそう言って、先程の戦術が絶妙なものであった事を説明する。

 

優「絶妙………そうか。あの守りは僕に行けると思わせるとのだったのか………」

 

優はそう言って、先の戦術に対して心理を支配されていた事に頷いていた。同時に優は俯き………

 

優「………不覚だよ。まんまと思考の罠にハマるなんて」

 

優はそう言って頭を抱えると、珍しく落ち込んでいた。

 

優「穴があるなら入りたい………春香に甘えたい………」

 

キャプテンとして奮闘する際は弱音を殆ど見せない優がこの時、珍しく弱気になっていた。

 

優真「キャプテン、落ち込んじゃいましたね………?」

 

優真は首を傾げる。

 

美咲「こんな顔の優くんあんまり見ないかも………?」

 

これには巫魔チームメンバーの誰もが驚いていた。というか弄りづらかったらしい。

 

ゆうか「………しばらく落ち込ませてあげましょうか」

 

ゆうかもこの時ばかりは同情したらしく、優をそっとしておく事に決める。だが、コート内からその様子を見ていた春香は………

 

春香「(………優さんが落ち込んでしまっていますね………)」

 

優が落ち込んでしまった事に心配の様子を見せる。しかし、今自分がコートから離れる訳にはいかないし、優を心配して集中力を切らす訳にもいかない。その状況下の中、春香は………

 

春香「あかりさん! 私のバックに入ってる青色の袋の中身を優さんに渡してください!」

 

この時の為の解決策を用意していたのか、大声であかりに事の解決に向けた依頼をする。

 

あかり「青色の袋………えっ、これ?」

 

あかりは大きめの青い袋を取り出し、中身を取り出すと………

 

あかり「優くん………これ………」

 

優に中身を渡す。

 

優「えっ………春香のぬいぐるみ………?」

 

それは春香のぬいぐるみだった。

 

美矢「は………?」

 

しかし、これには会場の誰もが凍りついた。ただ1人、優は会場の空気を無視して、春香のぬいぐるみに抱きつき始めた。

 

十原「な、なんだろうあれ………?」

 

これには誰もが絶句し、困惑していた。

 

美矢「春香………あれなんだよ?」

 

訳が分からない美矢は春香にぬいぐるみの事を問いかける。

 

春香「優さんだって高校生よ。落ち込んだり悲しくなる事もあるわ。だからこういう時の為に常日頃ぬいぐるみを持ち歩いているのよ」

 

春香は胸を張り、自信満々に解決策を語る。

 

光一「………てか、なんで持ってんの?」

 

しかし、この時ばかりは春香がズレていたのか困惑を隠せずにいた。そして、観客席の修也達も目が点になっており………

 

修也「は、春香さん大好き人間だとは思ってたけど………まさかあんな赤子のあやし方みたいな解決法あるんだな………」

 

まさかの解決法に修也は引きずった表情を見せていた。

 

風夏「私は安心しましたけどね。優さんって大人びてて、年相応の反応なんかしないと思ってましたから………」

 

その一方、風夏は微笑みを見せていた。どうやら彼女には変に見えなかったらしい。

 

アリサ「それは確かに。ユーにも1つや2つギャップあってもいいよね」

 

その影響で、珍しくアリサも毒舌を吐かなかった。

 

修也「なんでミドレーユだけ引かねぇんだよ………」

 

しかし、アリサの態度に修也はどこか嫉妬するようにそう呟くのだった………

 

 

 

優が珍しく落ち込む事態の中、それを見越していた春香の意外すぎる方法。何はともあれ優の落ち込みは解決したのだった………

To Be Continued………




次回予告
優の意外すぎる機嫌の復活方法に会場内は混乱。その混乱に乗じて、春香がスリーを狙い………!?
次回「私は見慣れてるので」
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