幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
拮抗状態に陥る中、戦記がスリーを決めた事で一転して試合の空気は変化。守城高校は流れを変えようと動き始めたのだった………


第351話 俺達の土俵に乗ってもらうぞ

続く魔帝の反撃。

 

戦記「ディフェンス! 山野は7番! ………3人は湯津を中心にしたインサイドでゾーンを敷け!」

 

戦記はここから策を変化させる。それは山野、戦記以外の3人をインサイドに置くという外を捨てる戦術だった。

 

大牧「(3人がインサイドに寄り過ぎだ………幾ら良太とてカバーが出来る訳が無い………!)」

 

大牧は戦記の策を自殺行為だと考えていた。

 

優「7番の山野以外に戦記さんで外をカバーする気か? だとしても守備範囲で無理がある………戦記さんは無謀策なんてやらないはずなんだけどな………」

 

優もこれには首を傾げる。しかし戦記が無謀な策などやるはずがない。それを分かっている優にとって今の状況は不思議でしかなかった。そして戦記と鮎川がマッチアップした後、夢野が山野にマークされている事を目にした鮎川は………

 

鮎川「音美先輩!」

 

ボールをSFの天川に向けてパスをする。天川はスリーポイントラインの外に立っており、完全にフリーだった。

 

光一「あれじゃ完全にフリーだ!! 血迷ったのか守城!?」

 

光一は守城の判断に驚きを隠せなかった。

 

戦記「(………大河、俺は別にこの勝負を捨てた訳じゃない」

 

しかし、戦記は突如としてそんな事を呟いた。普段は必要以上に口を開かない戦記の突然の言葉に大牧も思わず耳を傾けていた。

 

戦記「確かに今の立ち位置的に俺では6番のスリーを止めるには間に合わん。俺はお前や優のようなスピードは持ち合わせていないのでな………だが、バスケはチームスポーツだ。守城の選手は俺と湯津、山野だけでは無い………!」

 

戦記が珍しく長々語る中、天川に向かって走る人影が1人。

 

井間「はあっ!!」

 

なんとゴール近くに立っていたはずの井間がいつの間にか走り込んできており、天川のボールをスティールした。

 

大牧「なっ!?(しまった! 良太の奇策と話に気を取られて、8番を見落としていた!!)」

 

大牧は井間を見落としていた事に驚きを隠せずにいた。そして大牧が我に返った時には守城が攻撃に転じていた。

 

戦記「この試合を勝つ為に………俺達の土俵に乗ってもらうぞ!!」

 

戦記はそう言い放つ。そして、井間がそのまま走り切ってレイアップを決めた事で、スコアは29vs24に。

 

美矢「これで5点差………一気に試合の流れが変わった………!」

 

美矢もこれには驚いていた。そして………

 

優「戦記さんめ………より一掃やっかいなチームへ押し上げてくれたものだ………!!」

 

優はそう呟きながらも、思わず笑いを零していたのだった………

 

 

 

戦記の策により、試合の流れは一気に変化。遂に守城がリードを掴み始めたのだった………

To Be Continued………




次回予告
戦記の策が見事にハマり、37vs28の9点差で前半戦が終わった。しかし、魔帝はこのまま終わる気はなく………?
次回「反撃を始めるとするか」
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