魔帝はチームプレイによって流れを取り戻し始めた。一方の巫魔は押され始めてしまい、更に積牙が4ファールに陥るという絶望的な事態に陥るのだった………
大牧のフリースロー。調子を取り戻した大牧が外す事は無く、スコアは67vs77となった。
優「皆止まるな!! 僕がPGに回る! 皆は上がれ!!」
優は攻めを優先する事を宣言。これにより4人を上げる事になった。春香達3人が上がる中、積牙は声が聞こえてなかったのか立ち止まっていたが………
優「積牙、走れ!!」
優は積牙に厳しく声をかける。
積牙「は、はい!!」
積牙は慌てて走る。
優「よし! 行くぞ!!」
優はドリブルで上がっていく。
大牧「止めるぞ!」
大牧が優の前に立ちはだかり、優と大牧の1on1に。
優「積牙!」
優は積牙にボールを回す。しかし、積牙は集中力が欠けており優の声に気付かず、積牙はボールを取り落とした。
積牙「………!! しまっ………!!」
取り落とされたボールはコートの外へ落ちた。
戦記「………明らかに集中力を失ったか………」
観客席の戦記は、積牙の様子をそう呟いた。
美矢「おいおい、大丈夫かよ積牙?」
美矢は積牙に対し心配の言葉を投げかける。
積牙「はあっ、はあっ………」
積牙は何も返答を返さない。
美矢「………キャプテン、なんでさっき積牙を下げなかったんだ?」
美矢は先程ゆうかに対して積牙を下げる事を拒否する素振りを行った事へ首を傾げた。
優「………今積牙に下がられても困る。それに………」
優は観客席に視線を向ける。積牙は内心押しつぶされそうになっていると、優が再び積牙の首元へ右腕を回すと………
優「積牙、あっちを見てみろ」
優はそう言うと観客席のとある方角を指差す。積牙は首を傾げていたが………積牙の目には2m程の背がある男を含めた巫魔の制服を着た4人組が席に座っていた。
積牙「えっ………!? 高柴達!?」
積牙は観客席の4人組に驚いていた。彼等はこの話の初期にて積牙達とチームを組んでいた高柴達だった。高柴達も積牙の視線に気づき、驚く様子を見せていたが………
高柴「………頑張れ、積牙!! お前は俺達の希望の星だ!!」
高柴は積牙に対し精一杯のエールを送った。
湯津「だ、誰だアイツら………?」
しかし、高柴達は巫魔のメンバーでも新規・復帰組は全く知らないし、他のチームの選手達も全く知らないので殆どの人物達が首を傾げていたのだった………
そして試合は魔帝ボール。夢野から鮎川へボールが渡ったが………
美矢「させるか!」
美矢がすかさずスティールして見せると………
美矢「積牙!」
美矢は積牙へボールを回す。
天川「打たせない!!」
天川は積牙のマークに来る。積牙が4ファールである事から天川は幾らか余裕を見せていたが………
積牙「………俺の{ソニックジャンパー}は3つ。1つは相手を普通のドライブでかわしてからシュート。1つは一度フェイントを織り交ぜたドライブからのシュート、1つはスピードでゴリ押したドライブからのシュート………さあ、俺が狙うのはどれだろうな………!?」
積牙は突如天川に対しそう呟いた。
天川「(ここでどれかのジャンパーを狙う気………!? ならここは距離を………!)」
天川は積牙の言葉を聞いて後ろに下がる。すると積牙はそこからシュートを放った。
天川「は………!?」
天川は驚いた表情を見せる。積牙はニヤリと笑みを零すと………
積牙「………誰も3択の中からどれだとは言ってない。まんまと引っかかってくれた………!!」
積牙は天川にブラフを張っていた事を暴露した。積牙が放ったシュートは鋭くゴールへと突き刺さった。
光一「決まったー!!」
これによりスコアは69vs77の8点差へ動いた。
天川「は、嵌めたわね!?」
天川は焦る様子を見せた。積牙はその様子を見て思わず笑いを零したのだった………
4ファールによって追い詰められていた積牙だったが、親友達との軽いやり取りで落ち着きを取り戻し、巫魔のスコアへ繋げた。果たして、これによって巫魔は調子を取り戻すのか………!?
To Be Continued………
次回予告
積牙が4ファールでも貢献する様子を見せ、更に優のスリーで5点差に迫る巫魔。ペースを取り戻すかと思いきや、優に対し最大のハプニングが襲いかかる………!?
次回「なんという事だ」