幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
まだ大牧が止められない事から、巫魔は3点ずつ攻める戦術を展開。これにより巫魔は次々と点差を縮めていくのだった………


第382話 着実に縮まっている

優のフリースロー。優は冷静な様子でシュートを放ってこれを沈めた。これによりスコアは51vs65の14点差となった。この様子について観客的の湯津は驚いていた。

 

湯津「おいおい、巫魔が突然追いついてきたぞ………!?」

 

先程まで20点差以上をつけられる絶望的な状況であったにも関わらず、一気に追い風を味方につけたかのように点を量産していく巫魔の姿は、彼にとって衝撃であったのかもしれない。

 

戦記「巫魔は確かに安定感が弱く、ベンチメンバーが全国区とは言い難い選手ばかりなのもあって、点差を離されると必然的に苦しくなる傾向がある。普段は優や特定選手の活躍で大きな不利に陥る事は少ないが………俺達守城と戦った際や、今回の試合において優まで通用しなくなると巫魔は途端に勝ち目が薄くなる弱点もあった」

 

戦記は冷静な様子で巫魔の弱点と傾向を語っていた。

 

戦記「………ただし、巫魔は点を取れる選手が多い。それはインサイド、アウトサイドどちらもだ」

 

………それと同時に巫魔の良い点も語りながら。巫魔の追い上げムードには会場内で少なからず興奮を与えていた。それは修也達も感じ取っており………

 

修也「ミドレーユと春香さんがガンガン3点を取る事で一気に希望が見えてきた………!!」

 

巫魔が一気に点差を詰める動きをする事で、巫魔の空気に希望が見えてきた。

 

大牧「一気に点差を詰めてきたのは認めるが………俺を止められない限り点差の縮まりは雀の涙だ!!」

 

しかし、巫魔には依然大牧が止められない問題も残ってはいた。実際次の攻撃において大牧は素早いドリブルによって巫魔選手を抜き去り、ジャンプシュートで2点を加え、スコアを51vs67に引き離す。

 

戦記「(大河、確かに今のお前が巫魔には止められない以上、縮まる点差など雀の涙に思えるだろう。だが………!)」

 

だが、戦記にとって今大牧が有利とは言いきれなかった。その理由は次のプレイでの時にはっきりとする。

 

美矢「行くぞ、キャプテン!」

 

美矢からスリーポイントラインの外へ走っていた優へのパス。この時、優は逃げ切っていた為にフリーになっており、そのままスリーを放った。

 

大牧「スリー………!?」

 

大牧は驚く様子を見せていた。そして優が放ったスリーは見事に決まり、スコアは54vs67に。

 

戦記「(その雀の涙に気を取られるな。点差は着実に縮まっている。巫魔はお前の中にあるそういった慢心を突いてくるぞ、確実にな………!!)」

 

戦記が大牧有利と言わなかったのは、大牧の中にある僅かな慢心、そして着実に点差が縮まっている現状に目を向けていたからだった………

 

 

 

未だ大牧を止められないながらもひたすら点差を縮めて攻める巫魔。果たして、この勢いのまま点差を縮められるのか………!?

To Be Continued………




次回予告
時間が次々と経過していき、第3Qの時間は残り僅かとなった。絶対にここを一桁差で終えたい状況になる中、優は己の実力の真価を発揮し始める………!!
次回「ブザービートで沈める」
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