幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
優は自らが柵に嵌っていた事に落ち込む様子を見せる。しかし、春香の奥の手によって優と会場の空気は絶句に変わり………!?


第316話 私は見慣れてるので

優がぬいぐるみを抱くという空気に両チームとも動けなかった。事実、ボールを持っていた五十鷹も全く動けなかった。しかし、その状況で春香がしれっとボールをスティールした。

 

浅野間「な、何してる! 5番にスティールされてるぞ!!」

 

鬼ヶ島のメンバーが動揺から復活したのは、浅野間の言葉だった。しかし、気がついた時にはもう遅かった。

 

十原「まずい、間に合わない!!」

 

春香はフリーでスリーを放ち、これを決めてしまった。

 

観客「決めたー!! ってか、なんで動揺してないんだー!?」

 

観客は春香だけまるで動揺しない今の状況に首を傾げた。

 

春香「愚問ですね。私は見慣れてるので………」

 

春香は真顔でそう言い放ち、特に動揺していない様子を見せる。直後、ブザーが鳴ると………

 

審判「鬼ヶ島、タイムアウト!!」

 

鬼ヶ島高校がタイムアウトを取った。どう考えても今の空気では試合が続かないという考えから来た采配だ。

 

春香「タイムアウトですか………逃げられましたね」

 

春香はそう言って、コート外に出る。他4人は動揺が隠しきれない様子だったが………

 

春香「タイムアウト終わっちゃいますよ」

 

春香の言葉で我に返ると、小走りでベンチへと戻るのだった………

 

 

 

そしてベンチに戻った後も、巫魔メンバーは優が春香のぬいぐるみを抱き続けている事にドン引きしていた。

 

光一「おーい、いつまでやってんだよ?」

 

光一は春香のぬいぐるみに触れようとすると、優は光一の手を弾き、子供のようにぬいぐるみを強く抱きしめると………

 

優「触るな! ぶっ転がすぞ!!」

 

光一に対しそう言い放った。

 

光一「いつもより口悪くねぇか!?」

 

光一は驚きを隠せずにいた。

 

春香「………ぬいぐるみ作戦は優さんの感情がマイナスから脱却する代わりに幼くなってしまうデメリットがあるのよ」

 

春香はこれがデメリットだと語る。

 

積牙「デメリットにしては重すぎませんか………?」

 

積牙はそれが重い事を突っ込む。

 

美矢「キャプテンの精神状態を変えてまでやる必要あったか? これなら落ち込んだままの方がマシだったぞ………?」

 

美矢はこの必要性に首を傾げ、問いかける。

 

春香「………本当はこの混乱に乗じてもう少し離したかったんだけど、あの監督がタイムアウトを取ってしまったのでご破算ですね………」

 

どうやらぬいぐるみ作戦は春香なりに意図もあったものだが、結果的にご破算になってしまった事には間違いは無いのだった………

 

 

 

唯一動揺をしていなかった春香だが、タイムアウトによって作戦としては使えなくなった。果たして、巫魔はこの状況を乗り越えられるのか………!?

To Be Continued………




次回予告
次の作戦の前に、優のメンタルが今のままでは試合に支障が出る危険が指摘される。春香は優のメンタルを戻す為の策に出る………
次回「メンタルを戻しましょう」
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