幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
観客が鬼ヶ島応援ムードとなった事で、巫魔メンバーの中にも確かな動揺が現れ始めていた。そして、その心配は観客席の修也達にまで伝わり………?


第339話 黙れ

観客の鬼ヶ島応援ムードは、巫魔メンバーの精神に刺さるものがあった。春香は優の覚悟を見ていた為か、殆ど影響を受けずにいたものの、それでもチームの精神が押されているのを目にすると………

 

春香「優さん、いくら私達が大丈夫でも、このままじゃチームの空気は厳しいものになってしまいます………!!」

 

優に対し、現状の危機を伝える。それを聞いた優は頭をポリポリとかいた後………

 

優「相手からボールをスティールしたら、すかさず僕にボール回してくれ。ちょっと1発かます必要がありそうだ」

 

優は何かを思いついたのか、春香に対してそう指示を飛ばす。そして、試合は鬼ヶ島のスローインで再開。スローインは三影が担当するようで、五十鷹にボールを回そうとするが………

 

春香「させません!」

 

春香が五十鷹に向かっていたボールをスティール。そして、春香はボールを手にすると………

 

春香「優さん!!」

 

既に前線へと上がっていた優に対しロングパス。優はボールを受け取ると………

 

優「行くぞ!」

 

単独でゴールまで走っていく。

 

十原「奇襲………!? 千宮!!」

 

十原は事の状況に驚きつつも、すぐにゴール下へと走り、同じく千宮もゴール下でマーク。ダブルチームを敷いてきた。

 

観客「止めろ! 十原! 千宮! そんな4番に負けるなー!!」

 

観客の声は相変わらず鬼ヶ島応援ムードだった。

 

優「さっきからギャーギャーと………自分が出来ないくせに耳障りなんだよ! 黙れ!!」

 

しかし、優はそれをかき消すように大声でそう言うと大きく飛び上がり、渾身のツーハンドダンク技、{究極のダンク(アルティメットダンク)}を狙う。十原達がそれに対してジャンプしてブロックを狙ってきた為、優のダンクは明らかに強引なダンクだった。しかし、優の声に十原達も多少驚いていたのか、優はダンクを決めてしまった。その際、かなり力を入れてゴールに叩き込んだ為か、ゴールのリングがポッキリと折れてしまった。

 

観客「な、何ー!? ゴールが壊れた!?」

 

観客達の驚きの声は会場をざわつかせた。そして、高校生がルールの上でゴールを破壊するというまさかの展開を見せた事に審判団も驚いていたが、ハッと我に返るとすぐに笛を吹き、ゴールの交換作業に入る為、一時試合を中断させた。しかし、優がゴールを破壊する事で会場内の観客を黙らせてしまった事に修也達は驚いており………

 

修也「ミドレーユのやつ………相当溜まってたんだろうな………」

 

同時に、優の内面にあった彼の怒りが垣間見えたのか、恐ろしそうな様子でそう呟くのだった………

 

 

 

巫魔が完全アウェーとなっていた試合の空気に対し、一石を投じた優の{究極のダンク}。果たして、このダンクはチームの雰囲気にどのような影響を与えるのか………?

To Be Continued………




次回予告
ゴールの交換作業で試合が止まっている中、優は巫魔メンバーに発破をかける。それを聞いた巫魔メンバーは自信を取り戻し………?
次回「僕がぶっ壊してやる」
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