美矢をバスケ部に連れて行くが、案の定彼女がバスケ部に入れるのに反対する者が、光一を始めとして出てくる。美矢の実力について、バスケ部にははっきりと伝わったが、光一はまだ受け入れられない様子で………?
それから数日、優はバスケ部の練習から、美矢が現在どの立ち位置にいるのかを見て、何か気になる事が出来たらすぐにメモをするようにした。そしてある日、優と春香が住んでいる豪勢な家の一室にて、優はマグカップに入った緑茶を啜りながらそのメモを見ていた。
優「………やっぱり割れるよな、こりゃ」
優のメモには、現在美矢に対するメンバーの様子をメモしていた。メモに書かれた状況は以下の通りである。
美矢を受け入れている
優、春香、明日香、のぞみ、レイ、優真、鈴香
美矢を受け入れるか迷っている
あずさ、あかり、美咲、ほのか、由香、
美矢を受け入れるのを拒否している
伊吹、積牙、光一
優「明日香や優真を除くと、美矢を受け入れているのはのぞみやレイや鈴香………大体冷静派の人間か。逆に受けいれていないのは………感情的な方だ。特に伊吹は積牙の時にも割と揉めてたし………」
優は頭を悩ませながら現在の状況を考えていた。
優「結衣ちゃんに美矢の事を聞いてみた限りだと、最近は本当に反省しているのか、問題を起こしたりはしてないみたいだけど………逆に嘘のように大人しくなったとも言ってたから怖いな………」
優は美矢が罪悪感から本来の自分を出せずにいるのでは無いかと考えていた。しかし、その真意は分からないし、現状では知る術も無い。
春香「どうなされたのですか、優さん?」
頭を悩ます優。すると、春香が紅茶の入ったマグカップを持って近くの椅子に座り、優に声をかけた。
優「春香………いや、キャプテンって大変だなって思うよ………確かに美矢の行為を簡単には許せないけど………逆に今の空気が彼女を押し潰しているんじゃないかとも思うし………」
優は春香に対し不安の声を漏らした。それを聞いた春香は………
春香「大丈夫ですよ。優さんは癖の強いメンバーが多い巫魔バスケ部を上手く率いておられるのですから!」
優に対し励ましの声をかける。
優「そういえばそうでしたわ………」
優は美矢以外のメンバーの癖も強い事を思い出し、吐き気を感じた。すると、近くに置いてあった優の携帯が鳴る。
優「ん………? ………あ、監督からだ」
どうやら、監督のゆうかから電話が来ていたようだ。優は電話に出る。
優「もしもし」
優がそう声をかけると………
ゆうか「夜遅くにごめんね、ちょっと美咲から最近の優くんが疲れてるって聞いて電話しちゃった」
ゆうかは、美咲から聞いていた優の様子を心配して電話をかけたようだ。
優「まあ、確かに最近美矢の件で頭を悩ませています………」
優は本心を吐露するようにそう呟いた。それを聞いたゆうかは少し考えている声を漏らしたうち………
ゆうか「まあ、そう簡単に解決する問題じゃないしね………ゆっくり考えればいいわ。チームが納得する方向へ決める方が1番だもの。」
そう言って、ゆうに励ましの言葉を口にした。
優「監督………」
優はゆうかに対して感心する様子を見せた。
ゆうか「じゃあ、これから特番だからまたね〜」
………だが、最後の一言で優は感心が失せた。ゆうかは上記の言葉の後、あっさりと電話を切ってしまった。
優「………いい人なのか、それとも適当なのか………」
優は半分呆れた様子でそう呟いた瞬間、優の携帯にはまたしても電話がかかってきた。
優「ありゃ? 今度は美矢からだ………」
優は再び電話に出る。
優「もしもし、美矢か?」
優がそう問いかけると………
美矢「キャプテン。夜遅くにすまないが、今すぐ巫魔第三公園に来れるか? 話があるんだ」
美矢は優を呼び出したいようだ。
優「………君だけかい?」
優は不思議とそんな事を問いかけた。
美矢「え? ああ、そうだが………何か不都合でもあるのか?」
美矢は優の空気が少しだけ変わった気を感じた。
優「………話によるな」
優は重い声でそう呟く。
美矢「ま、来れるなら来てくれ。じゃあ」
美矢はそう言うと、通話を切った。
優「美矢からの呼び出しだ。ちょっと巫魔第三公園に行ってくるよ」
優はそう言うと、近くにあったジャージを羽織る。すると………
春香「私も行っていいですか?」
春香もついていく様子を見せた。
優「え? まあ、いいけど………」
優はそれを受け入れると、春香もジャージを羽織り、2人は家を出るのだった………
美矢とチームの関係に頭を悩ませる優。ゆうかの励ましも束の間、優は美矢に呼び出される。果たして、その内容とは………?
To Be Continued………
次回予告
巫魔第三公園に向かった優は、美矢から話を聞く事に。美矢が優に問いかけたのは、意外過ぎるもので………!?
次回「アンタだったんだな」