幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
優が起点となって攻める戦術で鬼ヶ島に食らいつく巫魔。キャプテン同士の対決が見られなくなり、観客による批判は出るものの、巫魔は逆転のチャンスを掴み………


第337話 お前等には出来るのかよ

審判「フリースロー!」

 

審判がそう言うと、美矢はフリースローに挑む事になった。

 

美矢「ふうっ………はあっ!」

 

美矢は1本目のシュートを放つ。美矢のシュートは綺麗に決まった。

 

アリサ「これで56vs56………フリースローはもう一本あるから」

 

観客席のアリサがそう呟いた。そして間もなく、美矢の2本目のシュートは決まり、スコアは57vs56となった。

 

美矢「よーし! これで逆転だ!」

 

美矢は喜びを見せる。しかし、会場は静かだった。

 

春香「………静かですね。逆転なんてなったら一言くらい声が漏れそうなものですが………」

 

春香は優に対し疑問の言葉を投げかける。

 

優「そうだね………まあ、観客からすれば面白くないだろうな」

 

優は答えを何となく理解しているようだった。実際、過激な観客はこれを見て………

 

観客「おい、そんな逆転方法でいいのか巫魔高校ー!!」

 

巫魔に対し批判を飛ばしてきた。

 

結衣「はわわ………巫魔に批判が飛んできましたよ!?」

 

マネージャーの結衣はこの現状に慌てる様子を見せる。

 

積牙「きゃ、キャプテン!」

 

積牙も慌てる様子を見せる。

 

優「………言ってくれるぜ」

 

だが、優だけは1人そう呟いた。その口元は微かに笑いを見せていた………

 

 

 

そして試合再開。試合の空気は圧倒的に巫魔アウェーの中、優だけはまるで無傷のようであり、ボールを持っていた五十鷹からボールを奪取した。

 

十原「(また取られた………五十鷹と優くんの対決では、優くんの方が実力が上なのは明白のようだね………)」

 

この頃になってくると、十原も優の実力が五十鷹以上である事を察知するようになってきた。そして、十原がマッチアップしようとすると、優はスリーポイントラインのラインからそこそこ離れた外側からシュートを放つ。

 

十原「強引にシュート………!?」

 

これには十原も驚いていた。そして、優が放った強引なシュートは見事に決まった。

 

優「皆、怯むな!! なんと言われようと自分のバスケをやれ!」

 

そして優はチームを鼓舞。これにはヒール役になってもなお戦おうとする優の覚悟が見えていた。そして、それを見ていた観客席の修也は………

 

修也「………ミドレーユの奴、本気だな………まるで、じゃあお前等には出来るのかよってのを実際に証明する気だ………」

 

と、彼なりの解釈で優の覚悟を読み取るのだった………

 

 

 

観客にとってあまり面白くない展開となる中で、それでも作戦を続ける優。その覚悟はとてつもなく深いものであった。果たして、巫魔に良い流れを持ち込む事が出来るのか………?

To Be Continued………




次回予告
巫魔にとって有利な展開がいよいよ現実になり始める中、観客は鬼ヶ島を応援する空気となってしまう。これが優以外の巫魔メンバーにとっては微かに動揺を見せる事となり………?
次回「完全にアウェー」
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