幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
美矢を加えて始まった田武高校との試合。美矢とした先述で巫魔が速攻。同時に観客席で美矢の存在をざわめいており………!?


第37話 ボールが繋がらない

その後、巫魔は美矢を中心として攻撃を続ける。田武選手は攻撃を防ごうと尽力し、時にはシュート体勢の美矢に向けてディフェンスをしようとするが、美矢はシュート体勢中でも強引にパスができる為、田武は巫魔の攻撃を防げず、第1Q7分の時点で19vs4と15点差にまで開いていた。

 

アリサ「あの人、さっきからめちゃくちゃな体勢でもパスしてる………」

 

アリサは、美矢のむちゃくちゃなパスに驚く様子を見せていた。

 

修也「あれこそ美矢姉の代名詞とも言える{自由なパス(フリーダムパス)}だよ。」

 

修也は美矢の無茶苦茶なパスについて説明する。

 

湯津「なんじゃそりゃ?」

 

アリサと同時に湯津も首を傾げた。

 

芽衣「美矢さんは身長165cm、体重50kgと優くんより小さいけど、体感は新体操選手も顔負けなレベルで柔らかい人なんです。好きな体勢からパスが出来て、自由過ぎるから、自由なパスだなんて言われているんですよ」

 

芽衣はその詳細を説明する。実際、美矢の体感は凄まじく、美矢は先程から常人では不可能な姿勢でのパスを繰り返すなど、戦記たちの度肝を抜いていた。しかし、1つだけ問題があった。それは………

 

光一「………っ!」

 

先程から光一が美矢からのパスを受け取れずにいた事だった。現在もパスが失敗し、ボールがコートの外に出てしまった。

 

光一「………ちっ」

 

光一は美矢に向けて舌打ちをする。美矢は何も言い返せずに俯いていた。だが………

 

戦記「………今のはあのCのミスだ。理由は知らないが、奴の天野美矢からのパスが渡らないせいで、巫魔にあるまじきミスが多すぎる」

 

このパスミスは光一側に問題があった。美矢のパスは正確なもので、光一なら取れるはずのものだった。しかし、美矢を受け入れられない彼の心が、チームに綻びを生じさせていた。そして、その流れは巫魔ベンチからもハッキリと見えており………

 

優「ボールが繋がらない………光一、まだ美矢の事を受け入れられないのか………」

 

優は光一の気持ちが、チームの流れが来ているようで来ていない理由である事を悟ってしまった。すると、監督のゆうかは席を立ち………

 

ゆうか「レイちゃん、出番よ」

 

突如としてレイを起用する事を決めた。

 

レイ「積牙と交代ですか?」

 

レイはそう問いかける。しかし………

 

ゆうか「いいえ………下げるのは光一くんの方よ」

 

なんと、下げるのはCの光一だという。レイは驚く様子を見せてはいたが、ゆうかの意図を悟ると………

 

レイ「………分かりました」

 

文句一つ言わずに受け入れた。そして、ボールが外に出たタイミングで………

 

審判「交代です!」

 

ここでレイを投入する事に。

 

レイ「光一、交代………! 」

 

レイは光一に対し交代を告げる。

 

光一「な、なんだと!?」

 

光一は驚きを隠せなかった。しかし、ファールを取られるのは間抜けとしか言いようがないため、渋々コートの外に出た。だが、ベンチに戻るとゆうかに詰め寄り………

 

光一「なんで俺を下げるんだよ!?」

 

最初にそう問いかけるのだった………

 

 

 

美矢の力でリードを奪う巫魔だが、光一のミスからチームの流れが掴めずにいた。ゆうかはこれを理由に大胆な交代を打ってでる。果たして、この作戦が吉と出るか凶と出るか………?

To Be Continued………




次回予告
光一の離脱、更に積牙がまたしても4ファールをやらかした事で高さを失う巫魔。しかし、この状況が逆に巫魔のリードを更に広げる結果となり………!?
次回「いない方が機能する事もある」
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