幻想籠球録~低身長バスケ部の記録~   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
タイムアウトを取らされた魔帝、特に大牧は追い詰められていた。しかし、そんな状況下で嶋川は大牧に対し説教をする。彼の言葉に大牧は言葉を失うのだった………


第389話 行くぞお前ら

審判「タイムアウト終了!」

 

魔帝ベンチ内が揺れる中、タイムアウトが終わった。巫魔側も丁度春香の髪が結び終わり………

 

優「よーし! 今のスコアは67vs72! 後5点、ひっくり返していくぞ!!」

 

優は試合再開に向けてチームに気合を入れる。

 

春香達「おおー!!」

 

春香達も雰囲気を盛り上げる為に声を上げる。一方、魔帝は大牧が嶋川に言葉を返す事無く試合へ戻ってきた。

 

戦記「魔帝はこのままだと厳しいだろうな。ただ、今回はチーム内での悶着が多い。さっきの優と春香みたいに、大河も5番の嶋川にキレられていたな………それが大河の心情をどう揺さぶったか………それで試合の流れは決まるだろう」

 

戦記は冷静な様子でそう呟く。大牧のファールで試合が止まっていた為、春香がスローインをする形で試合再開。

 

春香「美矢ちゃん!」

 

春香は美矢へボールをパス。

 

美矢「任せろ!!」

 

美矢はそう言って上がろうとするが、そこに大牧が走ってきて美矢の手にあったボールをスティールしてきた。

 

美矢「ちいっ………! (なんて速いスティールだ………!!)」

 

美矢は大牧のスティールの速さに驚いていた。零れ玉は魔帝の鮎川が拾う。

 

鮎川「行きます………!!」

 

鮎川は相変わらず緊張を見せた様子だったが、真横にいた夢野にボールが渡った。

 

夢野「莉奈!」

 

夢野は少し進んだ後に鮎川にボールを返す。鮎川はドリブルで上がり、前線へと進んできた。

 

鮎川「六太郎先輩!」

 

鮎川は嶋川へボールをパス。

 

光一「行かせるか!!」

 

嶋川の前に立ちはだかるのは光一だった。しかも優がフォローに走ってきており嶋川には猶予は残されていなかった。

 

嶋川「はああっ!!」

 

嶋川は優に追いつかれる前にジャンプする。

 

優「(強引なシュート………! でもこの距離なら止められる!!)」

 

優は届くと判断して、幾らか離れた所からジャンプしてきた。

 

湯津「相変わらずすげぇジャンプ力だ………! これなら届いちまうぞ!?」

 

優の手が嶋川の持つボールへと届く………その直前だった。

 

嶋川「………大河!」

 

嶋川は突如シュートをキャンセルし、パスを選択。ボールは優の真横を通り過ぎてフリーになっていた大牧に渡った。

 

光一「大牧っ!?」

 

これには誰もが虚をつかれた。光一は慌てて大牧へのディフェンスに回ろうとするが間に合わず、大牧は綺麗なジャンプシュートでゴールを決めた。

 

優「(な、なんという連携プレイだ………!!)」

 

優は嶋川から大牧への連携プレイを驚かされていた。大牧と嶋川は互いに近付き合うとハイタッチをかわした。

 

大牧「………悪かった。俺が少しムキになっていた。だから残り時間は頼らせてくれ、お前らの力を………!」

 

大牧は先程のタイムアウト時に返せなかった言葉を返した。嶋川は静かにこれに頷いた。

 

大牧「………よーし! こっから巫魔を相手に点差をつけてやる! 行くぞお前ら!!」

 

大牧は巫魔を突き放す為にチームに気合を入れる。

 

嶋川達「おおっーー!!」

 

嶋川達はそれに応えるように声を上げるのだった………

 

 

 

追い詰められていた魔帝は、チームプレイによってチームの雰囲気は落ち着きを取り戻した。果たして、この空気は巫魔が追い詰められる事となる魔帝の反撃の狼煙となってしまうのだろうか………!?

To Be Continued………




次回予告
魔帝が戦術を戻し、チームプレイに徹して来た事で巫魔はまた押され始める。更にこの大事な場面で積牙が4つ目のファールを犯してしまい………!?
次回「絶望の4ファール」
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