リードを奪う巫魔だが、光一のミスによって、チームは中々流れに乗れなかった。そこでゆうかは、光一を下げるという大胆な策に打って出て………!?
自身を下げさせられた事に不満を見せる光一。しかし、ゆうかは全く動じず………
ゆうか「座って試合を見てなさい」
落ち着いた様子でそう諭した。
光一「なんだと!?」
だが、この言葉で感情的になった光一は、ゆうかを殴ろうとした。
優「ば、バカ! やめろ!! また部活参加停止になりたいのかよ!!」
優達が咄嗟に光一を取り押さえた事で、暴行は未遂で終わったが、この騒ぎから、ボールが外に出たタイミングで、巫魔ベンチは審判に注意をされた。
湯津「ありゃりゃ、アホな事やってるねぇ………」
湯津は呆れた様子を見せた………
第2Q中盤、光一を下げた事へ追い討ちをかけるように………
審判「プッシング! 黒10番!」
積牙がまたしても4ファールを犯した。
戦記「またか………これで公式戦4連続4ファール………この3年間で、全国ですら聞いた事のない記録だな」
戦記曰く、積牙は公式戦で4試合連続4ファールという、前人未到の不名誉記録を達成してしまったようである。当然これにはゆうかも積牙を下げざるを得なくなり、巫魔は高さを失った。
湯津「あちゃあ、折角の高さが無くなってしまったな………現在、37vs18と20点近くリードしているのに勿体ないなぁ………」
これには湯津も苦言を呈した。そして積牙の代わりに投入されたのがPGののぞみだった。
アリサ「あの子………確かPGよね? PG2人体制?」
アリサは、インサイドの選手が下げられたのにも関わらず、出したのはGの選手だった事に首を傾げる。そして、のぞみの登場で、巫魔の戦術は変わりだした。それは………
湯津「………!! 天野美矢がF!?」
なんと、先程までGを担っていた美矢が、積牙のポジションについた。
戦記「ほう………」
驚く湯津に対し、戦記は興味深そうな様子を見せる。
修也「美矢姉は別にPG専門じゃねえんだよな。中学時代にPGが1番上手かったのが美矢姉ってだけで、実際はほぼ何処でもポジションをこなせるオールラウンダーなんだよ」
修也はこの事態について説明。そして、修也の言葉通り美矢はSFとして、とにかく点を取りまくるプレースタイルを展開。しかし、シュートが狙えないと判断すると、先程の{自由なパス(フリーダムパス)}を行い、味方にパスを回して確実に点を奪っていく。
アリサ「高さが無いはずの巫魔が圧倒している………!」
アリサは、積牙を失った事をハンデと思わせない巫魔の攻撃力に驚きを隠せなかった。
戦記「確かにバスケは高さがある程有利な競技だ。巫魔で言えばあの10番や17番、ギリギリだが白宮優が該当するだろう。しかし、今の巫魔は高さ問題などなんら問題に当たらない。時にはいない方が機能する事もある………」
戦記は現在の巫魔を見てそう呟いた。そして第2Q終了時点では、既に48vs22と26点差にまで引き離していた。そして、それを見た戦記は席を立った。
戦記「………帰るぞ、湯津」
なんと、まだ前半終了にも関わらず帰るつもりだった。
湯津「おい、まだこれから後半だぞ?」
湯津は戦記に対し、当然そう問いかける。すると戦記は口元に笑いを浮かべ………
戦記「結果は見えている」
そう言うと、席を後にし、湯津はやれやれといった様子で戦記の後を追いかけた。そして修也もまた席を立ち………
修也「もう結果は見えたし………俺も美矢姉に会ってくるよ」
そう言って、観客席を後にしたのだった………
それからは戦記達の予想通り、巫魔が田武を引き離し続け、試合が終わった時には126vs42と、巫魔のトリプルスコアによる圧勝で終わった。5回戦、事実上Cブロック決勝戦への切符を手にした巫魔選手達は喜びを見せていた。そして、優は………
優「いよいよ………爆速か」
遂にやってきた爆速との対決に思いを向ける。そして、今回珍しくいい所無しの光一は自らの掌を眺め………
光一「………本当はわかってるんだよ………」
まるで自分を責めるようにそう呟いたのだった………
苦戦するかに思われた田武戦は、最終的に巫魔の圧勝に終わった、だが、まだチームとしての不安点は残っているが、果たして、昨年県大会2位の強豪、爆速高校を相手に、巫魔は太刀打ち出来るのか………!?
To Be Continued………
次回予告
控え室に戻る中、修也は優達と会い、美矢の事についてこれまでの事を説明する。美矢の問題行動に修也は美矢に対しての怒りと、優達への申し訳なさを告げると同時に爆速についてアドバイスを送り………?
次回「スピードに気をつけろよ」