守城が狙った奇策と言えるボックスワン。しかし、100%の力を出す大牧はチームと協力出来ない弱点があった。これにより勝負は守城の守りが崩れるか否かに委ねられたのだった………
守城の守りに試合の流れの全てが委ねられた。そしてこの守りを崩すか崩さないかの対決は再び勝負に拮抗を生み出した。その結果、試合時間1分に至るまで無得点が続き、47vs46が続いていた。
優真「………素人の目から見ても分かります。どっちのチームも、とても苦しそうですね………」
初心者である優真の目から見ても、両チームの苦しい様子が分かる程に両チームは苦しめられていた。
優「ここまで無得点だといよいよ気が狂いそうになるな。強豪校同士なら尚更だ」
優は現状を見てそう呟いた。互いに気が抜けない状況下において、流れを変えたのは守城側だった。これは大牧の持つボールを戦記がスティールした後の攻撃時………
戦記「速攻だ! 湯津、上がれ!」
戦記は珍しく速攻を仕掛けた。
大牧「(珍しい………良太が速攻を仕掛けるとはな………)」
大牧はそう考えると、湯津を追いかける。
戦記「………そう来るよな、大河」
戦記は一言だけそう呟くと、急に足を止めた。
大牧「良太の足が止まった………って、しまった!!」
大牧は大慌てで戦記の方へ走った。しかし、戦記は既にボールを放ってしまっており、戦記の放ったスリーポイントシュートは決まってしまった。
観客「き、決まった!! 50vs46! 残り時間52秒でこれは決定的なスリーだ!!」
これにより守城は4点リードを得た。これは守城にとって追い風であり、魔帝にとっては追い詰められた一手だった。
湯津「うおおおっ! 流石戦記! 流石相手を化かす頭脳だぜ!!」
湯津はそう言って、戦記に抱き着いた。
戦記「抱き着くな………すぐにディフェンスしろ」
戦記はそう言うと、湯津にさっさとディフェンスするよう指示をする。
湯津「………へいへい」
湯津はすぐにディフェンスに戻った。
戦記「(このスリーが魔帝にとって致命傷になればいいが………俺はそれを願う柄じゃないな)」
戦記はそう考えるとディフェンスに戻った。そして、勝負を見ていた優は………
優「………戦記さんが均衡を破った………このスリーはあまりに大き過ぎる………大牧さんが黙って見ているとは思えない………」
優は首を傾げながら大牧を見ていた。
大牧「(………良太、全国で俺を追い詰めるのはお前か………燃えさせてくれるじゃねえか………!!)」
大牧は戦記に対して苦しめられている現状に思わず燃えてしまっていたのだった………
9分以上の拮抗は、戦記のスリーで揺れ動いた。果たして、このまま守城が逃げ切るのか? それとも………?
To Be Continued………
次回予告
魔帝が追い詰められる中、大牧は諦めずに喰らいつく。その闘志が、4人がかりのディフェンスに対して流れを変え………!?
次回「俺は止められねぇ」