幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
巫魔は逆転するものの、会場の雰囲気は悪くなり始めていた。しかし、優の覚悟は深く………!?


第338話 完全にアウェー

試合時間は刻一刻と減っていき、残り時間は遂に5分を切った。スコアは65vs60。巫魔が5点をリードしていた。

 

十原「参ったものだね………巫魔の強さは間違いなく本物だ。まあ、今の空気がどこまで続くかは分からないけどね………」

 

十原は巫魔の強さそのものは評価しつつも、空気が巫魔にとってアウェーなものである事を直感し、そんな事を呟くのだった………実際、巫魔の攻撃時にその異変は起きた。

 

優「美矢!」

 

優は美矢にボールをパス。美矢がボールを手にすると………

 

観客「鬼ヶ島! 頑張れ!!」

 

観客は突如として鬼ヶ島の応援を始めた。優が観客の期待に応えない状況に対する不満が遂に爆発したようだ。

 

美矢「くっ………! くそったれ!!」

 

これにより、巫魔は圧倒的に観客を敵としてしまった。

 

三影「うおおおっ!!」

 

実際この影響か、三影は美矢からボールをスティールすることに成功した。

 

美矢「ぐっ!? しまった!!」

 

美矢は慌てる様子を見せる。

 

積牙「俺が止める!!」

 

これに対し積牙がヘルプに入り、止めようとするが………

 

観客「がんばれ、三影!!」

 

観客は三影に対して応援を見せる。

 

積牙「ぐっ………!?」

 

三影の応援は積牙に動揺を与えた。これにより、積牙は大きく姿勢を崩し、三影と激突してしまった。

 

審判「プッシング! 白10番!!」

 

審判は当然ファールを取った。

 

観客「おい白10番! わざとじゃないだろうな!?」

 

観客は積牙に対し避難を浴びせた。

 

光一「な、なんだよ………なんで急にセッキーを責め立てるんだよ!?」

 

光一は訳が分からない様子だった。これは巫魔の中で大きな動揺を与え、これを察知した春香も優に駆け寄り………

 

春香「大変なことになりましたね………これじゃあ巫魔は完全にアウェーです………」

 

優に対し、巫魔が空気で押されてしまっている事を告げる。

 

優「面倒くさい事になったもんだ。十原さんに無策で挑んでチームを危機にさらす方がまずいだろうに」

 

優は批判に対して既に割り切っている為、特に精神ダメージは無かった。寧ろ、観客に対する疑問が強く、優には理解が出来ないようだった。しかし、観客席の空気を無視する事は出来ず、その声は観客席の修也達にも響いていた。

 

アリサ「うるさーい!! なんで巫魔の批判を始めるのよー!!」

 

アリサは耳を抑えながら、観客の声を迷惑そうにしていた。

 

修也「ミドレーユ………!!」

 

修也達の目は、優達に対する不安でいっぱいだった………

 

 

 

巫魔の空気は完全にアウェーとなり、巫魔メンバーの精神に確かな動揺を与えていた。果たして、巫魔の空気によって、チームは崩れてしまうのか………!?

To Be Continued………




次回予告
巫魔の雰囲気は動揺によって、本来のプレイが出来ずにいた。観客の声が強まる中、優はそれを黙らせるべく、強引に{究極のダンク(アルティメットダンク)}を決め………!?
次回「黙れ」
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