幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
遂に訪れた決勝戦の日。先日からの高揚を抑えきれなかったが、春香の助言や美矢の協力から巫魔メンバーは優を信じる事に。そして優達はいよいよ決勝の舞台へと向かうのだった………


第365話 僕達は挑戦者だ

そして数十分後、優達は試合会場へ到着した。それから間もなくしてコートの方へ向かうと、会場の観客席は人で埋め尽くされていた。

 

観客「巫魔高校だ!」

 

観客は巫魔の登場に声を上げた。優が観客席を見回すといつものように修也達3人組に加えて友力高校の選手達や蜜柑高校、鬼ヶ島、守城高校など巫魔がこれまで戦ってきたライバル達が観客席に座っていた。

 

優「かなりのお祭り騒ぎだな………まあ、決勝戦に相応しいだろうけどね」

 

優はそう言って試合の雰囲気に驚きつつも、決勝戦らしいと納得する様子を見せていた。だが、巫魔への声は、コートにあるもう1つの扉が開く事で掻き消される事になる。

 

観客「うおおおおおっ!! 魔帝高校だ!!」

 

もう1つの扉からは2年連続王者として君臨し続けている魔帝高校が登場したからだった。観客席が一斉に魔帝ムードになった事に対し、観客席の修也達は驚いていた。

 

修也「やっぱ応援の雰囲気は巫魔側にとってアウェーだよなぁ………」

 

修也はそのような事をボヤく。

 

??「何を言っている。巫魔はそんな状況など何度も潜り抜けただろう」

 

だが、そのボヤきに対してそう言い放つ声が修也の真横から聞こえた。

 

芽衣「せ、戦記さん………!」

 

芽衣は戦記の名を口にする。どうやら戦記は湯津達と共に修也達の近くに座っていたようである。

 

戦記「巫魔がアウェーなのは前の鬼ヶ島の時点で明らかな事実だ。それでも巫魔は逆境を跳ね除けて勝ち上がってきた。それを証明してきた巫魔なら、試合の空気など今更問題では無い。それに、あれを見ろ………」

 

戦記はそう言ってコートの方へ視線を向けるよう促す。彼等の目に映ったのは、優が大牧の前に立つ光景だった。

 

湯津「ああ見ると優くんがちっこく見えるな………逆に俺達に喰らい付いてきたって考えると恐ろしいけど………」

 

湯津は優が大牧よりもふた周り以上小さい事に驚きつつも、その背丈で決勝までライバルを倒してきた事に驚いていた。そんな会話も露知らず、優と大牧は対面し………

 

優「よろしくお願いします」

 

優はそう言って頭を下げる。

 

大牧「………ビックリするくらい礼儀正しいな。「お前を倒してやる!」 くらい来ると思ったんだけどな………」

 

大牧はそう言って優の礼儀正しさに首を傾げる。

 

優「そういう性分なので………でも試合には勝たせてもらいます。それに僕達は挑戦者だ………挑戦者である以上貴方達相手に持てる力を全部ぶつけて勝つ! 」

 

しかし、優は試合に勝つ為の強かさだけは譲る気はなかった。そしてそれを感じとった大牧は驚きつつもニヤリと笑いを見せると………

 

大牧「ふっ………なら全力でかかって来な、巫魔高校!!」

 

優に対して最強チームとしての顔を見せると共に、強くそう言い放つのだった………

 

 

 

巫魔vs魔帝。優勝を賭けた最後の決戦に挑む事となった巫魔の相手として立ちはだかる最強チームを前に挑戦者として立った巫魔の運命は果たしてどのような結果となるのか………!?

To Be Continued………




次回予告
決勝戦ということで、両チームのスタメンが紹介される事に。これにより、観客の決勝戦の注目は更に高まり………!?
次回「盛り上げてくれるね」
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