練習後の夜、優は夜に眠れずにいた。しかし、春香との会話を経て、ようやく優は眠りにつくことが出来たのだった。そして………?
第364話 決勝だ
………翌日、鳥のさえずりと窓の陽の光で優は目を覚ました。
優「………朝か………」
優は起きてからすぐは眠たそうな様子を見せていた。一足早く起きて準備をする彼女の様子をじっと見つめているばかりだったが、優はしばらくしてようやく体を起こすと………
優「春香、おはよう」
春香に対してそう呟いた。それに対し春香はにこやかな笑顔を見せながら………
春香「おはようございます、優さん」
優に対して言葉を返すのだった………
優達が一同に集合したのは朝8時だった。
優「全員揃ったか? ………なんて言うまでもないか」
優はそう言って笑いをこぼした。
春香「当然ですよ。巫魔にいるのは貴方にここまで着いてきた者達の集まりですからね」
春香はそう言ってチームメンバーの事を呟く。
優「ふふっ………そうだったな」
優はそう言って笑いをこぼすと………
優「待ちに待った決勝だ。1年くらい前の僕にも想像が出来なかった世界に僕達が立つ時が来たんだ」
優は最初、冷静にそう呟いた。しかし、しばらくして優は笑いを抑えきれなくなり………
優「ふふっ………堅苦しいのはやめだ。昨日からテンションが高ぶってる今の僕には笑いが止められないや」
優はそう言うと開き直る様子を見せ………
優「………今ここではっきり言おう。僕は今日の試合を楽しみにしている。無論目標は試合に勝つ事だ。だから今日の一日は普段以上に諦めの悪さが出るだろう。でもそれ以上に………僕は今日の試合を全力で楽しむぞ!!」
優は春香に対してそう言い放つ。優にしては珍しく勝ち負けではなく楽しみに身を任せようとしていた。どうやら先日の調子が未だに抜けていないようだった。
積牙「キャプテン、昨日の調子が抜けてないんじゃないですか………?」
積牙は動揺する様子を見せていた。
春香「でもこういう時の優さんは9割9分絶好調よ。私が保証するわ」
そこに春香が説明を挟み、今の優が絶好調である事を呟く。
美矢「春香がそう言うなら………信じてもいいんだよな、キャプテン?」
美矢はそう言って優に絶好調か問いかける。
優「嘘だったら殴ってもらって結構だ」
優はそう言い返す。美矢は優の青い目を見たが、彼の目は真っ直ぐな程に覚悟が感じられるものだった。
美矢「………よし! それなら私もそれに答えなきゃな」
美矢はそう言うと、3回戦の鈴川戦以降頭に巻いていた包帯を外した。彼女の頭の傷はまだ完治こそしていなかったが、殆ど塞がっている程には治っていた。
美矢「今日はキャプテンを主役に押し上げてやる、思いっきりやれ!」
美矢はそう言うと、優の肩を叩く。
優「………ああ!」
優は美矢に対して言葉を返す。そして優は背を向けると………
優「行くぞ! 最終決戦の幕開けだ!!」
チームメイトに対しそう言って、家を出た。
春香達「おおー!!」
優に続くように春香達は声を上げ、家を後にするのだった………
遂にやってきた決勝戦の時。優は先日からの調子が抜けきらない程に調子を上げていた。果たして、優の調子が試合にどのような影響を及ぼすのか。そして、巫魔の試合の行方は………!?
To Be Continued………
次回予告
決勝戦は巫魔vs魔帝。試合会場に到着した優達は遂に大牧達への挑戦者として立つ事となり………!?
次回「僕達は挑戦者だ」