幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

336 / 650
前回までのあらすじ
巫魔vs鬼ヶ島の第4Qが開幕。巫魔は優をPGに起用する策で攻める策で、徹底的に優と十原をマッチアップさせない方法に出るのだった………


第336話 さっきと流れが違う

続く鬼ヶ島の攻撃。

 

優「そこだ!」

 

しかし、優が五十鷹からボールをスティールした。

 

五十鷹「何っ!? (この男………何故これだけの強さを持ちながらPGをやってこなかった………!?)」

 

五十鷹は優の上手さに驚きを隠せなかった。

 

優「(ベンチで見てたからこの人の動きは理解した………! 問題は………!!)」

 

優は五十鷹の動きを見きっていた。しかし、優にとって問題はそこではなく………

 

十原「行かせるか!」

 

十原とのマッチアップ。彼と顔を合わせてからが優にとって本番である。優はボールをバウンドさせながら様子を見ていたが、十原は優を全く抜かそうとさせないディフェンスを行い、優に余裕を与えようとしない。

 

優「(十原さんの守りが堅い………いや、僕の実力がまだ十原さんを超える程では無いだけかもしれないけど………この状況をチームにまで与える訳にはいかない。そう考えると………今は無理をするべきじゃない………)」

 

格上との試合。それもこの土壇場において無謀策に出る気など、優には無かった。

 

観客「おいおい、さっきから巫魔の4番が勝負しないな。逃げてないか?」

 

今の優は傍から見れば逃げているように映っていた。しかし………

 

優「言ってろ! 見極めも出来ない奴は、ただのバカだ!!」

 

優はそのヘイトを承知で勝負に挑んでいた。直後、優は大きく飛び上がると、前線にいた美矢にボールをパスした。

 

美矢「おっし! もらった!」

 

美矢はレイアップを狙う。

 

三影「させるかよ!」

 

しかし、ここで三影がディフェンスに入った。三影は美矢の手からボールを叩き落とす………

 

美矢「うおっ!?」

 

しかし、この際に美矢と激突。美矢は背中から地面に倒れてしまった。

 

審判「プッシング! 緑10番!! フリースロー!!」

 

ボールが入らなかった為3点プレイにはならないものの、フリースロー2本を許す事となってしまった。

 

三影「くそっ………!」

 

三影は悔しそうな様子を見せる。しかし、三影のファールなど鬼ヶ島にとってはどうでも良かった。

 

十原「(さっきと流れが違う………優くんがPGになった事で、チームの流れが別物になったみたいだ………)」

 

巫魔の空気の変化。十原が重要視していたのはまさにそれだった。

 

十原「(俺の方は膠着状態覚悟でこの勝負に望んだつもりだったんだが………優くんはそうもいかないみたいだな………まあ、でも………俺も優くんだったら同じ事するかもしれないな………ヘイトを受けながらも戦う。知名度の高いチーム相手に良くもやれるものだなぁ………)」

 

会場の空気と逆に、十原は優に対し感心する様子を見せていたのだった………

 

 

 

優の慎重策は観客の評価を下げるものであったが、この場面での有効策である事は間違いなかった。果たして、巫魔はこのまま逆転できるのか………!?

To Be Continued………




次回予告
美矢のフリースロー2本でとうとう巫魔は逆転する。優も今の戦い方に面白みなど微塵もない事は自覚していたのだが………?
次回「お前等には出来るのかよ」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。